【舞いあがれ!】浩太と共に柏木にも退場のフラグ?次週予告に漂う「別れ」の匂い!

 その笑顔が何を意味しているのか、疑心暗鬼となった視聴者も少なくなかったようだ。

 1月6日放送のNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」第66回では、株式会社IWAKURAの社長である岩倉浩太(高橋克典)が心臓発作により急逝。次週、第15週のタイトルが「決断の時」であることも明かされ、物語が急展開を迎えることになったようだ。

 浩太の長女でヒロインの舞(福原遥)はパイロットを目指して航空学校を卒業。ハカタエアラインに内定していたが、リーマンショックの影響で入社が1年先送りになっていた。

 その間、IWAKURAの経営状況も悪化し、当てにしていた太陽光パネル部品の生産も発注元の都合で白紙に戻される始末。いよいよ進退窮まった状況のなか、まさかの浩太退場という展開に、視聴者も驚きを隠せなかったのである。

「次週予告では、社長業を継いだ妻のめぐみ(永作博美)に関して経理総務課長の古川(中村靖日)が『奥さんに会社の経営は無理や』と陰口をたたく場面も。一方で舞が誰かに『IWAKURAに投資してください』と頭を下げる姿もありました。この様子だと従業員が20名を超えていたIWAKURAは、舞が小学生だった当時の家族経営規模に戻るのかもしれません」(テレビ誌ライター)

第66回ではめぐみがかつての苦労を舞に語る場面も。これは次週への伏線なのだろうか。トップ画像ともに©NHK

 ここで視聴者が気にしているのは、舞の恋人にして大手航空会社で研修中の柏木(目黒蓮)だ。次週予告では柏木が舞の両肩に手を置いて満面の笑顔を見せる場面があり、背景の様子からその場所が舞の実家がある東大阪市であることは明らかだろう。

 もしや柏木は舞に結婚を申し込みに来たのか。それとも裕福な家庭に育った柏木に、舞が投資を申し出るのだろうか。そんな予測に対して、柏木が物語からフェードアウトするのは確実との声もあるようだ。

「柏木が今後も主要人物であり続けるのであれば、『舞いあがれ』公式サイトの“人物紹介”ページに顔と名前が載っているはず。第13週以降の欄には、本編にまだ登場していない新聞記者の御園純(山口紗弥加)も載っています。ところが柏木の姿はなく、彼が舞の元を去るフラグになっているのではないでしょうか」(前出・テレビ誌ライター)

 わざわざ東大阪にまで足を運んだ柏木だが、舞への別れを告げに来た可能性もありそうだ。わざとらしいほどの笑顔は「今までありがとう」という意味なのかもしれない。

 しかも話の展開から考えて、柏木が物語に絡んでくる必然性もまた見えづらいというのである。

「新聞記者である御園の人物紹介には『ひょんなことから東大阪のIWAKURAに取材に訪れることになり』と書いてあります。浩太の死によりIWAKURAが倒産するようであれば、わざわざ取材が来ることもないはず。つまり御園の存在は、IWAKURAがどうにかしてリーマンショックを乗り切った可能性を暗示していると思えてならないのです」(前出・テレビ誌ライター)

 果たしてここからどうやって経営危機を乗り越えていくのか。今度は舞に加えて母親のめぐみも一緒に「舞いあがれ!」となるのかもしれない。