昨年デビューし、瞬く間にアイドル界に旋風を巻き起こした7人組グループの「FRUITS ZIPPER」(フルーツジッパー)が、1周年記念のワンマンライブ「FRUITS ZIPPER 1st Anniversary 超めでたいライブ!」を5月4日に東京・豊洲PITで開催。オールスタンディングで会場を埋め尽くした超満員のファンを魅了した。
声出しも解禁され、かつての熱量が戻ってきたフロアには、2500人にのぼるファンが集結。特徴的なのは女性ファンの多さで、女性同士で連れだって来場するファンも目立つなど、過半数は女性ファンだった様子だ。髪型をメンバーと同じように揃えてきたり、全身をメンバーカラーのコーディネートで決めるなど、女子ならではの楽しみ方があちらこちらで見受けられた。
オープニングのSEでは七福神をモチーフにしたメンバーが宝船に乗って出航する映像が流れ、“超めでたいライブ!”への期待感がMAXに。七福神のイラストは配信シングル「skyfeelan」のジャケットを手がけたナガミネショウコ氏がデザインしたもので、それぞれのメンバーカラーをまとった7人の神様は、まさしく超めでたい感じだ。
櫻井優衣によると「うぇるかむとぅ~ざ♡ふるっぱー!」で彼女が歌うパートに「振り撒いてるの七福神スマイル」という歌詞があり、これまでずっと「七福神」と歌い続けてきたよかったとの喜びを表現。続けて「宝船に乗って出航して行けるようなライブにしたいと思っています!」と、ライブに懸ける思いを口にしていた。
【各メンバーの七福神イメージ】
真中まな 布袋尊(厚底のサンダルが可愛い)
仲川瑠夏 寿老人(月がはいっている)
松本かれん 福禄寿(ハートが入っている)
櫻井優衣 弁財天(ハートが入っている)
月足天音 毘沙門天(ウインクしていて内股で可愛い)
鎮西寿々歌 大黒天(お金〜)
早瀬ノエル 恵比寿(持っている鯛が新衣装のリボンみたい!)
※カッコ内は各メンバーによる自分の福神イラストへの感想
1曲目は他己紹介ソングの「うぇるかむとぅ~ざ♡ふるっぱー!」で幕開け。一人一人デザインの違う花柄やチュールが印象的な“NEWKAWAII”新衣装で登場だ。曲中で鎮西が披露する一発ギャグでは、「ドはドーナツの♪ この真ん中が一番美味しいですよね、ってそこ穴やないかい!」とのコミカルなセルフツッコミで、会場に爆笑の渦を巻き起こしてみせた。
続いて「完璧主義で☆」と「slyfeelan」を披露。ファンにはおなじみの聴かせる楽曲を畳みかけることでデビューからの1年間における成長を見せ、さっそく涙するファンも少なくなかったようだ。
MCに入る際には、超満員の会場を見て「すごい景色…」とメンバーが思わず感動の声を漏らす場面も。自己紹介では、“超めでたいライブ!”にちなんで、ちょめでたな(超めでたい)エピソードを披露してくれた。
【ちょめでたいエピソード】
真中まな FRUITS ZIPEERが1周年を迎えられたことです!
仲川瑠夏 豊洲PITが決まってからどうなるだろうと思ってたけど、こんなにも満員のふるっぱーさんでいっぱいになれたことです!
松本かれん アイドル2年生になったことです! 今日も一生懸命がんばります!
櫻井優衣 7人で一周年を迎えられたことです! よろしくお願いします!
早瀬ノエル ちょめでたなこと、グループ関連のこと言いたいんですけど、やっぱりそれ以上にやばいことがあって、推しのライブのアリーナ席2列目! 2列目ですよ! 嬉しい、ありがとうございます。よろしくお願いします!
