親子共演にはファン以外からも好意的な声があがっているようだ。
大みそかの第73回NHK紅白歌合戦にて、母親の工藤静香と共演することが決まった長女のCocomi。11歳からフルートを学んでおり、現在は大学の音楽学部で学びつつ、モデル兼フルート奏者として活動中だ。
紅白で工藤は「35周年SPメドレー」を歌い、自身のヒット曲である「嵐の素顔」や「黄砂に吹かれて」などを、Cocomiのフルートをバックに披露する予定。そんな工藤親子にはファンからの期待が寄せられる一方で、ネット上では批判も渦巻いているという。
「Cocomiは4月29日にアルバム『de l’amour』でCDデビューしており、12月26日にはデビュー・リサイタルを開催するなど、いまやれっきとしたプロ演奏家として活動しています。しかしその実力に関しては疑問符が付いており、コンテスト受賞歴はあるものの、決して日本人のフルート奏者としてトップレベルにあるとは言い難いのも否めないところ。そんな彼女が紅白という大舞台に立つことを快く思わない人も少なくはありません」(芸能ライター)
一般層からもこの調子なのだから、Cocomiにとってはホームともいえるクラシック界ではなおさら、彼女の紅白出場に否定的な声が多いのではないか。普通ならそう考えるところだ。
だが実際のところはクラシック関係者から、Cocomiに対して温かな視線が送られているというのである。音大でピアノ専攻だった音楽ライターはこう説明する。
「クラシック界に限らず、実力よりも人気のほうが大事というのは芸能界では当たり前のこと。Cocomiがフルート奏者として活動できるのが親の七光りであることは事実ですが、そのチャンスを着実に捕まえ、大舞台に臨んでいることは素直に賞賛すべきです。なにより彼女が紅白に出場することで、フルートという楽器にもスポットライトが当たることは、業界の縮小が危惧されているクラシック界においてはむしろ歓迎すべき出来事だと受け止められています」
紅白でCocomiの演奏を見たことをきっかけにフルート教室に通う子供が現れれば、クラシック界としても喜ばしいことだろう。紅白ではぜひ工藤ばかりではなく、Cocomiの演奏もしっかりとフィーチャーしてほしいところだ。