最後まで観た人なら「そういうことだったのか!」と納得できたのかもしれない。
6月6日深夜放送の「新・乃木坂スター誕生」(日本テレビ系)では、相川七瀬がゲスト出演。5期生の中西アルノと一緒にアン・ルイスのヒット曲「六本木心中」をデュエットする場面があった。
中西がプロの歌手と一緒に歌うのはこれが初めて。もとよりロックなイメージも持つ彼女にはピッタリの選曲だったが、この回で中西が見せていた態度がなんとも異様だったという。
この日はまず冨里奈央、川﨑桜、奥田いろはの3人がSISHAMOの「明日も」をトリオで合唱。自分たちで振付も考えたそうで、なんとも可愛らしいパフォーマンスを見せてくれたのだが…。
「同番組ではメンバーの歌唱中、ひな壇のメンバーたちは手拍子を取ったり上半身を揺らすなどして、曲にノるのがおなじみの光景。ところが『明日も』の歌唱中、中西は最初に少しだけ手拍子したあとは、膝に手を置いたままで不動だったのです。ひな壇の前列には池田瑛紗、中西、井上和、菅原咲月の4人が並んでいましたが、他の3人が手拍子をするなか中西だけが微動だにせず座っている光景はちょっと異様でしたね」(アイドル誌ライター)
ここでゲストの相川が登場し、井上和と「恋心」をデュエット。後列に場所を移した中西は、今度は手拍子していたものの、他のメンバーに比べると明らかに控えめだった。よもや同期生たちの歌唱にリアクションなどしたくないのだろうか?
そもそも相川がスタジオに登場した場面でも、他の5期生たちが相川のトークにまっすぐな視線を送るなか、中西だけはなぜか目が泳いでいた。そんな中西の態度には大いに疑問を感じる視聴者もいたかもしれないが、その疑問は中西自身の歌唱シーンで謎解きされたというのである。
「中西は相川と『六本木心中』でデュエット。歌唱力に定評のある彼女は音程こそ取れているものの、伸ばす部分が尻切れトンボ気味になっているではないですか。肝心の歌唱パフォーマンスも、全身を使って躍動する相川に対し、中西は同じようにマイクスタンドを持って歌うものの棒立ち感は目に明らか。なんともギクシャクした歌唱に終わっていました」(音楽ライター)
実は中西、歌唱する前の段階から誰の目にもド緊張しているのが明らかだった。心配したMCのオズワルド伊藤が「いまものすごく緊張しているなってのが分かります」と声を掛けると、中西は目を泳がせながら「すごい緊張してます」と返答。その声からして息が吸い切れていない様子だったのである。
前回の初登場時にはソロ歌唱で宇多田ヒカルの「First Love」をのびやかに歌い上げ、歌の実力をきっちりと示していた。だが一人で歌うのと、プロの歌手と一緒に歌うのはやはり気持ちの上で大きく違うのだろう。この日の中西はおそらく収録が始まる前から緊張感に襲われており、他のメンバーが歌っている間もその緊張感からか手拍子などが上手くできなかったのかもしれない。
「意外なところで心の繊細さを垣間見せた中西。それでも『六本木心中』の歌唱では光るところもあり、最後に相川と『CAN’T LIVE!』とシャウトしあう場面では、“L”を発音する舌の動きがしっかりと映っていました。英語の歌詞も流ちょうに歌い上げており、これは聞いたとおりに発音できる“耳の良さ”の表れ。これで緊張感さえ克服できれば、5期生の歌唱リーダーになることができそうです」(前出・アイドル誌ライター)
相川からは歌唱後に「すごいロック、内面がロック」と称賛されていた中西。「強いものを持っている感じがすごい伝わってきて、同じ匂いを感じました」との褒め言葉をぜひ、今後のパフォーマンスで示してもらいたいものだ。
※トップ画像は©乃木坂46