あまりに物悲しいエピソードに、「盛ってるのでは?」との疑問が出る余地すらなかったようだ。
1月19日深夜放送の「AKB48 サヨナラ毛利さん」(日本テレビ系)では「なぜ選ばれない?非選抜AKB48」をテーマに、選抜に選ばれたことのないメンバーが集結。そこで明かされた「非選抜あるある」がファンの涙を誘っていたようだ。
AKB48では80名中の16名がシングル表題曲の「選抜メンバー」に選ばれるなか、一方では加入してから一度も選抜になったことのないメンバーも少なくない。今回の放送では、前回の「非選抜特集」にすら出演できなかったメンバーたちも出演。MCの霜降り明星・せいやが「抽出して抽出した、非選抜のエスプレッソ」と評したほどの、ある意味で選り抜きのメンツが集合していた。
番組では恒例の「非選抜あるある」を発表することに。ここで非選抜歴11年の岩立沙穂が「選抜だけのLINEが存在する」と明かすと、他のメンバーからは「へ~、そうなんだ!」と驚きの声があがっていた。
「同じく非選抜歴11年の篠崎彩奈は、新しいシングルの曲を視聴者と一緒にテレビの番組などで知るとのエピソードを披露。なんとテレビで観て初めて、どんな曲なのか、どんなダンスなのかを知るそうです。それにもかかわらず運営からは『告知は必ずしてください』と指示されるそうで、これには視聴者も涙をこらえきれなかったことでしょう」(アイドル誌ライター)
そして選抜と非選抜の違いとして挙げられたのが、差し入れの違いだ。選抜メンバーが出演する番組やライブでは差し入れが豪華なのに対し、非選抜組にはろくな差し入れが用意されないことも。
それゆえ山根涼羽は「選抜メンバーについていくと美味しいものが食べられる」と語り、もはやコバンザメ戦略で食べ物にありついているようだ。そんななか、聞くも涙、語るも涙のエピソードが明かされたというのである。
「AKB48は昨年10月、9年6カ月ぶりとなる日本武道館コンサートを開催。その楽屋ではなんと、非選抜組には人数分の朝ごはんが用意されていなかったというのです。その件について元HKT48の中西智代梨は、『おにぎり4人で分けて食べました』と暴露。これにはMCの粗品も指で4等分の十字を作りながビックリ。せいやが『想像以上なんですけど!』と呆れれば、卒業生の峯岸みなみは『涙が出てきそうになる』と同情していたのです」(前出・アイドル誌ライター)
ひとつのおにぎりを分け合うという話はまるで、家族3人でかけそばを分けあって食べていた親子の姿を描いた童話「一杯のかけそば」さながら。しかもその物語では店主が気を利かせて2杯分の麺を入れてくれていたが、武道館コンサートではそもそも朝ごはん自体が足りなかったのだから、気の毒すぎるというものだろう。
よもやあの武道館コンサートでは非選抜メンバーたちが、おなかをすかせながら踊っていたのか。日本武道館では周りにコンビニもなく、気軽に買いに行くこともできない。次のライブではぜひ、非選抜組がおなかいっぱい食べられるようにしてほしいと願うファンも少なくないことだろう。