綾瀬はるか、大泉洋に思わず役柄を忘れさせた「頭がエビチリ」のアドリブ!

 バディものドラマの見所はやはり、息ぴったりの掛け合いだろう。

 6月13日に放送されたドラマ「元彼の遺言状」(フジテレビ系)第10話では、綾瀬はるかの演じる敏腕弁護士・剣持麗子の活躍により、「十ヶ浜強盗殺人事件」の容疑者だった篠田敬太郎(大泉洋)が無罪を勝ち取ることに。二人が裁判後、屋外テラスでランチを共にする場面があった。

 ドラマの公式ツイッターでは、ランチシーンのメイキング動画を掲載。麗子と篠田がセリフを交わしている姿を遠くから映しており、手前には音声スタッフの背中が見えているというリアリティあふれる映像だ。

 この場面では本ドラマのタイトルにもなっている、麗子の元カレ・森川栄治(生田斗真)が残した“奇妙な遺言”を見ながら麗子と篠田が会話。動画は二人の掛け合いにフォーカスしたもので、ツイートの本文には「夕ご飯に何を食べるかでモメる麗子&篠田のアドリブの応酬です」と記されている。

 ランチを食べながら夕飯のメニューを決めようという二人。麗子が「中華は?」と提案すると、本作で料理当番役でもあった篠田は「中華はいいよ、もうすごい大変なんだから。何品作ったと思ってるのこの間?」と切り返す。5月8日放送の第5話では篠田が餃子やチャーハンにエビチリ、果ては麻婆豆腐から回鍋肉、ラーメンまで作る場面があり、その皮肉になっているのは明らかだ。

 ここで「じゃあ、エビチリにしよう」と篠田が提案。すると麗子はツンとした態度で「エビチリはあなたの頭でしょ?」と言い放ち、篠田が「誰が俺の頭だ!?」と思わず大泉本人のテンションでツッコむというコミカルなやり取りが展開されていた。

「エビチリうんぬんはどうやらアドリブだった様子。即興に対応できる実力を持つ二人ゆえ、お互いに遠慮することなくアドリブをかませるのでしょう。綾瀬と大泉の掛け合いは息ぴったりで、普段から仲良く言い合いをしていることが想像できます。カットがかかっても笑いが止まらない二人に、スタッフから『最後のは悪口ですね』の指摘もあり、現場の雰囲気が良好なことも伝わってきます」(テレビ誌ライター)

最強バディを組む麗子役の綾瀬はるかと篠田役の大泉洋。この画像だと大泉のエビチリ感が足りない?「元カレの遺言状」公式ツイッター(@motokare_cx_)より。

 この動画には視聴者から<食事中と裁判での掛け合いが面白くて笑えた><2人の会話が漫才みたいでテンポがよくて好き>といった好意的な反応が続出。それに加えて<目を合わさずに言い合っているのに掛け合い上手いな>と、バディならではの会話劇を楽しんだ様子が伝わってくる。

 事件が解決して篠田の無罪も証明された今回、終盤には初期の回で麗子が食べていた天丼をもう一度食べるシーンがあり、視聴者は懐かしさを感じさせながら本作の締めくくりを感じていたことだろう。ところがなんと、翌週には第11話が放送されるというではないか。

 この展開には<どう見ても最終回だったよね?><無罪になって最終回かと思いきや、あと1話あるのか>と驚く視聴者が続出。一方では<来週もあるの、棚ぼただわ>と、次週放送を楽しみにする声も伝わっていた。

「視聴者のなかには、これで終わったと思って来週を見ない人もいるのではという声も。さらには《この展開から最後どうやって落とすのか…》との心配も寄せられています。そういった反応も裏を返せば、本作の結末に大きな注目が集まっている証拠だと言えるでしょう」(前出・テレビ誌ライター)

 気になる次週・第11話のタイトルは「麗子失踪編」。そもそも第11話が最終回ともアナウンスされておらず、主人公の麗子がいなくなってしまうなんて!との声もあるようだ。次は篠田が麗子を助ける番なのだろうか。ともあれまだまだバディの活躍を見ることができると、視聴者も期待を高めていることだろう。

(村松美紀)