【ちむどんどん】歌子が失恋!花城のゲス男ぶりにファンもアンチも「最低男」の大合唱!!

 この男、サイテイ! 今日ばかりは視聴者全員がそう叫んでいたようだ。

 6月14日放送のNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」第47回では、比嘉家の三女・歌子(上白石萌歌)が、勤めていた運送会社を退職する場面が描かれた。

 高校を卒業して就職していた歌子だが、子供のころから身体が弱く、熱を出しては休むことも多かった。そして迎えた退職の日。先輩の花城真一(細田善彦)が「ご苦労様でした」と言って花束を手渡し、歌子は「初めてです、花束とか」と大喜びだ。

「花城は病欠している歌子の元を何度も訪れては、見舞いの言葉を掛けていました。職場では歌の得意な歌子が『翼をください』を歌いながらお茶を入れていると、背後から『良い声だね』と話しかけ、恥ずかし気にその場を去る歌子に『また聴かせてね』と声を掛けていたもの。自分のことを気にかけている花城のことを、歌子は好きになっていったのです」(テレビ誌ライター)

 しかし、彼女のほのかな想いは打ち砕かれることに。歌子が別れの挨拶をした直後、花城が経理担当の伊志嶺利佳(南野巴那)と結婚することを発表したからだ。同僚たちが笑顔で拍手するなか、呆然とした表情の歌子。目の前で「幸せにします!」「ついていきます」という夫婦の会話を見せつけられ、なんとか笑顔で取り繕うとする彼女の気持ちはいかばかりだろうか。

 しかも歌子のショックはそれだけには終わらない。帰り支度をする彼女のもとに利佳が近寄り「比嘉さん、歌の雑誌楽しんでもらえましたか?」と話しかけてきたからだ。

 歌の雑誌とは、自宅にお見舞いに来た花城が渡してくれた「音星」のこと。もらった時に歌子は「いいんですか!?」と大喜びしていたが、その雑誌は決して花城が歌子のために買って来たのではなかった。もともと利佳が読んでいたものを「もう要らないって言うから」という理由で持ってきたことが、花城の口から明かされたのだった。

花城が持参した「音星」は交際相手のお古だったことが判明した。トップ画像ともに©NHK

「そんな花城の態度に、全視聴者が《最低!》と激怒したのも当然でしょう。しかもこの『ちむどんどん』にはアンチも多く、自分勝手な行動が目に余る比嘉家の人々に日々怒りの声をあげていますが、この日ばかりはそんなアンチの怒りさえも花城に向かっていたのです。朝ドラファンはもちろん、アンチからも怨嗟の対象となっていた花城。おそらく歌子の退職で彼は物語からフェードアウトするはずですが、視聴者としては《こんなヤツの顔は二度と見たくない》という気持ちでしょうね」(前出・テレビ誌ライター)

 退社した歌子は、花城からもらった花束を手に海を見つめていた。遠い目をする彼女の表情は、様々な思いを振り切った決意にあふれているかのようだ。

 今回のラストシーンでは、身体の不調を病院で検査してもらうため、母親の優子(仲間由紀恵)と共に初の上京を果たしていた歌子。人が多すぎることに圧倒されていたが、歌手になりたい夢を叶えるためには最適の場所に来たことも確かだ。結果的に花城は、歌子の夢を後押しすることになったのかもしれない。