月足天音 この景色を見れたことなんですけど、すごい緊張してたんですけど、この景色見た瞬間にぶっ飛んだので、今日は1日楽しみたいと思います! よろしくお願いいたします。
鎮西寿々歌 わたしは毎日ちょめでたいと思うんですけど、こうして今日、みんながそろってこの瞬間を迎えられたこと! そして私の一発ギャグがどっかんとウケたことです! よろしくお願いします!
今回披露した新衣装は、アートディレクター相澤樹氏によるデザイン。メンバーそれぞれで違うデザインになっている点が特徴となっている。早瀬ノエルは着ただけでお人形さんになれるとのことで、「お人形さんなりたかったから、すごいうれしい」と大喜び。とくに好きなのは大きなリボンだそうで、仲川瑠夏からは「ちょめでか、ちょめでか!」と評されていた。
松本かれんは「嘘みたいな長さのスカート」が特徴だとアピール。月足天音が「短いよね、手前がね」と指摘すると、「そうなのこんなに短いの初めてだから、これがポイントです!」と笑顔を見せた。
4曲目には、2月のワンマンライブツアーで初披露した「ハピチョコ」をドロップ。バレンタインソングらしいキュートな振り付けがTikTokで流行したこともあり、ファンも一緒になって踊っていた。
続く「君の明るい未来を追いかけて」のサビでは、ファンがペンライトで指差しポーズを繰り出し、大盛り上がり。ポップで明るいパフォーマンスに自然と笑顔が広がっていく。さらに「ずっと、ずっと、ずっと!」でFRUITS ZIPPERの世界観を会場に充満させ、曲終わりにはメンバーカラーに合わせた7色の照明で幻想的な演出を施してみせた。
ここ2回目のMCが入り、次に披露するのが新曲だと説明。仲川瑠夏が「この曲は今までのふるっぱーにはないような曲で、簡単にいうと“パリピ曲”」と説明だ。みんなで一緒に手をあげたり、一緒に「ハイ!ハイ!」と声を合わせたり、一緒にジャンプするなど最高に盛り上がれる曲になっているという。
その7曲目は、グループ史上で最もアッパーチューンの「Going!」。EDM風のビートに載せて「フルーツ、ジッパー!」などの掛け声や、一緒に跳べる箇所があったりとアガる楽曲だ。そんなホットな流れのままに、タオルを振り回して盛り上がるサマーチューンの「ふれふるサマー!」を投入。今回のステージは上下二段となっており、立体的なパフォーマンスで会場中を煽ってみせた。
そこから早瀬ノエルの曲振りで「Re→TRY & FLY」、続く「We are Frontier」ではグループ随一の歌姫・仲川瑠夏が美声を響かせる。そしてファン待望の代表曲「わたしの一番かわいいところ」をフロアにドロップ。ほとんどのファンがおなじみの可愛いダンスを振り真似し、会場全体が一体感に包み込まれていた。
3回目のMCでは鎮西寿々歌が、ちょっと前にあったちょめでたいことを紹介。本来は2022年4月10日にデビューライブを予定していたもの、新型コロナ禍の影響で延期となっていたと触れつつ、先日の4月10日には初となるファンクラブ限定のライブで無事にリベンジを果たせたという。
そこで、FRUITS ZIPPERのデビュー記念日をあらためて、4月10日に制定したと発表。しかもその4月10日に「わたしの一番かわいいところ」のMVが1000万再生を突破したと報告し、会場からは大きな声援が送られていた。そんなファンの歓声に鎮西は、今後は1億回再生を目指すと意気込んだ。
12曲目は、櫻井優衣の透明感あふれる歌い出しで「世界はキミからはじまる」。心に響くメロディを熱唱し会場に想いを届けた。続く13曲目の「RADIO GALAXY」では、曲振りの時点で「やったー!」と会場が沸く。デビュー時からの持ち歌であり、楽しい曲調の変化や振り付けで安定の盛り上がりをみせる。
