【ちむどんどん】和彦と愛に結婚話が浮上も、破談確実なフラグが立っていた!

 こんな伏線の張り方もあるのか! そう驚いた視聴者も少なからずいたようだ。

 6月27日放送のNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」第56回では、時代が昭和53年(1978年)4月へと移り変わり、ヒロインの比嘉暢子(黒島結菜)は上京から7年目の春を迎えていた。24歳を迎える年となり、ついに暢子の恋バナが進展しそうな雰囲気を感じさせたのである。

 銀座のイタリア料理店「アッラ・フォンターナ」に勤める暢子は、雑誌の取材を受けることに。恋人について問われると「うちは料理が恋人です」と答え、結婚願望については「まったくありません!」と明言していた。その一方で、結婚を巡って彼女の心がザワザワする姿も映し出されていたのだ。

「暢子の友人で東洋新聞記者の青柳和彦(宮沢氷魚)は、同僚の大野愛(飯豊まりえ)と交際中。今回はフォンターナにて、愛の両親と食事会に臨んでいました。大野家はマンションを持っているらしく、愛の父親は部屋が空きそうなので二人で住まないかと提案。婚前同棲に気が引けるなら結婚式を早めてもいいと娘の結婚に前向きでしたが、当の和彦は『結婚、ですか?』と乗り気でない様子でした」(テレビ誌ライター)

 そんな和彦と愛の様子に、デザートをサーブしていた暢子は戸惑いの表情を見せることに。和彦と愛が交際していることは自然に受け入れていたはずだが、いざ結婚という話を目の当たりにすると、心がザワついていたようだ。

和彦と愛の結婚話を目の当たりにして動揺する暢子。©NHK

 恋人もおらず、結婚願望もないと断言していた暢子だが、心の奥底では和彦のことが好きなのか。視聴者としては二人の関係が気になっていたところだが、今回の放送では和彦と愛のカップルに「破局」のフラグが立っていたというのである。

 それは食事会の前日に、暢子と愛が会話している場面だった。暢子が下宿している沖縄料理店「あまゆ」の軒先で、暢子の記事が掲載された雑誌を読んでいた愛。そこに暢子が顔を出し、二人は身の上話を始めたのだった。

「仕事に打ち込んでいる暢子が現状に満足していると語ると、愛は『それはどうかな?』と前置きしつつ、『望んでも望まなくても、変化は突然やってくるものだから』と語っていました。この場面、愛が自分の結婚話を示唆していたように見えますが、実は《和彦との破局》というフラグだったのではないでしょうか」(前出・テレビ誌ライター)

 二人の会話で愛は、洋裁をしていた母親の影響でファッションに興味を持ち、「夢はいつかパリで働くこと」だったと説明。パリ支局に配属されることが夢だったと語っていた。

パリ支局への配属という夢を明かした愛だったが…。©NHK

 ただ、パリ支局はファッション好きなだけで行けるはど甘くはないとも語り、パリ配属の夢は諦めていると明かしていたのである。

「このタイミングで愛の『パリ願望』が明かされたのはおそらく、パリ支局配属という愛の夢が叶うことを示唆しているはず。そうなると和彦との交際が続くとは思えず、二人は破局に至ることでしょう。それに加え、恋愛や結婚に興味がないと語っていた暢子も、和彦と愛の食事会を間近に見て何かを感じていた様子。すなわち今回のエピソードは、和彦が愛と別れたうえで暢子とくっつくという道筋を示しているように思えてなりません」(前出・テレビ誌ライター)

 どうやら今週は、ついに暢子の恋バナが進展することになりそうだ。