「超アイドルまにあ!!!」ライブレポート、次世代を担う話題のグループが目白押し!

超アイドルまにあ!!!

 東京・GARDEN 新木場 FACTORYにて3月30日、ライブイベント「超アイドルまにあ!!!」が初開催された。同イベントのテーマは「アイドル界の頂点を目指す、次世代のアイドルを応援する、アイドル好きのための祭典」で、将来を嘱望される人気上昇中のグループが数多く出演。初開催ながら多くの観客が各グループのステージに酔いしれ、特典会を楽しんでいた。

 総勢17組のアイドルグループが多くの観客を沸かせたなか、本稿では7組をピックアップ。いまチェックしておくべきグループのパフォーマンスについてレポートする。

◆LIT MOON

 2023年3月30日に開催された「超十代 -ULTRA TEENS FES-2023@TOKYO」でデビューした「LIT MOON」(リットムーン)が、デビュー1周年となるこの日、成長した姿を見せてくれた。

LIT MOON

 グループ名には、小さな(LITTLE)光から始まり、月の満ち欠けの変化のように各メンバーが持つ個性的な魅力を生かし、世界中の誰もが知る(MOON)グループとなり常に輝きを放ち(LIGHT)、ファンや周囲の人々に感動やエネルギーを与える存在であることを目指すとの意味が込められてる。

 SEにあわせてステージに登場すると、最年少で青色担当の渡邊倖が「アイドルまにあ!!盛り上がっていくぞー!」と呼びかけ、幕開けにふさわしい『せーのッ!!!!!!』を披露。2曲目の『かぐや姫なんて呼ばないで』ではリーダーの白花悠が、「盛り上がっていきましょう!盛り上がってください」とファンを煽り、そこから『ダーリン2』『サマラブル』とノンストップで魅せる。

 最後はイントロでファンから“よっしゃー!”の声援があがるなか、『控えめに言ってシンデレラ』を披露。ファンもコールや振りコピで熱く応えていた。

LIT MOON

◆WHITE SCORPION

 応募者約1万人の「IDOL3.0 PROJECTオーディション」を経て、昨年10月に誕生した11人組アイドルグループ。総合プロデュースを秋元康氏が手掛けていることでも話題だ。

WHITE SCORPION

 今回は全4曲を披露。1曲目の『コヨーテが鳴いている』では、まだデビュー半年とは思えない堂々としたパフォーマンスで観客を魅了した。続けて披露したのはダイナミックなフォーメーションが話題の『非常手段』。今年2月にYouTube上で公開されたMVがすでに480万回以上再生される人気曲となっている。

 MCの自己紹介タイムには、グループ最年少かつ最長身のHANNAが「みなさんも盛り上がりましょう!」と笑顔で呼びかけ。岡山県出身のNAVIは「今日は暑いけど、もっと熱く!」と盛り上げた。

 MC後にはデビュー曲の『眼差しスナイパー』を投下し、最後に披露したのは今年3月に配信された4thデジタルシングルの『雑踏の孤独』。MCでの可愛らしい姿とは打って変わったクールな表情で、彼女たちの持つ多様な魅力を届けた。

WHITE SCORPION

◆君と見るそら

「君と見るそら」は超十代がプロデュースするアイドルグループとして、今年の元日に発表。3月28日に渋谷で開催された「ミュゼプラチナム presents 超十代 -ULTRA TEENS FES- 2024@TOKYO」にてステージデビューしたばかりの、超フレッシュなグループだ。今回が初の対バンライブながら、堂々としたステージを披露した。

君と見るそら

 曲が始まるとメンバーの石川涼楓が「今回初めての対バン盛り上がっていきましょう!」と意気込みを示し、ステージの幕が開いた。1曲目の『青春はサイダー!』で会場を熱気に包むと、メンバーの内山優花が「私たちは超十代が仕掛けるアイドルグループとして先日行われた超十代2024にてアイドルデビューしました!」とグループの自己紹介。続けてメンバーひとりひとりの自己紹介があり、 2曲目は夢咲ももなの「すごくかわいい曲なので皆さん一緒に踊ってください!」という呼びかけにより『ド・ド・ド・ド・ドーナッツ』を披露。可愛らしい振り付けを振りコピするファンの姿も見られた。

 ステージ後の特典会では、新規はメンバーとの2ショットが1枚無料ということで、多くの人が列を作っていた。インフルエンサーとしても活動していることから男性ファンのみならず女性ファンの姿も多く。今後の活躍に期待も高まるところだ。

君と見るそら

◆Hey!Mommy!

