その笑い声に、彼女の人となりが表れていたようだ。
新曲「行方知れず」の配信を開始したアーティストのAdoが、10月13日放送の情報番組「ZIP!」(日本テレビ系)にVTR出演。自身のワンマンライブで発生したハプニングについて語る場面があった。
10月24日に二十歳の誕生日を迎えることから、オンライン取材を担当した林田美学アナは「10代で一番の思い出」について質問。Adoの答えは「夢のさいたまスーパーアリーナに立てたってことですかね」というものだった。
デビュー2年目のAdoは今年4月4日に東京・Zepp DiverCity(TOKYO)で初のワンマンライブを開催。4カ月後の8月11日には、2ndワンマンライブ「カムパネルラ」を埼玉・さいたまスーパーアリーナで開催し、実に2万人もの観客を動員していた。
そのライブについて彼女は「Adoのために一人一人が集まってくれたんだって考えると、感慨深いものがありました」と回想。実はAdo、前年6月のツイートにて将来の夢について「Zepp Diver Cityで歌うこと いつかはさいたまスーパーアリーナに立つこと」と明かしており、1年強でその夢を実現していたのだ。
そのライブに関して林田アナは「ハプニングとかあったりしますか?」と質問。するとAdoはこんなエピソードを明かしたのである。
「Adoによると、歌い終わって曲間を挟んだ静かな時に、赤ちゃんの『おぎゃー!』という泣き声が聞こえてきたのだとか。そのハプニングについて彼女が『「赤ちゃんいるの、この空間に!?」みたいな(笑)。面白かったです』と、ポジティブに受け止めていたのが印象的でしたね」(音楽ライター)
なぜアリーナライブに赤ちゃんが? と思う人も多いことだろう。Adoのライブではチケット販売時の注意事項に「3歳以上チケット必要」との項目があるものの、他のライブでありがちな「未就学児は入場不可」といった文言はなし。つまり赤ちゃん連れで鑑賞できることを認めているのである。
この12月~1月には自身初のライブツアー「蜃気楼」を全国6都市・全10公演で開催するが、こちらでも同じように「3歳以上チケット必要」となっており、どうやら赤ちゃん連れで観に行くことは可能なようだ。
「赤ちゃん連れを認めているライブの場合、アーティストのほうから『お子さんが泣いたらいつでもロビーに出てもらって大丈夫ですよ』といった声掛けをするケースもあります。そういったアーティストは自分自身にも子供がいる子育て世代の人が多いのですが、まだ19歳のAdoが赤ちゃんの泣き声を『面白かったです』と笑っていたことには、彼女の優しさや包容力が表れていたのではないでしょうか」(前出・音楽ライター)
未だ人前に姿をさらしたことのないAdoだが、赤ちゃんの泣き声を耳にした時にはきっと、ステージ上で笑みを漏らしていたことだろう。