「ソウル観光気分」を楽しむイベント「2023 Seoul Edition in Tokyo」で、CLASS:yやクォン・ウンビらがK-POPライブを開催!

2023 Seoul Edition in Tokyo

 東京にソウルがやってきた! 6月24~25日の2日間にわたって東京ポートシティ竹芝にて、ソウル観光プロモーションイベントの「2023 Seoul Edition in Tokyo」が開催。“ソウルの今“が凝縮された同イベントでは、韓流アイドルによるK-POPコンサートも行われた。本稿では24日に開催されたコンサートの模様をレポートする。

 同イベントは、今年度のソウル観光キャンペーンメッセージである「Seoul Edition 23」を掲げる初のオフラインプロモーションイベントとして、ソウル市・ソウル観光財団が主催したもの。

 イベントでは“東京で「ソウル観光気分」を楽しもう!“と題して、ソウルの最新ライフスタイルが楽しめるブースや、K-アイドルをステージ衣装で振り返るカバーダンスステージ、K-POPライブステージなど、様々な体験イベントが行われた。

 6月24日のK-POPコンサートに登場したのは、7人組ガールズグループの「CLASS:y」(クラッシー)、日韓合同女性アイドルグループの「IZ*ONE」などで活動していたソロアーティストのクォン・ウンビ、そして6人組男性グループ「BTOB」の3組。会場には事前の抽選に当選したファンが集まり、いっぺんに3組のアーティストを観られるというゴージャスさに熱気も高まっていた。

K-POPコンサートには大勢の観客が来場。

 CLASS:yはオーディション番組「放課後のときめき」から生まれたグループ。今回のコンサートは同番組のシグナルソングである「SAME SAME DIFFERENT」からスタートだ。メンバー7人中、3人が15歳というフレッシュさも特徴で、MCコーナーでは日本語による一人一人の自己紹介が初々しく、可愛らしさを感じさせていた。

CLASS:yのライブは「放課後のときめき」のシグナルソングからスタート。

 曲間のスタンバイ中にも日本語で「頑張ります!」と意気込み、終始フレッシュで可愛らしい魅力が溢れていたCLASS:y。最後に披露した「Crack-Crack-Crackle」は7月5日から放送される新作テレビアニメ「アンデッドガール・マーダーファルス」(フジテレビほか)のオープニングテーマでもあり、これから日本での人気がさらに爆発する予感を抱かせるステージとなった。

CLASS:yは華麗なパフォーマンスでファンを魅了。

【CLASS:y セットリスト】
M01. SAME SAME DIFFERENT
M02. TARGET
M03. SHUT DOWN
M04. Crack-Crack-Crackle

CLIKE:yを見つけるたびにたっぷりファンサービスだ。

 クォン・ウンビは2018~2021年に活動した日韓合同グループ「IZ*ONE」のリーダーとして、日本でも知名度が高いソロアーティスト。昨年8月には日本ファンクラブの「RUBI JAPAN」もオープンしており、この日も彼女をお目当てとするファンが少なくなかったようだ。

クォン・ウンビは美しい歌声とダンスを存分に披露。

 コンサートでは安定感抜群のパフォーマンスと、MC中の可愛らしい日本語とのギャップでファンを釘付けに。「日本語チンチャむじゅかしだ」というコメントには会場からも「かわいい…」と心の声が口々に漏れていた。パフォーマンス中には観客に対して何度も「叫んでー!」と呼びかけて煽る場面も。観客からの声のボリュームが足りないと「もっと! もっと!」と盛り上げていた。

 3曲目の「Flash」では、曲に合わせてペンライトやスマホのライトをつけて一緒にリズムにのるよう観客に提案。曲中には自分のスマートフォンを取り出し、会場全体と一緒に自撮りをする場面も。観客との交流を楽しんでいたのが印象的だった。

バックダンサーを従えてのパフォーマンス。

【クォン・ウンビ セットリスト】
M01. Underwater
M02. Door
M03. Flash
M04. Glitch

自分のスマホでファンを撮影するクォン・ウンビ。

 2012年に結成され、10年超の活動歴を持つ6人組男性グループの「BTOB」は、新型コロナ禍もあって久しぶりの来日。わちゃわちゃトークと圧巻のパフォーマンスは健在だった。

