アイドル番組でまさかの事態が発生だ。主役であるはずのアイドルたちが全員そろってストライキを決行。急きょ、MCの芸人だけで進行することになったという。
その緊急事態が勃発したのは5月8日深夜に放送された「日向坂で会いましょう」(テレビ東京)でのこと。冒頭でMCのオードリー若林が「日向坂のメンバーが全員欠席ということで…欠席というかストライキっちゅうイメージなんですけど」と説明。主役が不在の状況で、若林と相方の春日、放送作家も務める「どきどきキャンプ」の佐藤満春という芸人3人だけの「ひなあい」がスタートしたのだった。
この日は結局、オードリーと佐藤の3人がこれまでの放送157回の中から心に残った場面を選ぶ「ひなあい総集編」を放送。前2回の放送が未公開場面をお蔵出しする「日向坂46カット女王決定戦」だったことから、同じような企画が続くことになったのだが、これはいったいどうしたことだろうか?
「勘のいいおひさま(日向坂ファン)ならすぐ気づいたはずですが、ストライキというのはもちろんジョーク。今回の総集編はメンバーの新型コロナ陽性を受けての緊急企画でしょう。日向坂46では4月5日、22人のメンバー中16人が陽性になったと発表。3月末以降では計18人が陽性反応となっていました。テレビ番組は放送日の1~2カ月前に収録することから、今回はちょうどその時期に被っていたものと思われます」(アイドル誌ライター)
多くのメンバーが新型コロナ陽性による休養を余儀なくされた4月上旬、陰性だった影山優佳、高瀬愛奈、富田鈴花、丹生明里の4人はフル回転で、陽性メンバーの代打をこなすことに。ラジオ番組を中心に、メンバー不在の緊急事態を避けるべく代役出演を続けていたのである。
一方で冠番組の「日向坂で会いましょう」は収録方式で制作されているため、4月11日~5月2日の計4回は新型コロナ陽性の影響を受けることなく放送。そのぶん、すでに全員が回復しているこのタイミングで、メンバー不在の回が放送されることになった。
「アイドル番組に限らず、出演者の病欠などを理由に総集編が放送されるのは珍しいことではなりません。しかも『日向坂で会いましょう』の場合、MCのオードリーがファンに大きな支持を受けていることから、メンバー不在でも視聴者が存分に楽しめるコンテンツを制作できるという強みがあります。今回もオードリーと佐藤の3人が選ぶ名場面集にファンは満足していた様子。メンバーとMCの相性がいかに大事かを再確認できる回になっていたのではないでしょうか」(前出・アイドル誌ライター)
メンバーが単独で出演するラジオ番組とは異なり、全員参加が基本の「日向坂で会いましょう」では陰性メンバーの4人だけで代打収録するのを避けた様子だ。その判断にはファンも納得していたことだろう。