ついに念願の劇場デビューだ。
東京・秋葉原のAKB48劇場にて9月4日、17期研究生が「ただいま 恋愛中」公演の初日を迎えた。約5年ぶりのオーディションで選ばれ、5月にお披露目されたばかりのAKB48 17期生。6月から2カ月半にわたる練習を重ね、ついに自分たちの公演を披露するところまでたどり着いた。
デビュー公演で挑戦した「ただいま 恋愛中」は、2007年に当時のチームAが4th公演にて初披露したもの。王道のアイドルソングから大人っぽい雰囲気をのぞかせる楽曲まで、幅広い表現力が求められるセットリストが特徴だ。
初日の公演には佐藤綺星、橋本恵理子、畠山希美、平田侑希、布袋百椛、正鋳真優、水島美結、山﨑空の8人が出演。
アンコールのラストに披露された「大声ダイヤモンド」では、初日のみのサプライズ演出として太田有紀と小濱心音も出演し、最後は17期生の10人全員が手を繋いで公演を締めくくった。
本番前に行われた公開ゲネプロ後にはメンバーが取材に応じ、ついに初日を迎えた思いなどを語った。
60thシングル「久しぶりのリップクロス」(10月19日発売)で研究生ながら初選抜入りを果たした佐藤綺星(さとう・あいり)は、公演の見どころについて「セットリストの流れがすごく好きなので、明るい曲から大人っぽくダークな曲になっていくストーリー性をみてほしい」と意気込んだ。
佐藤は実姉の佐藤妃星が15期生に在籍しており、姉からのアドバイスに関しては「公演前のストレッチや発声練習などを教えてもらって、17期全員がお世話になっている」と説明。そのうえで、個人的には「お披露目の時も自分だけ先輩が家にいる状況なので『平等に接して欲しい』と伝えており、振り入れなども自分でやるようにしている」と、意識の高さを垣間見せていた。
ゲネプロの自己評価については「赤点なんですけど、25点です」と辛口な点数に。その理由として「個々で直していかないといけないところは、これから研究生としてだけではなく、昇格させていただいた後とかも置いていかれてしまうのでこの点数にしました」と語っていた。
アンコールのラストで曲振り前に涙ぐんでいた水島美結は、「公演初日となった今日を全員で迎えられたことが嬉しかったです」と涙ながらに語った。同期の佐藤が60thシングル「久しぶりのリップグロス」で選抜入りしたことについては、「17期研究生からあいちゃん(佐藤綺星)が選ばれたことは素直に嬉しくて、自分も後に続けるようもっと頑張ろうと思った」と、今後への意欲を見せた。
橋本恵理子は参考にした先輩のパフォーマンスについて「憧れの前田敦子さんを参考にしてフリーポーズに取り入れるようにしています!」とアピール。その前田がAKB48劇場のグランドオープニングに登場したのは2005年12月のことで、橋本は2006年4月16日生まれだ。小濱心音(15)や畠山希美(14)はさらに年下で、時代の移り変わりを実感させる場面だったと言えるだろう。
9月23日(金・祝)には17期研究生にとって初となる冠番組「AKB48の17期研究生がロケロケ!」がCSテレ朝チャンネルで放送される。夏の大型フェスを経て公演デビューを飾り、いま勢いに乗る17期生の今後の活動に期待が高まるところだ。
(取材:遠藤葵/撮影:Issey Nakanishi)