続いて、新曲「ハートのローラーコースター」を披露。「RADIO GALAXY」を書いたYUC’e氏がその続編としてつくった楽曲で、振り付けも「RADIO GALAXY」と同じくカミヤサキ氏が担当した。曲中には、「RADIO GALAXY」を思わせるようなリズムや同じ振り付けがオマージュされており、ストーリー性を感じさせた。
本編のラストに披露したのは公演のタイトルにも掛けられている「超めでたいソング~こんなに幸せでいいのかな?~」。この日にデジタルシングルとして配信を開始したばかりながら、曲披露の前にメンバーから伝授された手拍子やサビの振り付けをフロアのファンが即座にマスターし、「みんなで一緒に、おめでとー!」のコールで会場中が一体となるなど、メンバーとファンの熱い信頼関係が結実するパフォーマンスとなっていた。
アンコールではライブの公式グッズである「ちょめでたTシャツ」にお着換えし、マーメイドのようなチュールも可愛らしいアンコール衣装で登場。ファンが盛り上がるなか、早瀬ノエルからは豊洲PITという大きな会場にたくさんのファンが来てくれたことへの感謝の言葉が述べられた。
昨年夏にFRUITS ZIPPERがイベント出演で初めて豊洲PITのステージに立った時、プロデューサーの木村みさから「みんな、豊洲PITでワンマンライブやるよ!」と告げられたとのエピソードを披露。その際には「えっ!?」と驚き、泣いてしまったメンバーもいるなか、「私たちで埋められるのかなって、ちょっと正直不安もあった」という。それが満員のファンに見守られながらこの日のライブを迎えられたことに、「本当にありがとうございます」と感謝の言葉を口にしていた。
続けて真中まなからは、グループ初となる全国ツアーの「FRUITS ZIPPER JAPAN TOUR 2023 -AUTUMN-」が9月に開催されることが決定したと報告。それぞれの会場に関する印象などが語られた。
■2023年9月3日(日) 大阪 Zepp Namba
鎮西:私も関西出身なので、Zepp Nambaはライブで観に行ったことはあるんですけど、こうやって自分が立てるとは思っていなかったので見に来てくれると嬉しいです!大阪で待ってます!
■2023年9月5日(火) 愛知 Zepp Nagoya
仲川:FRUITS ZIPEERのファンの人って名古屋の人、死ぬほどいると思うの。だけどね、あんまり行けてないなって思ってて、今回こうやってツアーで、しかも今まで私の人生のなかで立ったことないZepp Nagoyaへ行くでら~! でら楽しみやで! みんな名古屋も来てな。
■2023年9月8日(金) 福岡 Zepp Fukuoka
月足:私の地元、福岡でできるってことなんですけど、私はいろんなアーティストさん観てて、地元に帰ってきて「ただいま~」っていうのが憧れなので、みなさんにぜひ行ってもらいたいです! 待っとーよ!
■2023年9月10日(日) 広島 BLUE LIVE HIROSHIMA
■2023年9月13日(水) 北海道 PENNY LANE24
櫻井:北海道はFRUITS ZIPEER行ったことあるんだけど、広島はほんとに初上陸ですね。初めてのところたくさん盛り上げていけるようにがんばるので、みなさん来て下さい! よろしくお願いします。
■2023年9月16日(土) 神奈川 KT Zepp Yokohama
早瀬:実は、わたし横浜育ちなのよね。行ったことないんだけどドイツ生まれ、横浜育ち。だから横浜の会場でライブするのがアイドルになってからの夢だったのね。今回行けるってことでほんとめっちゃ嬉しいです。
松本:横浜生まれさ、うちとノエルと、まなふぃ(真中まな)もだよね。
