放送中のドラマ「六本木クラス」(テレビ朝日系)に激震が走っているようだ。同作の主要キャラである長屋ホールディングスの長屋茂会長を演じる香川照之を巡って、女性に対する加害行為が浮上したもの。
8月24日付の「デイリー新潮」が報じたもので、記事では東京・銀座のクラブにて香川が女性従業員に対してハラスメント行為を行ったとしている。真偽のほどは現時点では不明ながら、この報道がドラマに与える影響がないとは言い切れなさそうだ。
「ただ、『六本木クラス』は大ヒット韓流ドラマ『梨泰院クラス』のリメイク版であり、香川が演じる長屋会長をシリーズの途中から外すことはストーリー的に不可能。これから後半を迎える同作にて長屋会長は出ずっぱりですし、主人公の宮部新(竹内涼真)にとっては人生を懸けて倒すべきライバルですからね」(芸能ライター)
ファンとしてもなんとか、放送終了まで漕ぎつけてほしいところだろう。ただ、なんとか最終回まで無事に放送できたとしても、同作のファンにとっては心配の種が尽きるわけではないという。
この「六本木クラス」は原作の「梨泰院クラス」と同様、Netflixで世界に向けて配信されている。それが出演者にとっては世界に向けて自分をアピールする大きな武器となっている。本作では麻宮葵役の平手友梨奈が大きな評価を得ており、本国の韓国でも彼女の存在感や演技力が話題になっているほど。もし不祥事が原因でNetflixでの配信が終わりでもしたら、大きな損失になるはずだ。
「ただどんな不祥事になろうとも『六本木クラス』の配信が取りやめになることはなさそうです。それはハリウッドでの前例を見れば明らかでしょう。アメリカでは人気俳優のケヴィン・スペイシーが、過去の性的ハラスメントを理由に告発され、2018年以降は事実上の引退状態になっています。彼はNetflixの人気シリーズ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』で主演と製作総指揮を務めており、一時は同作品の打ち切りも濃厚視されていたのです」(前出・芸能ライター)
Netflixではスペイシーとの契約を解除し、スペイシー抜きで「ハウス・オブ・カード」の新シリーズを作ると決定。スペイシーが主演する既存のシリーズについても、配信は続いているのである。
アメリカでは映画やドラマの出演者に不祥事があった場合でも、「作品と人は別」との考え方から、出演作の配信中止といった対応は取らないのが一般的。アメリカ企業のNetflixもその例に倣った形だ。
それゆえ「六本木クラス」に関しても状況がどうなるかに関わらず、配信が継続される可能性が高い。ともあれ同作のファンは、配信に関しては心配する必要は小さそうだ。