イーロン・マスク氏の退任決定に、日本のグラドルたちが胸を撫でおろしていた!

 ツイッターのCEOを務めるイーロン・マスク氏が12月21日午前(日本時間、以下同)、CEOを退任することを表明。IT業界を揺るがす話題となるなか、日本のグラビア業界にもこのニュースに反応する人たちが少なくないようだ。

 マスク氏は12月19日、自身のツイートにて「ツイッターのトップから降りるべきかどうか」のアンケートを実施。投票結果に従うと宣言していた。投票数は実に1750万件にも及び、最終結果が賛成57.5%・反対42.5%となったことで、マスク氏の辞任が決定することとなった。

 そのマスク氏はツイッターの買収後、日本市場に対して好意的なツイートを連発。11月9日には日本で成人ネットユーザーの半分がツイッターを利用していることを「アメイジング」と表現したほか、12月2日にはサッカー日本代表がワールドカップでスペイン代表に勝利したことに「おめでとう日本!」とつぶやいていたほどだ。

 だが一方では、グラビア業界を中心にマスク氏に対する不満が爆発することに。もともと日本ではグラビア市場が成熟していることもあり、水着画像を気軽にアップする傾向が強いのだが、すぐにシャドーバンを食らうとの不平不満がグラドルのあいだからあがっていたものだ。

 それに加えて12月19日にはツイッター上で、インスタグラムやフェイスブックなど他のSNSに誘導するリンクを禁止する方針を表明。アカウント名の記載も禁止対象となり、違反を繰り返した場合にはアカウントの永久凍結もあり得るとしていた。

「この方針に慌てふためいたのがグラドルたち。ほとんどのグラドルはツイッターとインスタグラムを併用しており、ツイッターのプロフィールにはインスタグラムのアカウントを記載するのが常識。最近はTikTok動画に誘導するケースも多く、SNS間の連携が業界標準となっていました。それが禁止になるとSNS同士の相乗効果が薄れてしまうことから、マスク氏に対する不満が一気に爆発したのです」(グラドル誌ライター)

 ところがこの方針を記載していたヘルプページ(英語)は、いつの間にか削除されることに。どうやら他SNSの禁止に対する批判があまりにも多かったようだ。

他SNSへのリンク禁止を説明したヘルプページは現在、削除されている。

 12月19日にマスク氏は「大きなポリシー変更では投票を行うことにしていた。申し訳ない。もう二度としない」(Going forward, there will be a vote for major policy changes. My apologies. Won’t happen again.)とツイート。その後、自身の退任に関する投票を始めたのである。

「言い出しっぺのマスク氏が退任することとなり、日本のグラドルたちはほっとしています。もっとも次のCEOが同じことを言いださないとは限らないので、まだまだ予断を許さない状況かもしれません」(前出・グラドル誌ライター)

 グラビア業界ではこれまで「GAFA」(グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップル)と呼ばれる巨大IT企業の経営トップに関心を持ったことはほとんどなかったはず。それでもいざ我が身に影響が及ぶとなると、事の重大性も身に染みたようだ。

※トップ画像はPhoto by Steve Jurvetson/CC BY 2.0。