【舞いあがれ!】自宅をリフォームした舞&貴司の陰で、悠人が厄介払いされていた!

 もはや帰るところさえなくなってしまったようだ。

 2月20日放送のNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」第97回では、冒頭のタイトルロールでヒロイン舞(福原遥)の名前を「梅津舞」と紹介。幼馴染だった梅津貴司(赤楚衛二)と結婚したことが明らかとなった。

 前週に2014年の七夕前後だった物語はあっという間に2015年の3月へと進み、舞と貴司の夫婦はラグビーカフェのノーサイドにて披露宴を開催。その夜からは岩倉家の2階に住むこととなった。母親のめぐみ(永作博美)は祖母の祥子(高畑淳子)に「リフォーム間に合ってよかった」と語っており、めぐみとの二世帯住宅になるようだ。

「披露宴の帰り道、貴司の父親・勝(山口智充)はお隣さんである岩倉家の前で立ち止まり、表札を見て『梅津・岩倉や』としみじみ。どうやら披露宴を気に、正式に夫婦として一緒に暮らし始めたようです。岩倉家は舞が幼かった1994年にはすでに建っていたので、昭和末期から平成初期にかけて建築した様子。2014年(平成27年)にはかなりくたびれているはずで、相当なリフォームをかけたのでしょう」(女性誌ライター)

 二人の新居は広くてモダンなリビングが特徴的。寝室らしき部屋が見えており、奥にはバストイレがあるようだ。一方でキッチンらしきものは見当たらず、1階のキッチンを共用しているのだろうか。普通の一戸建てを二世帯住宅に衣替えしたため、狭さをカバーする工夫なのかもしれない。

 新居に落ち着き、心機一転して短歌づくりに励めそうな貴司。舞も「歌にしたなるような幸せ、これからいっぱいあったらええな」と笑顔を見せていたが、その一方でこのリフォームの裏には、なんとも物悲しい変化が隠されているというのである。

「岩倉家の2階にはもともと舞の部屋と、兄・悠人(横山裕)の部屋があったはず。今回のリフォームでは悠人の部屋をつぶしたことになります。その悠人は前年、インサイダー取引で懲役3年、執行猶予5年の判決を受けたばかり。普通なら家族によるサポートが必要な時期でしょう。ところが岩倉家は非情にも、悠人が帰ることのできる場所をこの世から消し去ってしまったのです」(前出・女性誌ライター)

舞と貴司の新居。どの辺が悠人の部屋だったのだろうか…。トップ画像ともに©NHK

 これでは悠人が帰省しても、客間や父・浩太(高橋克典)の仏壇がある和室に泊まるしかない。その扱いはもはや客人同様であり、家族の一員としてはカウントされていないかのようだ。

 披露宴には途中参加だったものの、それはあくまで家族に合わせる顔のない悠人が遠慮していただけ。行方をくらますこともなく、ちゃんと東大阪に戻ってくるのだから、彼自身が家族と縁を切ったわけでもない。

「よもやめぐみは悠人に『あんたの部屋、つぶすで』とでも伝えたのでしょうか。夫の貴司は実家がお好み焼屋で、建物が店舗兼住居なのでリフォームは難しそう。だからといって悠人の部屋をつぶして自分たちの愛の巣を作るというのも、家族思いだったはずの岩倉家にしては筋違いに思えて仕方がないのです」(前出・女性誌ライター)

 実家の裏には古い工場が直結しており、一方で現在のIWAKURA本社は別の場所に建っている。それなら古い工場のほうを解体して、新居の土地くらい捻出できそうなものだ。そもそもIWAKURAは悠人から土地と建物の権利を返してもらった時点で資産に大きな余裕ができており、経営者一族の舞が住む家を新築する余裕もあったはず。

 投資家時代の悠人が土地と建物を買収してくれたことにより、倒産することなく存続できたIWAKURA。そこから7年ほどが経った今、舞はその恩を返すこともなく、悠人を厄介払いしていたようだ。