【舞いあがれ!】船に乗れなくなったばんばの役目は、ひ孫・歩の子守りだった!?

 島を出るのか出ないのか、視聴者も気になって仕方がないことだろう。

 3月14日放送のNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」第113回では、脳梗塞で入院した“ばんば”こと祥子(高畑淳子)を、娘のめぐみ(永作博美)と孫の舞(福原遥)が見舞うことに。めぐみは祥子を東大阪に連れて帰りたいようだが、肝心のばんばは島を出たくないようだ。

 一人暮らしは無理だと諭すめぐみに対し、祥子は「島のみんながいる」と反論。しかしいくら島の人間関係が密だとは言っても、結局は他人である祥子の日々の世話までできるわけもなく、いずれは誰かの家にお世話になるほかないだろう。

 五島にも老人ホームはあり、町工場の社長であるめぐみならその利用料も出せるはず。とはいえ朝ドラヒロインの祖母が老人ホームに入居するというストーリーは考えづらいところだ。

「3月10日の第111回では本編終了後に次週予告を放送。そこでは舞の長女・歩が『ばんば~!』と祥子に走り寄る場面があり、いったんは退院して知嘉島の自宅に戻っていたようです。その後には東大阪にあるめぐみや舞の自宅で台所に立つ祥子の姿が。おそらく二人からの説得を受け入れ、東大阪で暮らすことにしたのではないでしょうか」(女性誌ライター)

 そうなると気になってくるのは、ヒロイン舞の今後だ。制作側からはすでに、舞が五島で小型電動飛行機を飛ばすというストーリーが明かされている。そうなると舞が五島に暮らすための拠点が必要となり、それが祥子の家なのであれば、祥子が東大阪に引っ越す必要はなさそうだ。

 だが舞が五島に行くからこそ、祥子には東大阪に住むべき理由があるという。それは舞が電動飛行機の開発に邁進するための必須条件だというのだが…。

「長女の歩は作中の2018年時点でまだ2歳。あと4年は保育園児ですし、しばらくは子育てが大変な時期です。とはいえ舞が五島で歩と二人暮らしをするのも現実的ではありません。そうなると祥子に東大阪でひ孫の世話をしてもらうのが、舞にとってはベストシナリオでしょう」(前出・女性誌ライター)

小3だった舞を世話していた祥子が、今度はひ孫の子守りをすることになるのか。トップ画像ともに©NHK

 夫の貴司(赤楚衛二)は月に7日間、旅連載のために自宅を空ける必要がある。また母親のめぐみは町工場の社長なので、基本的に多忙だ。舞が東大阪で働いているうちは夫や母親と育児を分担できるものの、五島に拠点を移すとなれば、丸一日中、歩の面倒を見ていられる身内が必要になってくるだろう。

 すぐ隣には義父母の梅津夫妻が住んでいるものの、経営するお好み焼き屋で日中は夫婦そろって多忙であり、子育てを頼むのは難しいだろう。そうなると残る肉親は、祥子ということになるのだ。

「都会で仕事に成功している夫婦が、育児のために田舎から親を呼び寄せる例は珍しくありません。祥子は舞が小3だった時、3カ月にわたって五島で舞と二人暮らししており、孫との関係は良好です。舞の娘である歩なら祥子にとって、目に入れても痛くないほど可愛いに違いないでしょう」(前出・女性誌ライター)

 祖母の祥子が東大阪で娘の面倒を見てくれる一方で、舞は主がいなくなった祥子の自宅を拠点にする。この関係は舞にとってまさに一石二鳥ではないだろうか。