【ちむどんどん】ついに暢子の恋愛話が進展?「カムカム」ばりに恋は燃え上がるのか!?

 それほど積極的な性格なのに、なぜ色恋には無縁なのか。視聴者のもやもやも、そろそろ解消されるのかもしれない。

 6月10日放送のNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」第45回では、終盤でいきなり時計が2年近くも進むことに。物語の舞台は昭和51年(1976年)秋へと突入していた。

 すると三女・歌子(上白石萌歌)のエピソードをわずか23秒ほど映したところで本編は終了。すぐに次週予告に切り替わることとなった。そこで驚きの言葉が聞こえてきたというのである。

「ヒロインの比嘉暢子(黒島結菜)は、勤務するイタリア料理店『アッラ・フォンターナ』で料理長を務める二ツ橋シェフ(髙嶋政伸)と共に、海辺の魚市場らしきところで漁師たちの作業を見学。次の場面では二ツ橋シェフと一緒にイカソーメンらしきものを食べていました。するとそこに男性の声で『惚れてる』とのセリフが入り、暢子が『誰が誰に?』と問い返す声も聞こえてきたのです」(テレビ誌ライター)

 その男性が誰かは不明だが、声の感じは暢子の同僚であるコックの矢作知洋(井之脇海)にも似ていた。なおこの音声と映像はおそらく別々の場面をくっつけたもののようだ。

 次に映像は、暢子が下宿している横浜・鶴見の沖縄料理店「あまゆ」に切り替わり、酔っぱらって顔を真っ赤にした二ツ橋シェフが「私は…醜い!」と絶叫する声が聞こえるではないか。これは一体どうしたことなのか。

「この場面、二ツ橋シェフが大幅に年下の暢子に恋をしてしまい、あっさり断られてしまったという展開が考えられます。一方で、そのように見えるのは制作側のミスリードであり、別の誰かが暢子に恋している可能性も。それこそ暢子と毎日接している矢作が彼女に惚れても、何の不思議もありません。ともあれ暢子が相当な美人であることは間違いありませんし、作中での彼女はいまや23歳の大人へと成長。むしろ男の話が一切聞こえてこないことのほうが不自然というものです」(前出・テレビ誌ライター)

真面目を絵に描いたような二ツ橋シェフみたいな中年男性が、暢子のような若くて元気な女性に惚れるのはよくある話だが…。トップ画像ともに©NHK

 上京後に再会した新聞記者の青柳和彦(宮沢氷魚)とは、同じ下宿に住む仲だ。だが和彦には今のところ大野愛(飯豊まりえ)という恋人がおり、仕事一筋の暢子に目移りする可能性は小さいかもしれない。とは言え男女の仲に“絶対”の文字がないことも、歴史が証明するところである。

 また、暢子の後を追って上京してきた幼馴染の砂川智(前田公輝)は、フォンターナに食材を納める食品卸の会社で働いている。しかし2年経っても手一つ出せないような奥手であり、そちらが進展していることもなさそうだ。

「正直なところ『ちむどんどん』の視聴率はイマイチですが、それは暢子の“女性としての魅力”を描いていないことにも原因があるかもしれません。朝ドラゆえ過度のドロドロは期待できないにしても、前作の『カムカムエヴリバディ』では3代続いたヒロインがそれぞれの恋に燃えていたもの。そういった要素が『ちむどんどん』にも必要ではないでしょうか?」(前出・テレビ誌ライター)

 その「カムカムエヴリバディ」で暢子に最も世代の近い2代目ヒロインのるい(深津絵里)は、トランぺッターの大月錠一郎と別れを経たうえの恋を成就させていた。るいの娘で3代目ヒロインのひなた(川栄李奈)は、大部屋俳優の五十嵐文四郎(本郷奏多)と長年付き合ったあげく、振られてしまうという残念な結末だったものだ。

 果たして暢子はいったい誰と恋に落ちるのか。23歳になって未だに男女交際の場面が描かれないのは、逆の意味で不健全とすら言えそうなもの。視聴者としては、心に秘めた恋を燃え上がらせる暢子の姿も見たいのではないだろうか。