実際の差は、数字以上に大きかったようだ。
12月4日深夜放送の「日向坂で会いましょう」(テレビ東京系)では、9月に加入したばかりの4期生12名による運動能力テストを開催。この日は50m走と走り幅跳びの様子が映し出された。
日向坂46で恒例の50m走では、5年前に当時19歳だった加藤史帆が記録した7秒62が最高記録。最低記録は同じ時に二十歳だった齊藤京子による9秒10だが、果たして四期生たちはどんな数字を残したのだろうか。
結論から言うと、今回のトップスリーは清水理央の8秒28、石塚瑶季の8秒29、そして平岡海月の8秒65で、奇しくも3人が一緒に走った第1組で記録されたもの。加藤の記録はおろか、1~3期生の記録(実測値)と比較するとトップの清水でも8位相当という結果となった。
当の四期生たちによるとこの日、向かい風が強かったとのこと。なお女子高校生の平均は16歳で8秒76、17歳で8秒81、18歳では9秒09とのことで、一般人よりは速いことを証明できた形だ。
だがそんな50m走に、見た目からして明らかに不自然な箇所があったという。
「同じ組で走った清水と石塚の差はわずか0.01秒。どれほどの接戦かと思いきや、実際の映像では両者のゴールに1mほどの差がありました。清水の記録から換算すると、1m差は約0.16秒に相当。0.01秒差なら二人のゴールは6センチ差ほどしかないはずですから、映像と記録が明らかに噛み合っていなかったのです」(アイドル誌ライター)
同様に不自然な点は、2組目のレースにも見受けられた。こちらは小西夏菜実が9秒31でトップとなり、2位には0.1秒の僅差で岸帆夏(9秒41)が。そこから0.2秒差で山下葉留花(9秒61)が3位で続いていた。
だがゴール付近の映像を見ると、1位と2位が1mほど離れているにに対し、2位と3位の差は50センチほど。その差はタイム差と逆となっていたのである。
2つのレースで見受けられた、不自然なタイム差。これは接戦を演じることで、50m走を盛り上げようとする演出だったのだろうか?
「実際にはそんな裏がある話ではなさそうです。今回の50m走にはスポーツバラエティ番組ではおなじみの電光掲示盤がなかったですし、ゴール地点にも計測機械らしきものは見当たりませんでした。おそらく走者4人のタイムをそれぞれ、番組スタッフが手動で計っていたのでしょう。そのため厳密な計時ができなかった可能性が高そうです」(前出・アイドル誌ライター)
手動計時の場合、訓練を受けた審判でもある程度のズレが出てしまうという。今回の日向坂50m走は実際の陸上競技よりもスピードが遅く、誤差は小さくなりそうだが、それでも0.16秒差が0.01秒差まで縮まってしまうのは不可避かもしれない。
そう考えるとむしろ、1位のメンバーより2位のほうがタイムが速かった、というミスが発生しなかったことを喜ぶべきか。ともあれバラエティ番組の計時ミスは大目に見るのが吉のようだ。