松嶋尚美、「予防接種の順番が分からなくなる」の告白に子育てママたちが全力で共感!

 それ、あるある~! 日本中からそんな声が聞こえていたようだ。

 5月10日放送の「踊る!さんま御殿!!」(日本テレビ系)では、子育て経験を持つ芸能人が集まっての「パパママ芸能人SP」を開催。タレントの松嶋尚美は10歳の長男と8歳の長女を育てており、二人目が生まれたことで発生した混乱について明かした。

 松嶋は「二人目が入ってきた瞬間、予防接種のスケジュールが分からなくなってきて」と告白。これにはモデルのヨンアや元テレビ朝日アナの竹内由恵らも、納得顔で首を縦に振ることに。スタジオ観覧者の女性からも「あ~」という同意の声が漏れていた。

 松嶋によると長男は任意接種も受けさせていたが、長女のときは「任意はいいか、やめとこ。いややっぱりやろう」などと考えているうちに実際の接種状況がよく分からなくなり、「未だにコンプリートしているかどうかが不安」との悩みを吐露していたのである。

「長男にはいま打たせたい予防接種があるものの、それが何だったのかが分からなくなったという松嶋。最近は通院の負担を減らすために一日に複数の予防接種を打つケースも多く、松嶋の子供は生後3カ月で3本の注射を射ってきたこともあると明かしていました」(子育て中の女性誌ライター)

 だが一部からは、どんな予防接種を射ったかどうかは母子手帳を見れば分かるはずとの指摘も。たしかに多くの病院では予防接種の際に母子手帳に貼るシールを用意しており、それを見れば子供の接種履歴が把握できるというのだ。

 そのため心ない視聴者からは、松嶋の管理不足を疑う声もあがっているという。だがそれは、的外れの指摘だというのである。

「たしかに母子手帳にはいつどんな予防接種を射ったかの記録は残ります。しかし、次にどの接種を射つべきかの指示はどこにも書いてありませんし、そもそも必要な予防接種の内容は毎年のように改定されているのが実情です。しかも複数回の接種が必要な場合には、2回目の接種を決まった時期に行う必要があり、それも母子手帳では把握できません。予防接種の種類によっては誕生日で任意か必須かが変わってきたり、一定の年齢までに射たないとならない場合もあり、松嶋が混乱したのは子育てママにとっては典型的な《あるある》なのです」(前出・女性誌ライター)

母の日には子供たちから花束を贈られていた松嶋。松嶋尚美公式ブログより。

 子供が強烈な嘔吐などに苦しむロタウイルスの場合、予防接種が任意で始まったのは2011年で、それが定期接種に変わったのは2020年10月1日のこと。そのスケジュールは初回接種が生後14週6日までで、2回目や3回目は27日空けるという細かい条件が定められている。

 しかも国の基準では2020年8月1日以降に生まれた子供は無料接種だが、それ以前の出生だと有料になるなど、同じ学年の子供でも誕生日で料金が変わってくるという複雑さなのである(※多くの自治体では誕生日に関係なく無料接種できる助成が実施されている)。

「世の母親たちはそういった細かいスケジュールを自分で管理し、子供に予防接種を受けさせています。それを『母子手帳を見れば分かる』などと主張する人は、母子手帳を見たこともない人たちではないでしょうか。今回の『さんま御殿』をきっかけに、母親が予防接種のスケジュールを把握する大変さが少しでも、世間に伝わってほしいですね」(前出・女性誌ライター)

 母子手帳の電子化が推進される昨今、予防接種のスケジュールもスマホで簡単に把握できるようになってほしいと願う母親も多いに違いないことだろう。