【舞いあがれ!】柏木と貴司の三角関係が勃発も、視聴者は貴司を支持していることが判明!

 やはり世間は恋バナ展開を歓迎していなかったようだ。

 12月15日放送のNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」第55回では、航空学校でパイロットを目指すヒロインの岩倉舞(福原遥)が、東大阪の自宅に里帰り。そこになぜか同期の柏木(目黒蓮)を同行するという謎の行動が描かれた。

 帯広のフライト課程で学ぶなか、12月7日放送の第48回では柏木が「俺、お前のことが好きだ」と舞に告白。そして前日の第54回では舞が「私も、柏木さんが好きです」と求愛に応じ、二人は相思相愛の仲となっていた。

 柏木のどこに舞が好きになる要素があるのか、視聴者にはさっぱり理解できないままに始まった二人の交際。それに加えて、付き合い始めたばかりの彼氏をいきなり自宅に連れていくという謎展開は、脚本家の恋愛観すら怪しんでしまうほどの無理矢理感にあふれていたのである。

「二人の交際にキュンキュンしているのは、柏木を演じる目黒のファンだけ。柏木は舞の両親に『真剣にお付き合いしたいと思っています』と宣言していましたが、そんなのは航空会社に就職してから言うべきことです。現時点ではまだ二人とも学生なのですから、恋人の両親に挨拶するのが早すぎるのは誰の目にも明らかでしょう」(女性誌ライター)

 しかも柏木は、この日初めて出会ったばかりの貴司(赤楚衛二)に対しても、「舞のことはこれからボクが支えていきます」とけんか腰で宣言。小3の時から舞と幼馴染だったという歴史など何も知らない段階でこのセリフを口にするのは、そもそも舞に対しても失礼ではないか。

貴司に向かって窓越しに啖呵を切った柏木。トップ画像ともに©NHK

 そんな柏木の態度やセリフはもはや、第7週までに描かれた舞と貴司の関係性に対する冒とくとさえ言えるはず。言い換えれば、第7週まで(そして第12週以降)を担当した桑原亮子氏の脚本をないがしろにする描写とすら言えるだろう。

 だが柏木の出過ぎた真似や、浅さが目立つ恋バナにはやはり、視聴者のほうがダメ出ししている様子。それはツイッターのトレンドを見れば明らかだというのである。

「昼の再放送直後には、いわゆる本タグの『#舞いあがれ』がトレンドの4位に浮上。さらに『貴司くん』が8位、表記違いの『たかしくん』が13位、そして『舞ちゃん』が14位で続いています。一方で『柏木くん』は21位に留まっており、貴司との差は明らか。視聴者が貴司の再登場に大きく感銘しつつ、両親への交際宣言という一大イベントをもってしても、柏木の存在が視聴者には響いていないことを如実に示す結果となりました」(前出・女性誌ライター)

 本編終了後の次週予告には柏木と貴司の両方が登場。柏木は航空学校の同期6人が集まった飲み会のシーンなのに対し、貴司は舞と一緒に五島に滞在している様子だ。これは貴司のほうが舞に近しいことを示すフラグかもしれない。

 この調子だと柏木が舞の彼氏という立場から早々に脱落する可能性も小さくなさそう。それは視聴者が切に願っている展開ではないだろうか。