ラフ×ラフ、アイドル天下一大喜利武道会で優勝した喜びを語る!「初めて笑いが起きて、大喜利を楽しいと思えた」

和解の握手を交わすドラマチックレコード新居歩美とラフ×ラフ齋藤有紗(オフィシャル提供)

 7月18日にヒューリックホール東京で開催された「アイドル天下一大喜利武道会〜Round2〜」にて、8人組アイドルグループの「ラフ×ラフ」が悲願の優勝を果たした。

 2月に開催された第1回大会では、ホスト役にも関わらず3位に沈むという結果に。リベンジを懸けた本大会では、優勝が告げられた瞬間にメンバー全員がその場に崩れ落ちて号泣するなど、本イベントに懸ける本気度が伝わってきたものだ。

 イベント終了後には優勝したラフ×ラフと、第1回の優勝者であるドラマチックレコードの新居歩美、そして審査員一同が参加しての囲み会見が開催。熱い闘いを振り返っての言葉に、耳を傾けたい。

【囲み会見 参加者】
ラフ×ラフ:齋藤有紗、佐々木楓菜、高梨結、永松波留、夏目涼風、日比野芽奈、藤崎未来、吉村萌南
新居歩美(ドラマチックレコード)
佐久間宣行(テレビプロデューサー/ラフ×ラフ総合プロデューサー)
東京ホテイソン(たける・ショーゴ/ラフ×ラフ公式お兄ちゃん)
赤嶺総理
上田源嗣(放送作家/ラフ×ラフ公式鬼ぃちゃん)

囲み会見に参加したラフ×ラフ、新居歩美、審査員たち(オフィシャル提供)

◆優勝に終わることができて嬉し涙に変わりました

 前回のリベンジを果たしたラフ×ラフの齋藤は「やっぱり前回3位で本当にみんな悔しい思いをして、今回こそは絶対に1位を取ろうって言って、みんなでこう団結したので、やっとリベンジの1位を取れて、嬉し涙と嬉しい笑顔で終われるのがほんとに良かった」と、喜びを噛みしめるようにコメント。

 そのラフ×ラフを時には厳しく、時には優しく見守ってきた公式お兄ちゃんの東京ホテイソン・たけるから「朝、泣いちゃったもんな」と斎藤をなぐさめる言葉が。

 すると齋藤は「はい。叙々苑の前で泣いてしまいました。店員さんにも『大丈夫ですか?』と心配されて」と告白。店員には「すいません」と謝りつつ、たまにこういうこと(号泣)もありますと説明したという。続けて「こうやって優勝に終わることができて嬉し涙に変わりました。ありがとうございます」とユーモアを交えながら、嬉し涙を微かに目に浮かべ、ファンや関係者に感謝を述べた。

 優勝したラフ×ラフへの評価を問われた佐久間氏は、「全体的にみんな面白かったです。平均的にみんな選ぶ言葉も面白くて」と笑いの技術を評価しつつ、「他の人のネタの時にもちゃんと笑ってて、ライブ自体を盛り上げてくれたなと思います。ちゃんとホストって感じがしてきたなっていうのがすごく良かったです」と、温かいコメントだ。

 実は6月4日に開催された、本大会に向けた記者会見の場で佐久間氏は、なかなか大喜利大会で勝てないラフ×ラフについて「来てくれた人たちを全員盛り上げたいって気持ちが先に来る、ちょっといい子たちなんで」と擁護していた。そのラフ×ラフが、他のアイドルを盛り上げる気持ちはキープしつつ、大喜利でも結果を残したことは、プロデューサーとして喜びもひとしおだったことだろう。

◆ヒールとしてのプレッシャーがとんでもなくて

 その一方で、前回の優勝者でありながら今回惜しくもラフ×ラフに敗れたドラマチックレコードの新居は「ヒールとしてのプレッシャーがとんでもなくて。今回は精神力のほうが試されました」との実感を吐露。「こういう呼び方をしてもらって、3位以下だとお話にならなかったので、2位で終われてよかったです」と悔しさをにじませながらも、にこやかな表情を見せたのが印象的だった。