真中:原宿生まれ原宿育ちだよ!(笑) 全部初めて行く会場でどんな景色が見られるかわくわくだね。
全国ツアーのお知らせに会場が沸くなか、メンバーそれぞれから今回の豊洲PITワンマンライブに関する感想が語られることに。満員のファンが各メンバーの言葉にしっかりと耳を傾け、拍手や声援を送っていたのが印象的だった。
【各メンバー コメント】
真中まな:今日のライブをしていて7人全員でこの豊洲PITというステージに立てて、これだけ満員のお客さんが集まってくださったということももちろん嬉しいですし、スタッフさん皆さんにすごい支えていただいていることももちろんだし、私けっこう息がすぐあがっちゃうんですよ。しんどいなって思っちゃうんですよね。楽しいけどキツいんです、体力があんまりないから。ここは鍛えていかないといけないところなんだけど。みんながすごい笑顔で見てくれたり、泣いてたり、なんかすごい感情を私たち以上に表現してライブを見てくれてるの。ペンライト振る余裕もないぐらいかじりついて見てくれてる人もいたりとか、そのまなざしが本当に、ライブ中の一番のエネルギーになってるなっていうことを、今日改めて実感しました。
会場の後ろまで絶対見えないだろうなって思ってたんですよ、今日。だから米粒になった私でもパワー届けられるようにがんばるぞって思ってたんだけど、視力意外とよかったんで、皆さん後ろまで見えてました。ありがとうございました。なので、これからも私たちステージからたくさんパワー届けるので、皆さんもたくさん愛を届けてくれると嬉しいです。
早瀬ノエル:すごい怒濤の1年ではありましたね。たくさんいろんなイベント出させていただいたり、いろんなお仕事させていただいたりとスゴい幸せな日々を過ごさせていただいたんですけど、やっぱり楽しいことばっかりじゃないですよね。もちろん生きてるなかではそういうこと絶対にあるし、私の性格なんですけど、どうしても悲観的に考えてしまう癖があって、それで、この1年でいろいろ考えてしまって、自分の首を絞めるじゃないんですけど、ここまで辛く感じなくてもいいのに辛く感じてしまうことが多くて。
だけど、いつもそういうときに皆の顔が浮かんできて、このまま終われないなって。みんなを幸せにして、一緒に高いとこまで行くまで、FRUITS ZIPEER終われないなって思って。活動力を私が与えてるつもりだったのに、いつの間にか逆になってて、みんなが私の生きる理由になってて、ほんとに有難うございます。素敵な景色を見せてもらっちゃって、ほんとにもらうものばかりなので、こんなにたくさんエネルギーをもらった分、これからたくさんエネルギーをもっともっと100倍にも1000倍にもして返したいと思うので、いっぱいいっぱい全力でついてきてください。
松本かれん:私よく「一生懸命頑張ります」っていつも言ってるじゃん。それ1年前の最初の時からずっとよく言ってたんですけど、なんか1年前はいつも泣きながら頑張りますって言って、舞台袖からいつもライブ出てたじゃないですか。出たんですけど、なんか前は泣きながら頑張りますって言ってなんか「大丈夫、大丈夫」と思ってやってたけど、なんか今の一生懸命頑張りますってステージ出る時ってなんかめっちゃ楽しくて、なんか気づいたら全然違うって、最初と違うって思って。
なんか泣くことも少なくなったし、なんかみんな家族みたいな感じじゃないですか、みんなで。だからなんか私みんながいるからめっちゃ一年で強くなったなあって思いました。思ったから、ありがとう。2年目も一緒に頑張ってくださいな。
