有村架純「コントが始まる」が8.9%の低空発進も、復活のカギは視聴者の慣れにあり?

 4月17日にスタートした有村架純の出演ドラマ「コントが始まる」(日本テレビ系)の世帯平均視聴率が8.9%だったことが分かった。2ケタ割れという結果に驚く視聴者も少なくないようだ。

 4月期ドラマでは「イチケイのカラス」(フジテレビ系)の13.9%を筆頭に、初回放送が2ケタ超えのドラマが4作品あり(4月19日現在)、「コントが始まる」は初回9.7%の「リコカツ」(TBS系)に続く6番目という成績。有村に加えて菅田将暉や神木隆之介といった豪華出演陣のわりには数字が伸び悩んでいるようだが、これは一体どうしたわけだろうか。

「第1話を見る限り、チャンネルを合わせた視聴者が序盤を見ただけで離脱してしまった可能性が高そうです。ドラマの序盤では菅田・神木・仲野太賀によるお笑いトリオ『マクベス』のコントが繰り広げられますが、このコントがどうにもお寒い内容で、正直なところ見るに堪えないレベルのつまらなさ。この時点で見限ってしまった視聴者が多かったであろうことは想像に難くありません」(テレビ誌ライター)

 ところが伸び悩む視聴率とは裏腹に、第1話の評価は高いのである。日刊スポーツでは「各方面から絶賛」、ザテレビジョンでは「著名人からも反響」といった好意的な記事を掲載。民放ポータルサイト「TVer」のランキングでは視聴率トップの「イチケイのカラス」第3話を抑えて全体の4位に食い込んでおり、視聴者の興味を惹いていることは明らかだ。

「この矛盾した状況が生まれた理由は、ドラマの構成にありそうです。というのも『コントが始まる』では序盤にマクベスのコントを見せ、そこで提示される伏線を本編で回収するという立て付けが特徴。それを理解していれば序盤のつまらないコントにも集中できる仕組みになっています。しかし第1話ではその構成が視聴者に浸透していないため、ネットの実況板で《つまんねー》といった声が続出するなど、コントの時点で離脱してしまったのも当然だったわけです」(前出・テレビ誌ライター)

「コントが始まる」は毎回、マクベスのコントから物語が始まる。菅田将暉公式ツイッター(@sudaofficial)より。

 第1話の序盤でもファミレスを訪れた菅田が店員役の有村にいきなり「何人に見えます?」と問いかける謎の場面があったものの、終盤になってきっちり回収されていた。そういった構成や面白さが知れ渡った第2話以降では、視聴率がV字回復する可能性は高いのではないだろうか。

「髪型をデコ出しに変えたことで一気に大人っぽさを増した有村や、その妹役でスナック店員役を務める古川琴音の可愛らしさも視聴者には好評。本作の凝った構成に視聴者が慣れてくれば、多くのドラマが2話目で数字を落とすなか、『コントが始まる』はしり上がりに数字を上げていきそうです」(前出・テレビ誌ライター)

 第2話では新キャストも投入されるという「コントが始まる」には、視聴者の期待もさぞや高まっているに違いなさそうだ。