 1曲目から観客にマイクを向け、ファンは大きな声で合唱。会場のMelody(ファンの総称)たちはコールも完璧で、ピッタリ揃っていたのが印象的だった。なお今回は残念ながらメンバーのプニエルが不在だったが、ボーカル組のメンバーが代わりにラップを担当。一人足りないハンデを感じさせないステージとなっていた。

熱いライブを展開したBTOB。

 MCコーナーでは日本語で楽しくトーク。スムーズな日本語でコメントするヒョンジェに対し、チャンソプが「なぜ日本語が上手ですか?」と驚くと、ソンジェは「アニメで!」と返答だ。これにヒョンシクが「えー、最近どんなアニメを見ましたか?」と訊ねると、ソンジェは「最愛の子供?」と自信なさげに答え、Melodyたちが「推しの子!」と正式なタイトルを教える場面もあった。

 MCコーナーは盛り上がり、あっという間に最後の曲に。悲しそうなMelodyに対し、「8月にもまた来るし、ずっとずっともっともっと来るからね! みなさんの愛にサランへ! 恩返しのために」とミニョクが元気づけた。ライブ終了後にはステージ上でイベントの抽選会が行われるなか、BTOBのメンバーたちがステージに戻り、最後までトークで会場を盛り上げた。

MCでは流ちょうな日本語でファンを盛り上げた。

【BTOB セットリスト】
M01. Wind And Wish
M02. Only one for me
M03. Beautiful Pain
M04. Missing You

会場には終始、ファンの声援が鳴り響いていた。

■ソウル市長もサプライズ登場! ソウルの名所を再現

 K-POPコンサートの充実ぶりなど、韓国側の本気が伝わってきた今回のイベント。韓流好きに高い知名度を誇るKangNamこと滑川康男が司会を務めた「ソウルダイニングトークショー」にはなんと、ソウル特別市のオ・セフン市長がサプライズゲストとして登場だ。

 セフン市長はシェフを装ったコックコート姿で登場し、ソウルで訪れるべきダイニングスポットを紹介。100年超の歴史を持つ広蔵市場(カンジャン・シジャン)などの魅力をアピールしていた。抽選会ではソウル-東京往復航空券やホテル宿泊券などがプレゼントされ、来場者も大いに沸いていた。

サプライズ登場したソウル特別市のオ・セフン市長(右)。

 会場内には来場者がソウル観光気分を楽しむことができるブースを多数設置。弘大(ホンデ)や乙支路(ウルチロ)、江南(カンナム)といったおなじみの観光スポットに加え、最近「若者スポット」として人気急上昇中の聖水(ソンス)を再現したブースも用意され、ソウルの今に触れることができた。

 弘大ブースには、気に入った曲に投票してワンコインカラオケを楽しむことができるシステムを用意。乙支路ブースではグルメASMRと共に、実際のソウルフードが提供された。

 韓国制服などの衣装が用意された江南ブースでは、「ソウル観光気分」コンセプトのフォトゾーンで4カットのプリクラ撮影体験を用意。そして聖水ブースでは、パーソナルカラー診断で自分に似合うリップグロスを作ることができた。このようなブース体験を通して、実際にソウルに滞在しているような没入感が味わえたのではないだろうか。

乙支路ブースではチキンや薬菓を食べている音のASMRを体験できた。

 本イベントの開催にあたり、ソウル観光財団グローバルチームのクォン・ヒョクビン チーム長は「今回のイベントを通して、東京の皆様がソウルを早く訪れたくなるような気持ちになっていただくことを目標」とコメント。「このような大規模観光プロモーションイベントをきっかけに、ソウルと東京間の観光交流が以前の黄金期を取り戻せるよう期待している」との想いを口にしていた。

(取材:細井彩香、大橋礼実/撮影:仲西一成)

韓国制服を着てのプリクラを撮ることができた江南ブース。