放送中のNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」にて9月1日、撮影が8月31日に終了していたことがNHKから発表された。
公表された写真では「撮影終了」と書かれた垂れ幕の前に、花束を手にする主演・黒島結菜の姿が。その目は泣きはらしたあとのようにも見え、半年間にわたって駆け抜けてきた朝ドラヒロインという重責から解放されたことによる、安堵の涙なのかもしれない。
最終回は9月30日に予定されており、残る放送は4週間、全20回のみ。沖縄の本土復帰から50年を描く作品ながら、作中ではまだ本土復帰の昭和47年(1972年)から7年しか経っておらず、残りの43年間をどうやって描くのかは未知数だ。
ともあれヒロインの青柳暢子を演じた黒島には、視聴者としても「お疲れ様でした」とねぎらいの言葉をかけてあげたいところ。だが今回の撮影終了報告を巡っては、視聴者のあいだからこんな疑問の声もあがっているというのである。
「それは黒島がセーラー服を着ていることです。ヒロインの暢子は今や出産間近の25歳に成長しているのに、なぜ今さらセーラー服なのか。学生時代の思い出を描くのであれば、もっと早い段階で撮影しておくはずでしょう。そんなセーラー服姿の黒島に対し、この姿は《暢子ではない》と疑う視聴者もいるようですね」(テレビ誌ライター)
暢子でなければ誰だというのか。それは第22週に生まれるであろう、暢子の娘ではないだろうか。暢子の娘が高校生になる15~18年後、すなわち平成6年(1994年)~9年(1997年)の未来を描いているのかもしれない。
その時期ならば、暢子と和彦(宮沢氷魚)の夫婦が娘を連れて沖縄の実家に里帰りしていても何ら不思議ではない。そして暢子の娘は母親そっくりに成長しているというわけだ。だがそんな見立てに対しても、一カ所疑問があるというのである。
「それは黒島の着ているセーラー服が、暢子の高校時代とまったく一緒だということ。時代考証には無頓着な『ちむどんどん』ですから、暢子の娘が通う東京の高校でもまったく同じセーラー服という可能性もありますが、それではさすがに衣装の担当者も怒り心頭でしょう。そうなると合理的な回答は、彼女が沖縄の山原高校に通っているということ。すなわち暢子は大人になってからUターンし、沖縄の実家で暮らしているという筋書きですね」(前出・テレビ誌ライター)
考えてみれば、沖縄文化についての本を書くことをライフワークとしている夫の和彦は、沖縄移住に前向き。そして実家大好きの暢子も沖縄に戻ることへの抵抗は少ないはずだ。沖縄料理店「ちむどんどん」に関しては、妹の歌子(上白石萌歌)が幼馴染の砂川智(前田公輝)と結婚したうえで、継ぐこともできるだろう。
そもそも沖縄出身の暢子が東京で沖縄料理店を開き、その店が成功しましただけでは、物語としては物足りないところ。彼女が東京での経験を糧に沖縄へと戻り、自らの原点に立ち返るところまで描き切れば、「本土復帰後の50年」を総括できるのではないだろうか。
果たして「セーラー服の黒島結菜=暢子の娘」説は合っているのか。いずれにせよ、撮影終了がセーラー服姿だった謎の答えはきっちり、作中で示していただきたいところだろう。