 その発言に対して審査員の赤嶺総理は、「今の“にい”は順位の“2位”で終わりなのか、私の“新居”で終わりなのか」と、あえての質問だ。新居が「順位だと思います」と答えると、このやり取りにたけるが「ここはね、師弟関係があるから」と指摘。佐久間氏も「落ち着いてください。もう(指導を)始めるのはやめてください」と鋭いツッコミを入れていた。

 MC(たける)および審査員(ショーゴ)を務めた東京ホテイソンは、まずたけるが「ほんとに1位であんなにみんなが泣くとは思ってなかったので、少しびっくりした」と正直な感想を告白。少し戸惑いの表情を浮かべながらも「頑張ったのでよかったなと思いましたね」とラフラフに温かい言葉をかける。

 一方のショーゴは「自分は審査員で、フレーズとアイドルらしさと新しさっていうのを基準において審査した」と審査の丁寧さや明確さをアピール。続けて「やっぱり審査はブレますね」と語り、かつて自分たちが決勝で最下位に終わったM-1グランプリ2020を引き合いに出し、「やっぱりいろいろ審査員に対して『くそ』とか思ったんですよね。あれを悔い改めます。審査って難しいです。みんなすごい。審査はほんとにブレちゃいました」と、反省の表情を浮かべていた。

闘いが終わって晴れ晴れとした表情を見せるラフ×ラフと新居歩美。佐久間宣行氏も嬉しそうだ Photo: Issey Nakanishi

◆もうちょっと出番を増やしてもらえたら嬉しい

 記者から今回のMVPを問われたラフ×ラフは、審査員からの指摘も受けて「日比野芽奈」を選出。「最後のほうとかすごく綺麗にまとめられていた」とプロデューサーの佐久間氏も高評価し、ほかにも「やはり芸歴」「芸歴15年を感じる」との声も。日比野は「これから、この15年を武器に大喜利をしていきたい」と意気揚々に語った。

 また、「アイドルがトイレ行かないって、そういうことか〜」というおむつネタが評価された吉村萌南は、「嬉しい。ありがとうございます」と満面の笑顔で答えつつ、「前回、休んでないのに答えさせてもらえなかったんですよ」との愚痴をこぼす。それも踏まえて「初めて笑いが起きて、大喜利を楽しいと思えた。もうちょっと出番を増やしてもらえたら嬉しい」と前向きな姿勢だ。

 その言葉に佐久間氏が「吉村さんはやっぱりハートの強さを見せた」と褒めると、吉村は「大きく見えましたか?」と逆質問。佐久間氏は「いや、相変わらず小さいけど」と茶化しつつ、「あの鋼のハートでバラエティ番組とかの場面でも活躍できそう」とプロデューサーならではの愛のあるコメントで称えてみせた。

 第1回大会での敗退後、YouTubeチャンネルのバー企画で酒癖の悪さを露呈していた齋藤。その点について記者から「今日はいいお酒を飲めそうで」と振られると、「フルーツ系のお酒が飲める気分です」と即答だ。

 佐久間氏から優勝賞品として高級フルーツをもらったことを念頭に、「果物をもらったので、それでお酒と一緒に飲みたいと思っている。デコポンとか。酔っぱらっちゃうんですけど(笑)」と、高級フルーツと大好きなお酒を掛け合わせて飲む幸せを和やかな表情で語っていた。

 高梨には、優勝決定後の号泣ぶりが意外だったとの質問が。すると「明日(7月19日)が誕生日なので、今日が23歳最後の日でした」と明かし、「優勝していなかったら暗黒の1年になっていた」「嬉し涙で終われてよかった」との本音を告白。

