Honey Works「誇り高きアイドル」、心に響くエモいMVでランキングを急上昇!

 ハニワの愛称で知られるクリエイターユニット、Honey Worksの最新曲「誇り高きアイドル」のMVが3月19日にYouTube で公開。わずか20時間で36万回再生を記録し、急上昇ランキング5位にランクインした。公開4日目では77万回再生まで伸びており、100万回の大台突破にも期待が高まっている。

 同曲は3月26日発売の最新アルバム「告白実行委員会 -FLYING SONGS- 愛してる」に収録されており、Honey Worksのアイドルキャラクター“mona”が歌う「アイドルシリーズ」の一作。これまで「私、アイドル宣言」や「ファンサ」といった数々のMVで、mona のアイドルとしての真っ直ぐな想いを明るく届けてきた。

 今回は、いつもの可愛らしい表情から一変し、右手にマイクを握りしめ、左手を前に突き出し、真っ直ぐこちらに力強い眼差しを向けている。その姿からは、自分の信念に反するものと常に戦い続け、未来を切り開いていくような、そんな強い意志が感じられる。歌詞には彼女の強い意志やアイドルとしての”誇り”を読み取れるような言葉が、ぎゅっと詰まっている。

「誇り高きアイドル」のMVで力強い表情を見せるmona。Honey Works公式YouTubeチャンネルより。

「たとえば『手は冷たくなって 足は震える それでも戦いたい アイドルだから♪』という一節からは、乃木坂46の『命は美しい』を思い起こします。春めいた3月のリリースを考慮し、厳寒期の撮影にも関わらずメンバーは“白い息”を吐かないよう徹底、春物の薄手な衣装で歌って踊り続けていました。同様にTWICEは 『More&More』のMVで、冷たい水に素足を入れたままでの撮影に臨んでいます。真冬の屋外で一生懸命ビラ配りをする新人アイドルの姿を目にしたことがあるように、彼女たちはステージやMVだけでは分からないところでも戦っています。そんな思いをこの曲でmona が伝えている。アイドルがアイドルの視点で見えないところを伝えるという新しい視点に私たちは惹き込まれているのかもしれません」(芸能ライター)

 この「誇り高きアイドル」では歌詞のなかで「アイドルなんかという言葉はこの世で一番大嫌いだ♪」「バカにするやつは嫌いだ♪」などと繰り返し使われる「嫌い」という言葉に多くの人が惹きつけられている。ファンからは〈この曲って『好き』と言うんじゃなくて、”嫌い”って事を言ってて好き〉〈好きを言う事ばかりがいい事みたいな風潮があるけど、自分の考えや信念に反するものに真っ直ぐ向き合って「嫌い」と言うことも同じくらい大切だと思った〉〈すごく人間味があって素敵〉といった声が寄せられている。

 この「嫌い」に重さがあるからこそ、この曲はエモーショナルな作品として成り立っているように思えてならない。mona が心からアイドルに誇りを持って活動し、アイドルが彼女のアイデンティティそのものだからこそ、重みが生まれるのだ。「嫌い」という言葉は、そんな強い気持ちの裏返しなのかもしれない。

(そがべ まい)