【舞いあがれ!】デラシネに居座る史子に「舞よりも熱心で献身的」と応援の声!

 自分のファンとくっついちゃえばいいじゃん! そんな声も少なくないようだ。

 2月10日放送のNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」第91回では、歌人の梅津貴司(赤楚衛二)が営む古書店のデラシネに、ファンの秋月史子(八木莉可子)が居座り始めた様子が描かれた。

 前回、デラシネを探し当て、自分の短歌を読んでほしいと迫ってきた史子。今回は担当編集者・リュー北條(川島潤哉)との打ち合わせで忙しい貴司に代わって店番を務めつつ、貴司にダメ出しする北條に対して「私、梅津先生の一番のファンです!」と言い放っていたのだった。

「貴司は長山短歌賞を受賞した実績こそあれど、まだ歌集は出版しておらず、世間的にはほぼ無名の存在。そんな貴司の居場所を探し当てたところに史子の執念が表れています。おそらくプロフィールに『古書店経営』といった紹介があり、大阪中の古書店をしらみつぶしに探して歩いたのでしょう。すでに貴司のことを『先生』と呼んでおり、北條に食ってかかった姿には、師と仰ぐ貴司の一番弟子というプライドが見え隠れしていました」(芸能ライター)

 本編終了後の次週予告には、デラシネでエプロン姿の史子が。どうやら本格的に店番を務め始めたようで、その姿はもはや貴司の内弟子も同然だ。もとよりヴィジュアル面も北條が「若い女性ファンがついたか」と喜んだほどの美人であり、路地裏の小さな古書店にそんな美人店員がいたら、誰しもが店主との関係を怪しむに違いない。

 一方で物語の終盤では、貴司の幼馴染でヒロインの岩倉舞(福原遥)が、貴司への想いを親友の望月久留美(山下美月)に打ち明ける場面も。久留美は「貴司くんのこと好きなんやろ?」とけしかけていたが、舞は「貴司くんとは友達でおりたいねん」と自分の気持ちを吐露。貴司を好きなことは認めつつ、現在の関係を保ち続けたいという。

 果たして舞が、貴司に告白することはあるのか。次週予告では公園で二人が向かい合う場面があったが、それは愛の告白なのだろうか。そんな二人の関係について視聴者からは、こんな声も聞こえてくるという。

「舞の性格なら、たとえ貴司と史子が交際したり結婚したりしても、幼馴染として『貴司く~ん!』とデラシネに遊びに行けることでしょう。一方で交際相手としてみた場合の舞は、決して理想的な彼女とは言い難いはず。航空学校で同期だった柏木(目黒蓮)と付き合っていた時も、めったに電話やメールをしないばかりか、実家の工場を手伝うことを優先していましたからね。視聴者として客観的に見る限り、舞は彼氏や夫が必要ないタイプに思えるのです」(前出・芸能ライター)

デラシネの店番をする史子と、外から見守る舞。貴司との距離が表すものとは? トップ画像ともに©NHK

 そんな舞に対して歌人の貴司には、支えてくれる存在が必要だろう。そこに現れた史子は、歌人の妻にはぴったりそう。自ら押しかけ女房ならぬ押しかけ店員を務め、貴司の詠む短歌を絶賛する姿を見ると、いずれは貴司にとってなくてはならない存在になる可能性も感じさせるというものだ。

 果たして貴司は、熱心で献身的な史子になびくのか。それとも生まれた時からの幼馴染である舞を選ぶのか。どうにも恋愛ごとに向いてなさそうな舞の姿を見続けてきた視聴者としては、史子とくっついてくれることを望む声のほうが多いのではないだろうか。