女子大生アイドルコピーダンスの日本一決定戦「UNIDOL 2022 Summer」にて、筑波大学「Bombs!」が優勝!

 史上最大の会場で踊ったチームたちは、順位に関わらず全員が大きな経験を手に入れたことだろう。

 女子大生アイドルコピーダンスの日本一決定戦である「UNIDOL 2022 Summer 決勝戦」が8月21日に、東京・NHKホールで開催された。

 UNIDOLが10周年を迎えた今年の大会は、UNIDOL史上で最大となる会場が舞台に。49大学53チームによる予選大会を勝ち抜いた14チームと、同日の敗者復活戦から勝ち上がった2チームの合計16チームにより、日本一を目指す熱いダンスが繰り広げられた。

10年目でついにNHKホールにたどり着いた「UNIDOL」

 記念すべき大会で見事優勝を飾ったのは、筑波大学の「Bombs!」。アイドル研究会内のアイドルコピーダンスグループで、2019年に結成された。

 UNIDOLの審査では審査員による厳正な審査に加えて、観客が投じる表も重要で、二つを総合して最終的な順位が決まる。今回の「Bombs!」は審査員、観客票、そして総合順位のすべてで1位となる完勝。決勝戦後には公式ツイッターで「悲願の完全優勝でNHKに大きな虹をかけることができました」とのメッセージをツイートしていた。

 Bombs!のステージではメンバーが全18名と多めながら、一糸乱れぬ揃ったダンスが観客を魅了。演出面でもリズミカルで楽しげなステージという印象を残してくれた。

 最後の曲では、浅い水色のロングチュールスカートを身につけて繰り広げられるパフォーマンスが観客の目を奪うことに。ダンス、演出、見た目のすべてで見事なアイドルコピーダンスを披露してくれた。

「Bombs!」

【Bombs! セットリスト】
1. JEWELS(仮面女子)
2. ありえんほどフィーバー(i☆Ris)
3. JAPANAFLIGHT(JAPANARISM)
4. NIJIIROロード☆(SUPER☆GiRLS)

「Bombs!」

【Bombs! 受賞コメント】

 まずは、応援してくださったすべての皆さん本当にありがとうございました。私たち「Bombs!」は優勝だけを目指して頑張ってきました。メンバーは「優勝します」とか「優勝」という言葉をたくさん使ってきたと思うんですけど、それは決して「できたらいいな」くらいの生半可な気持ちではなくて、「絶対優勝するぞ!」と思ってきました。

 だからこそ自分が言った「優勝します」という言葉に押しつぶされそうになって、練習が上手くいかないとき、泣いてしまったりしたこともあったんですけど、そんなことがあってここまで来れたのはみなさんの「Bombs!なら優勝できるよ、応援してるよ!」といった言葉のおかげです。起爆班(ファンの総称)の皆さんと優勝することが出来てとても幸せです。

 そしてこのステージに立った18人はもちろんですが、Bombs!の総力でもらった結果だと思っています。練習に来てくれて、アドバイスや応援をしてくれたメンバー。素敵すぎる映像や衣装を作ってくれたメンバー。そして今日もたくさんのメンバーが見に来てくれています。本当に素敵なチームだなって思います。素敵なチームで優勝を目指して本気で頑張れたこと、人生の誇りになるなって思っています。Bombs!を作ってくれて繋げてくれてありがとうございます。これからもずっとずっと大切に繋げていきます!

優勝パネルを手に笑顔を見せる「Bombs!」のメンバーたち

 準優勝に輝いたのは上智大学の「SPH mellmuse」。2009年の結成で、UNIDOLでは受賞数最多の実績を持っている。

 ステージではキレのあるダンスと煽りで会場の視線を惹きつけた。2曲目の「プレシャスサマー!」では会場のボルテージも急上昇。「愛・魔性」ではそれぞれデザインの凝った赤い炎のような衣装を見にまとい、大人の雰囲気を見せつけてくれた。

「SPH mellmuse」

【SPH mellmuse セットリスト】
1. カラフルスタートライト(Cheeky Parade)
2. プレシャスサマー!(でんぱ組.inc)
3. 愛・魔性(アンジュルム)
4. M.O.N.ST@R(Cheeky Parade)

【SPH mellmuse 受賞コメント】

 まずは応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。私たちは今回もちろん優勝を目指してはいたんですけど、自分たちが楽しいと思うステージを皆さんにお届けしようというSPHの原点に立ち返って練習をしてきたので、その結果こんなに素敵な順位をいただくことが出来て、本当に驚きでいっぱいです。

 驚きと嬉しさとここまで応援してきてくれた皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。これからのSPHもどうぞ応援のほうよろしくお願いいたします!

2位という結果に来年の雪辱を誓う「SPH mellmuse」

 第3位には関西地区から同志社大学の「やっぱりまかろん。」が入賞を果たした。

 ステージでは各メンバーの指先まで揃ったダンスが感動的。可憐さがありつつも、個性的な印象を残してくれた。パフォーマンスでは曲調が変化した際に衣装替えが行われ、ビビッドカラーで華やかな装いにチェンジしたメンバーに心を奪われたようだ。

「やっぱりまかろん。」

【やっぱりまかろん。 セットリスト】
1. Overture (マジカル・パンチライン)
2. FANTASTIC ILLUSION (i☆Ris)
3. 英雄〜笑って!ショパン先輩〜(BEYOOOOONS)
4. Beyond the Bottom(Wake Up,Girls!) 
5. ギラギラRevolution(SUPER☆GiRLS)

【やっぱりまかろん。 受賞コメント】

 関西からやってきました! 私たちは優勝を目指してここまでやってきたので、とても悔しいです。関西から入賞しているのが、私たちのグループを作った先輩ぶりになるので、今年すごく代替わりする代で先輩が作り上げてきた強い「やっぱりまかろん。」をどうやって継続させるかというのを凄く試行錯誤して。前回の決勝戦ではあまり望まない順位だったので、こうやってNHKホールといった大きな舞台で挨拶をさせていただいていることが光栄です。

 私たちは全国優勝に向けて頑張っていくので、来年ももっともっと全国優勝を獲るまで頑張っていきたいと思います。「やっぱりまかろん。」はまだまだなので、こうやってみんながスピーチを聴いてくださっている状況が私はとても嬉しいです! 絶対に「やっぱりまかろん。」という名前をお家に帰るまで忘れないで、ツイッターで「やっぱりまかろん。」のことをフォローしてください。つたない挨拶で申し訳ございません。本当に本当に来てくださったり、投票してくださった皆さんのおかげです!

関西勢としてトップ3に食い込んだ「やっぱりまかろん。」

【決勝戦出場チーム】※出場順

1. 成城彼女(成城大学)※敗者復活戦2位
2. 1par=St.(A大学)
3. ももキュン☆(早稲田大学)
4. ねむの木に片思い(S大学)
5. Like(桜美林大学)
6. さよならモラトリアム(慶應義塾大学)
7. にじぐみ(K大学)
8. chocolat lumière(K大学)
9. 完全無敵シンデレラ(A大学)
10. やっぱりまかろん。(同志社大学)
11. Prismile(早稲田大学)
12. ヒトノカネデスシガタベタイ(C大学)
13. SPH mellmuse(上智大学)
14. Pichcart(同志社女子大学)
15. Bombs!(筑波大学)
16. 夏目坂46(早稲田大学)※敗者復活戦1位

NHKホールの観客席に集合した出場チームたち

(取材:山内香味)