【鎌倉殿の13人】南沙良が魅せた、同い年・大姫の美しすぎる最期に視聴者も号泣!

 6月19日放送のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では、源頼朝(大泉洋)の長女である大姫(南沙良)が、短い生涯を終える姿が描かれた。その場面に多くの視聴者が涙を誘われたという。

 かつて許嫁だった源義高(木曽義仲の嫡男)を、わずか6歳の時に失っていた大姫。今回の第24回では京から公家の一条高能が鎌倉に下り、頼朝は大姫との縁談を進めようとするも、亡き義高を慕う彼女は高能の目を見据えて「私にはれっきとした許嫁がいます」「武に長けた立派なお方です」と義高の名前を挙げ、高能を呆れさせたのだった。

「二人のやり取りはともかく、大姫が高能との縁談を断ったのは歴史書『吾妻鏡』などにも残されている史実。この場面で南は、一途に義高を慕う大姫の真っ直ぐな想いを、凛とした表情で見事に演じてみせました。生涯にわたって病身で、悲劇の姫として描かれることの多い大姫ですが、その心には義高への強い思いを抱き続けていたことがしっかりと視聴者にも伝わっていたのです」(テレビ誌ライター)

 全国を平定した頼朝(大泉洋)は、次なる野望として長女の大姫(南沙良)を後鳥羽天皇に入内させることを画策。嫡男の頼家(金子大地)や大姫を伴って京に上った。

 大姫は母親の北条政子(小池栄子)と共に故・後白河法皇(西田敏行)の寵姫だった丹後局(鈴木京子)に面会するが、政子は丹後局から「あなたはただの東夷(あずまえびす)!」と、東国の田舎者に過ぎないことを罵られることに。大姫についても「そなたの娘など帝からすれば、あまたいる女子の一人にすぎぬのじゃ」と見下されたのであった。

「丹後局は朝廷のなかでは頼朝寄りだったとの説もありますが、それでも大姫の入内に関しては消極的だったと伝えられています。この場面、一度は義高への想いを振り切り、入内に前向きになっていた大姫。しかし様々な権謀術数に否応なしに巻き込まれる姿は、視聴者にも痛々しく映っていたことでしょう。時には浮かび、時には沈むという大姫の運命を、南は繊細な演技で表現していました」(前出・テレビ誌ライター)

母親の北条政子と共に京に上った大姫だったが…。トップ画像ともに©NHK

 大姫はまたもや身体を壊し、病床に伏すことに。亡き義高を想い続ける彼女は、看病する政子から好きに生きなさいと助言されるも、「好きに生きるということは、好きに死ぬということ」との言葉を口にし、心配する政子を前に涙を流していた。

 その表情にはすっかり生気がなく、血色を失った唇は命の灯が消えかかっていることを表していた。やがて大姫は力弱く「死ぬのはちっとも怖くない。だって死ねば義高さまに会えるんですもの。楽しみで仕方ない」とつぶやき、そのまままぶたを閉じたのだった。

 大姫、享年数え二十歳。大姫を演じた南も満年齢ではあるが、奇しくも同じ二十歳だったのである。

「大姫が亡くなる場面には蝉の声が響いており、まるで蝉を大好きだった義高が迎えに来たかのようでした。あの世で義高に会えるというわずかな希望を胸に、はかなげな生涯を閉じた大姫。その美しすぎる最期を、南は見事に演じきっていたのではないでしょうか。第20回で初登場し、わずか全5回の出演でしたが、大姫の短い人生と同様に、観る者に鮮烈な印象を残したことは間違いないでしょう」(前出・テレビ誌ライター)

 SNS上では<号泣した><涙が抑えきれなかった>という視聴者の声が続出。そんな大姫の最期は、父・頼朝の治世もまた終わりに向かっていることを描き出していたようだ。