少ない人数でもそのパフォーマンスは圧巻だったようだ。
8月5日~7日に開催された世界最大のアイドルフェス「TOKYO IDOL FESTIVAL 2022」(TIF2022)にて、初日にハロー!プロジェクトの「Juice=Juice」が登場。2回のステージでファンを魅了した。
今回は残念ながらメンバーの井上玲音と工藤由愛が新型コロナに感染して欠席。6月に加入したばかりの石山咲良と遠藤彩加里も不参加で、全6人での出演となった。それでもJuice=Juiceは人数減を感じさせないパフォーマンスを展開してくれた。
まずはTIF名物の屋外ステージであるSMAIL GARDENに登場。衣装は夏っぽいオレンジ色だ。1曲目にはライブ人気の高い情熱的な楽曲の「Fiesta! Fiesta!」をドロップし、段原瑠々による圧巻の歌声で観客の心を一気に掴んでみせた。
MCでは欠席メンバーについて触れつつ、10人体制になったことについて説明。「応援よろしくお願いします!」とリーダーの植村あかりが呼びかけた。
続いての「Poppin’ Love」は、4月20日に発売した3rdアルバム「terzo」の収録曲。可愛らしいダンスと表情が必見で、1曲目とのギャップで魅了だ。さらに自己紹介ソングの「GIRLS BE AMBITIOUS! 2022」、元気が出るナンバーの「Goal~明日はあっちだよ~」と畳み込み、屋外のステージならではの弾ける姿に観客は釘付けとなっていた。
2回目の出演はメインステージのHOT STAGE。TIF初日のトリという重要な出番を飾ってみせた。1曲目「STAGE~アガってみな~」のイントロに合わせてメンバーが登場すると最初のステージから衣装とヘアスタイルが変わっており、これにはファンも大喜びだ。
2曲目は初披露当初から人気の大人なダンスナンバー「プラトニック・プラネット」、3曲目「Future Smile」の間奏では有澤一華がプロ顔負けのバイオリンを披露するなど、奥深いパフォーマンスで魅せてくれた。
MCでは今回欠席となったメンバーに触れ、有澤が「次はみんなで来れるように頑張ります!」と力強く宣言。ファンとしても来年こそはTIFのステージで10人全員でのパフォーマンスに期待したいところだろう。
MC明けでは段原が「曲振り、私?」とうっかり尋ねてしまうハプニングも。会場は笑いに包まれ、メンバー同士で「一回落ち着こう」と声を掛け合っていた。そして4曲目のイントロが流れるとまたもやハプニングが発生。どうやら想定外の曲が流れたようだが、松永里愛が「盛り上がっていくぞー!」とハプニングを感じさせない声掛けでカバーし、リズム感が魅力の人気曲「Va-Va-Voom」を投下。掛け声に合わせてペンライトを掲げるファンの姿が印象的だった。
5曲目には大人っぽいメロディーで切ない乙女心を歌う「禁断少女」。そして6曲目に「「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?」のイントロが流れると、客席は待ってましたと言わんばかりの反応だ。各メンバーの圧倒的な歌唱力と切ない歌詞が多くの人々の心に刺さり、クラップで会場に一体感が生まれていた。
リーダー植村あかりの「ラストナンバーです!みなさん盛り上がっていきましょう!」という呼びかけで、今回のTIFで最後の曲となる「Magic of Love」がスタート。多幸感たっぷりの笑顔あふれるラストに相応しい選曲だろう。「TIF楽しんでるー?」とのメンバーの煽りに、ペンライトを振るファンのテンションも最高潮。会場がJuice=Juice一色に染まった。
両ステージとも急遽6人での出演になったことを感じさせないほど、見どころ満載で圧巻のパフォーマンスを見せてくれたJuice=Juice。会場全体を魅了し、一体感を生んだ6人の姿に、完全体でさらにパワーアップしたJuice=Juiceを見てみたいと感じる観客が増えたことは間違いないだろう。
(取材:長谷部乃杏、撮影:Issey Nakanishi)