齋藤飛鳥、生ドラム演奏でバンドマンたちを驚かせたポイントとは!

 その実力はやはり本物だったようだ。

 音楽バラエティ番組「ハマスカ放送部」(テレビ朝日系)による初のリアルイベント「ハマスカ放送部 HEY!MUSIC!HAPPY!MEETING!」が11月29日に東京・EX THEATER ROPPONGIにて開催。その一部が12月5日深夜の放送でも明かされた。

 同イベントでは乃木坂46内のバンドユニット「乃木團」でドラムを務める齋藤飛鳥が、人気ロックバンドのOKAMOTO’Sと共演。同バンドが菅田将暉とコラボした楽曲の「Keep On Running」をツインドラムで披露した。

 もとより齋藤のドラミングには定評があり、乃木團では唯一のオリジナルメンバーとして最初期から活躍。「ハマスカ放送部」のジングルも、共同MCのハマ・オカモトと一緒にわずか15分で仕上げた作品となっている。

「齋藤は自前のツインペダルを持っているなど、ドラムへの取り組みは本格的。映像を見ているだけでも素人レベルでないことは分かります。ただ乃木團が最後に生演奏を披露したのは2019年2月に開催された乃木坂46の7周年記念ライブ『7th YEAR BIRTHDAY LIVE』で、もはや4年近くも前のこと。人前での演奏に関してはブランクが長く、その点が心配されていました」(アイドル誌ライター)

 その心配は結局のところ、杞憂に終わったようだ。同イベントを現場で観たというアマチュアバンドのドラマーは、齋藤の腕前に驚きを隠せなかったという。

「ツインドラムって、見た目以上に難しいんですよ。ドラマーは自分の刻むビートに他のメンバーが合わせてもらうか、もしくはベースに合わせて速さを調整するもの。ドラム同士でビートを合わせること自体がほとんどなく、それを難なくやってのけていた齋藤は、かなり正確なビート感に加えて、周りに合わせる余裕もあったようです」

 番組ではOKAMOTO’Sのメンバーが、バンドのドラム演奏を譜面化したものが送られてきて、それが面白かったと告白。「俺たちよりちゃんとOKAMOTO’Sの演奏をしてくれている感じがして」と語っていた。

 ドラムの演奏も他の楽器と同様に、五線譜に記譜することができる。だがそこそこ上手いドラマーでも楽譜が読めないという例は珍しくなく、OKAMOTO’Sのメンバーが驚いていたのも無理はないようだ。

ライブでは細かいフィルも正確にこなしていた齋藤飛鳥。「ハマスカ放送部」公式ツイッター(hamasuka_bd)より。

「そしてもう一つ驚いたのはドラムの音量ですね。意外かもしれませんが、音量にはドラマーの技量が如実に表れるもの。正確なスティックさばきで正しく叩くと、齋藤のような女性ドラマーでもかなり大きな音を出せるのです。ツインドラムで音量の差があるとPA卓で調整してもすぐにバレてしまうもの。今回のイベントでは彼女がプロのドラマーとそん色ない音量を出していた姿に圧倒されました」(前出・ドラマー)

 このように、かなり貴重な機会となっていた齋藤のドラム披露。彼女はすでに乃木坂46からの卒業を発表済みだが、せめて乃木團の活動だけは卒業後も続けてほしいと願うファンもいるのではないだろうか。