櫻井優衣:1年前、私ステージに帰ってくることがすごく怖くて。すごい自信がないままステージに立ってて、ステージに立っていいのかなとか、いろんな葛藤があったんですけど、この一年でとても大きく変わったことがあって。ちゃんとステージを自分の居場所として、みんなが認めさせてくれたなって、すごく思っています。だから、この1年でそれが変われたことが私はとても嬉しくて本当にみんなには感謝でいっぱいです。ありがとうございます。
今日は、こんなにたくさんの方が来てくださって 今日は私泣かないって決めてるんだけど。一周年でこんなにもたくさんの方がFRUITS ZIPEERを好きになってくれて、求めてくれるって私思ってなかったから、今こうして応援してくださってる皆さんに、こういう綺麗な景色と気持ちをこうやって伝えることができて本当に嬉しいです。1年目はみんなにたくさん支えてもらって、本当に支えてもらってばっかりだったなって思っているので、私は アイドルになりたいと思った理由でもある、たくさんの人にパワーを届けたいとか笑顔にしたいっていう夢を、ちゃんと2年目で私自身が納得できるように叶えたいなって思ってます。だから今日は泣かないです。2年目も、みんなで7人で頑張っていきますので 応援よろしくお願いします。
月足天音:私はFRUITS ZIPEERに入って1年経って、本当に辛いこともあったりとかしたんですけど、毎回ファンの皆様が続いてくださっていたり…あ、ちょっと待って。もう一回最初から話してもいいですか。
FRUITS ZIPEERに入って1年間、楽しみがない日がなくて。今回で言うと豊洲PITが楽しみだったり、今で言うとツアーが楽しみだったり、なんか色々イベント、楽しみのない時期がなくて、そういった日々が幸せで。それってファンの皆様とかスタッフさんとかメンバーとかの支えがあってできてることなので、本当に日々感謝してます。ありがとうございます。タオル持ってくださったり私のペンライト振ってくださったり、毎日私のツイッターにリプくださったり。私が“おはよう”ってツイートして、“珍しすぎて明日雨降るんじゃない”みたいなこととか言ってくださる方もいらっしゃるんですけど、そういったリプでも本当に毎日私の支えになっています。2年目も よろしくお願いします。
仲川瑠夏:1周年、あっという間にFRUITS ZIPEER迎えちゃったなあって思うんですけど。なんか私の人生は、ちっちゃいことをコツコツコツコツ頑張っていくスタイルだったんですけど、だから大きなボーンみたいな結果を見たことがなくて。なんかコツコツ頑張って、徐々に頑張ってくみたいな感じだったんですけど、FRUITS ZIPEERに入ったらこの1年で最初は100人いなかったのに、1年後にこんな景色が見えるなんてってすごいと思って。びっくりしてて、自分の人生すごい変わったなって思ってて。この景色を見れたことが、この景色を見た後に自分の人生を終えられることができるんだって思って…。あ、まだ死なないよ!(笑)
だからすっごく嬉しくて、こんなについてきてくれる人たちに感謝でいっぱいで、私がアイドル始めて、なんでこんなにアイドル続けてるんだろうって思った時に、私のアイドルをやる意味がファンの人が中心にいて、そのファンの人が始めた時から今までずーっと応援してくれて、ずっと一緒にがんばろうって支えてきてくれたと思うから、今も続けてるんだなって考えてて。だからほんとにみんなのことが大好きだから、アイドル始めてからずっとついて来てくれたファンの人とか、最近瑠夏のこと知って好きになってくれた人とか、本当になんか感謝でいっぱいだし。もっと仲川家(仲川瑠夏のファン)の輪を広げたりとか、ふるっぱーの輪を広げて、本当に世界行きたいなって思ってて。だからみんないっぱいついて来てください。なんか2400人いるしなんか声出しもOKになったから、2400人の“るなぴ”聴きたい。(会場から「るなぴー!」の大合唱)幸せ!
