モモコグミカンパニー、小説第二作の原動力は「次は絶対『文芸』に置いてもらう」の悔しさだった!

第二作を手にするモモコグミカンパニー

 元BiSHのモモコグミカンパニーが7月21日に小説第二作となる「悪魔のコーラス」(河出書房新社)を上梓。同日に東京・SHIBUYA TSUTAYAにてお渡し会を開催した。

 イベントに先立って行われた記者会見では、本作に懸けた想いや書店に関する思い出、そして第一作の「御伽の国のみくる」をリリースした際に感じた悔しさを明かした。

 子供のころから本好きだったというモモコグミカンパニーは「本屋に自分の生み出した本が並ぶって、夢の夢みたいな感じ」だったそうで、今回も様々な書店にて自分の著書が大きく展示されていることに関して「めちゃめちゃ嬉しいです」との気持ちを明かしていた。

記者会見で質問に答えるモモコグミカンパニー

 一方で、昨年2月にデビュー作を発売した際には「タレント本に置かれることが多くて」とのこと。自分としてはタレント本だとは思っておらず、「ここに置かれちゃうんだ」との思いを抱いていたという。

 その経験を踏まえて「次は絶対、文芸の場所に置いてもらうんだっていう、そういう悔しさが次の創作に繋がった」と明かし、どこに著書が置かれるのかが自分を鼓舞する要素としてありがたいと語っていた。

小説第二作「悪魔のコーラス」

 モモコグミカンパニーが所属していた「BiSH」は6月29日の東京ドーム公演をもって解散。彼女はWACKからワタナベエンターテイメントへと移籍し、前日の7月20日には事務所の先輩である中川翔子が「同じ事務所になるみたいでよろしくお願いします!」とツーショ画像をツイッターで公開する一幕もあった。

 事務所移籍について問われると「逆にBiSHの時のほうがジャンルレス」だったそうで、現事務所には文化人枠で入っていると説明。「テレビ局でお会いする方が多いなって、ご挨拶させていただくことが多い」との現状を明かしつつ、BiSH在籍時はジャンルレスに活動し、モデルなど性に合わないことすらやっていたとのエピソードを口にしていた。

 そのうえで現在、大手事務所に所属する身として「自分をしっかり持ってなきゃいけないっていうのは以前より強く感じるようになりました」との思いを吐露。今後は作家として本を書きたいとの強い気持ちを持ちつつ、自分の中に湧き出るものを大切にしたいとの思いを語った。

薄紫色のブラウスに、猫の肖像画をモチーフにしたロングスカートといういで立ちで登場した

【書誌情報】
書名:悪魔のコーラス
著者:モモコグミカンパニー
仕様:四六判・並製・288ページ
価格:1397円
カバーイラスト:宮崎夏次系
発売:河出書房新社

(取材:白枝藍/撮影:Issey Nakanishi)