この二人にくっついてほしくない視聴者にとっては朗報かもしれない。
12月2日放送のNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」第45回では、ヒロインの岩倉舞(福原遥)が、同期の柏木学生(目黒蓮)と交際するかもしれないとのフラグが立ったという。
他人にはとことん冷たく、しかも舞のことを「できない子」として見下していた柏木。ところが前日の第44回では舞のイメージフライトをサポートし、さらにはスロットルレバーを握る手に自分の手を重ねるなど、急接近が描かれていた。
そして第45回のラストシーンでは、体育館で二人きりになったところで柏木が「俺…お前のこと…」と言いかけた場面で終了。次週のタイトルが「別れと初恋」だったこともあり、二人が交際に発展するのは確実との機運も高まっているようだ。
「しかし視聴者のなかには、舞の交際相手は柏木ではなく、幼馴染の梅津貴司(赤楚衛二)であってほしいとの声も少なくありません。そもそも家を空けることの多いパイロット同士が交際するのは難しいですし、むしろ日本全国を転々としながら詩や短歌を詠み続けている貴司のほうが、舞のお相手にはぴったり。柏木を演じる目黒のファンも決して、柏木の恋物語を期待しているわけではないようです」(テレビ誌ライター)
果たして舞と柏木の関係性はどう発展していくのか。交際までには至らないにしても、お互いに相手を異性として意識する展開くらいはありそうなものだ。
そんな二人について、「舞と柏木が付き合うことはない」と断言できる資料が存在するとの指摘もあるという。しかもその資料とは当のNHKによるものであり、いわば最初から「ネタばれ」していたというのだ。
「その資料とは発売中のNHKドラマ・ガイド『連続テレビ小説 舞いあがれ! Part1』(NHK出版)のことです。同ガイドには『舞を取り巻く男たち』という特集ページがあり、最初の見開きには兄の悠人(横山裕)と貴司の二人が1ページずつの大きさで載っています。それに対して柏木の紹介は、次の見開きで半ページのみ。しかも舞の大学での先輩である刈谷(高杉真宙)と同じ大きさとなっており、この扱いでは柏木が舞と交際するとはとても思えません」(前出・テレビ誌ライター)
とはいえ、掲載ページの大小だけで判断するのは早計ではないかとの指摘もあることだろう。しかし当の「NHKドラマ・ガイド」では、前作の「ちむどんどん」でも同じような特集を掲載していたというのだから驚きだ。
それは「連続テレビ小説 ちむどんどん Part1」(同)に掲載された「“ちむどんどん”な男たち」という特集。こちらを見ると、ヒロインの暢子と結婚した青柳和彦は1ページを割いて紹介しているのに対して、暢子にフラれた砂川智は半ページに留まっており、暢子の姉・良子と結婚した石川博夫と同じ扱いとなっていたのである。
「両ガイドは同じ型に沿って制作されたかのようにそっくりな構成になっています。それゆえ前作の例にならえば舞と交際するのは同期の柏木ではなく、幼馴染の貴司だと推定するのが合理的なのです」(前出・テレビ誌ライター)
果たしてNHK側は、ドラマ・ガイドにてネタばれをしでかしていたのか。その答え合わせはいつごろ放送されるのか、視聴者としても楽しみがひとつ増えたのではないだろうか。
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