鎮西寿々歌:今日は本当にありがとうございます。私すごいライブの好きなところとかいっぱいあるんですけど、一番今日ライブやってて、あ、これ好きだわって思ったことがあって、最初から最後まで私たちこの場所にいるじゃないですか。なんだけど最初出てきた時、やっぱりちょっと緊張もしてるからなんかまだ知らない場所じゃないんだけど私たちの場所じゃない感じがするんですよ。でもライブをやって曲をいっぱい重ねてやってきてみんなで「おい!おい!」とかやったりしてるうちに、この空間がもう私たちだけのものみたいな空間になってるのがすごいなと思って。見えない何かがどんどんふるっぱーの香りじゃないけど、何て言うの、ふるっぱーの細胞ですか? が、なんかわーってなってて、ふるっぱーの世界になっていくっていうのがすごくて。今、すごく居心地がいいですよね、ここに立ってて。
それって、今見えないところにスタッフさんだったりとか、私たちメンバーもそうですし、あとここに来てくれたみんな、そしていつもふるっぱーを愛してくれているふるっぱーのみんなの思いがここに集まってできているんだなって思ってすごく感動して、ここから帰りたくないなっていうのは思ってるんですけど、私。みんなもね、そうだと思うんだけどつらいこととか苦しいこと悲しいこととかまあどうしてもね。ちょめでたに毎日生きていきたいけど、どうしてもちょめでたになれない時ってあるじゃないですか。でね最近、私もそういうことあったんだけど、ふとね、FRUITS ZIPEERの曲を聴いてたらめっちゃ元気出てきて、それこそ今日「超めでたいソング~こんなに幸せでいいのかな?~」のリリースされて、“みんながいる”とか“幸せでいい”とか、“大丈夫!大丈夫!大丈夫だよ!”(「完璧主義で☆」)とか、「ふれふるサマー!」の“楽しんだもん勝ちじゃん アソビなんだ 本気でたたかえ”とか全部が刺さってきて。私たちFRUITS ZIPEERが届けるものは、これなんだなと思って。離れていてもどんなところにいても、日本にいても世界にいても地球にいても宇宙にいても、歌って絶対届くものだから。
だから私たちは歌にのせて、いろんな想いをこれからも届けていきたいし、そこには絶対に愛しかないなと思うから。これからも私たちは目に見えない愛、全部の愛を届けていくから、全部全部受け取って、たくさんの愛を受け取って、私たちまた届けて、渡してっていうのをずっと死ぬまでやっていきたいなって思います。これからもたくさんたくさんFRUITS ZIPEERを愛していきましょう。今日は、本当にたくさんの人が集まってくれてステージができて本当に幸せでした。ありがとうございました。
メンバーそれぞれが自らの想いを吐き出したあとには、この日二度目となる新曲の「ハートのローラーコースター」を披露。さらにダブルアンコールでは「超めでたいライブ!」にちなみ、鯛のかぶり物をかぶった“めで鯛”になって登場だ。ここで仲川が「なんかさ、滑稽だね」との自虐コメントで笑いを誘うところがまた、ふるっぱーらしさだろうか。
ここであらためて告知として、6月26日の「さよなら中野サンプラザ音楽祭」に出演することを発表。50年の歴史を終えようとする中野サンプラザにて、最後に立つ女性アイドルグループとしてFRUITS ZIPEERが選ばれたという。ハロプロ好きを公言する櫻井は「中野サンプラザって”ハロプロの聖地“じゃないですか。もう中野サンプラザには立てないんだと諦めて、これだけは叶わないなと思ってたんだけど、急遽立たせていただけることになって、誇りに思います」と笑顔で語った。
すると仲川も「涙が前に“ぷしゅー”って出たよね」と、ふなっしーの梨汁さながらのポーズと音で説明し、会場を爆笑の渦に。最後までふるっぱーらしさで”超めでたい“サプライズを届けてくれた。
ワンマンライブのラストを締めくくったのは、やはりこの日二度目となる「超めでたいソング~こんなに幸せでいいのかな?~」。そのタイトルの通り、会場にいる全員が幸せあふれるステージとなっていたのではないだろうか。
【セットリスト】
SE
M01.うぇるかむとぅ~ざ♡ふるっぱー!
M02.完璧主義で☆
M03.skyfeelan
MC
M04.ハピチョコ
M05.君の明るい未来を追いかけて
M06.ずっと、ずっと、ずっと!
MC
M07.Going!(新曲)
M08.ふれふるサマー!
M09.Re→TRY & FLY
M10.We are Frontier
M11.わたしの一番かわいいところ
MC
M12.世界はキミからはじまる
M13.RADIO GALAXY
M14.ハートのローラーコースター(新曲)
MC
M15.超めでたいソング こんなに幸せでいいのかな?
EN1.ハートのローラーコースター
EN2.超めでたいソング こんなに幸せでいいのかな?
(取材:はせいあい)