 23歳最後の日を“優勝”という結果で締めくくれた喜びには、他のメンバーや審査員たちからも拍手が送られていた。

 第1回大会を体調不良で欠席した夏目は、今回が初めての参加。その感想を問われると「楽しかった。みんなの団結力がもうぎゅぎゅぎゅっと詰まってた」「他のグループさんもいろんな面があって面白かった」と、オバカキャラらしからぬ真面目な感想を口にする。

 それでも最後には「ラフラフが優勝できたので、『幻だな』って思いました」と夏目節がさく裂し、周りからは「幻だったの!?」「幻じゃダメじゃん!」とツッコミの嵐が巻き起こっていた。それでもいつもの調子で意に介することなく、「こうして優勝することができて最高でした。ありがとうございました」と、喜びと感謝を伝えていた。

初めての大喜利披露での手ごたえを語る吉村萌南。左端の高梨結は7月19日に24歳の誕生日を迎えた。二人に挟まれた日比野芽奈は今回のMVPに選出 Photo: Issey Nakanishi

◆新居歩美「プライドがあるので、悔しさはある」

 前回王者の新居を破ったラフ×ラフ。敗れた新居はこの結果について、「(重圧から)解放された感じはやっぱりあるんですけど、やはり悔しい。プライドがあるので、悔しさはある」と悔しさを隠しきれない様子だ。

 イベント本編では結果発表後、和解のしるしとしてラフ×ラフ齋藤と新居が握手を交わす場面も。その件について新居は「私、ずっと敵視してないんですけど、『新居』でエゴサすると『齋藤有紗にぶっ倒される』」といった結果ばかりが表示されると説明。

 齋藤は「(新居を)ぶっつぶすとか、そういうことばかり言いすぎて、ちょっと嫌われてるんじゃないかって不安だった」との気持ちを吐露だ。

 すると新居は「嫌いにはなってないけど、通報しました」とカウンターを入れる。これには齋藤も「この握手で本当に和解したんで」と語り、最後にはあらためて和解の握手を交わしてみせた。

 ちなみに齋藤は6月の記者会見で、今回の大喜利で敗退した場合には「チケットのもぎりをやります」と明言。その点について問われると、「ラフ×ラフはする必要ないです。やっぱり王者なんで、今後も王者として見ていただけたら嬉しい」と鼻息の荒い様子。

 すると佐久間氏が「そこで言いすぎてるから」とツッコミを入れ、これには齋藤も「自分で言ってるからなんだ……気を付けます」と、慢心ぶりを反省していたようだ。

 大喜利イベントの冒頭では、吉村が「優勝できなかったら大喜利合宿」と宣言。その件について問われると「本当はやりたくなくて、でも何か言わなきゃと思って言ったので、やらないです」とキッパリだ。

 だが今回、延長戦がなければ2位に終わっていたはずであり、吉村は「それも持っているとこだと思う」とゴネるも、佐久間氏からは「やりますって言え、やります」とのお達しが。なんだかんだで “やる方向”となり、他のメンバーからも「勝ってもやるの!?」と困惑の声があがっていた。

 すると新居から「やる日、絶対教えてください。その日、めっちゃ寝ます。8時間寝ます」との壮絶なツッコミだ。これにはラフ×ラフたちから「嫌だ!」「最悪だ……」と落胆の声が漏れつつも、「やるからには、もっと強くなります!」という声も飛び出し、大喜利合宿が実現する日も近そうだ。

 優勝してもなお成長を止めないラフ×ラフに、今後のさらなる飛躍が期待される。

あらためての握手を交わす齋藤有紗と新居歩美。これで齋藤も新居の動画を観られるようになることだろう

【アイドル大喜利天下一武道会〜TIF ROUND〜】
日時:8月3日(日) 15:05~
会場:TIF2025内 トロッコパーク
MC:クロちゃん
出演:ラフ×ラフ 他
内容:アイドルたちが“本気で”大喜利で競い合う『アイドル大喜利天下一武道会』がラフ×ラフのプレミア企画として、TIFで開催決定!
備考:観覧にはTIF2025の入場チケットが必要となります

(取材:安藤未來/画像:オフィシャル提供/Issey Nakanishi)