『わたしの一番かわいいところ』を手掛けるなど「バズる振付師」として話題の振付師・槙田紗子がプロデュースを手掛けるグループ。「いつまでも子ども心を忘れずに」をテーマとしており、今回はメンバーの体調不良などにより二人少ない4人でのステージとなったものの、急な歌割りの変更やフォーメーションチェンジにも見事に対応していたのは流石だ。

Hey!Mommy!

 登場時にはファンから「ヘイ!ヘイ!」のコールがかかり、会場との一体感もばっちり。1曲目の『HELLO!! Hey!! WORLD!!』ではチョップを繰り出すような振り付けやキャッチーなサビで観客も一緒に盛り上がる。続けて佐々木ひまわりの「こんにちは!Hey!Mommy!です。みんなの声をいっぱい聞かせてー!」の呼びかけから『ビスケットケース』をドロップ。一転して激しく大胆なパフォーマンスを魅せる。

 続いてはホイッスルと太鼓の音から始まる応援ソングの『CANDY POP』。ずっと笑顔をキープするメンバーが、サビの一部分だけスンと真顔になるという緩急をつけた演出が印象的で、観客の“ハイ!ハイ!ハイハイハイ!”の掛け声にも熱が入る。最後は今丘葉月が「ラスト!Hey!Mommy!と一緒にもっともっと楽しんでいきましょう!」と会場を煽り、『MAGNET』を投下。キャッチーかつパワフルなパフォーマンスに初見の観客も魅了されていた。

Hey!Mommy!

◆高嶺のなでしこ

 高嶺のなでしこは「HoneyWorks」のサウンドプロデュースにより、2022年にデビュー。この2月21日にはビクターエンターテイメントからメジャーデビューを果たした、いま話題の10人組アイドルグループだ。

高嶺のなでしこ

 この日は松本ももながセンターの『初恋のひと。』で幕を開け、2曲目には『すきっちゅーの!』、3曲目には『推しの魔法』を投下。4曲目にTikTokで大バズりした『可愛くてごめん』を披露すると、メンバーがフォーメーションについた時点でファンから歓声があがり、会場の熱気は最高潮に達した。

 曲が始まると同時に松本ももなが「皆さん楽しんでますか?」と呼びかけると、客席からはさらに大きなコールが。その勢いのまま5曲目に『ファンサ』、最後はメジャーデビュー曲の『美しく生きろ』を披露。ステージの最後にはキャプテンの籾山ひめりがマイクを握り「最後まで楽しんでいってください!」と笑顔で呼びかけ、ステージを締めくくった。

 高嶺のなでしこは4月18日にZepp DiverCity(TOKYO)で開催したメジャーデビュー記念ライブが全券種完売の大成功。そんなZepp級の人気と実力をまざまざと見せつけるパフォーマンスだった。

高嶺のなでしこ

◆ラフ×ラフ

 テレビプロデューサーの佐久間宣行氏がプロデュースを手掛ける9人組アイドルグループの「ラフ×ラフ」。3月9日にはこの会場で1周年記念ライブを開催しており、1カ月弱で凱旋を果たした形だ。

ラフ×ラフ

 全4曲を披露した今回のステージは、新曲の『クライアント』で幕開け。同MVでも着用しているブラウンを基調とした制服姿で登場すると、「待ってました」と言わんばかりの熱狂に会場は包まれた。

 続いてはデビュー曲の『100億点』をドロップ。デビュー曲とは思えない高難易度のフォーメーションが特徴の曲だが、今回のステージではダンスがさらにキレキレとなっており、成長の度合いを感じさせる。

 3曲目にはラフ×ラフの真骨頂と言える『考える時間をください』を披露。曲中に大喜利が出題されるという斬新さが魅力の楽曲だ。今回のお題は「アイドル好きが毎日欠かさず行うある事とは?」で、高梨結、永松波留、日比野芽奈に続いて、4番目の回答者に指名された藤崎未来は「推しとデートする夢を見るために、推しの私服姿のブロマイドを枕の下に敷く」と回答。ファンに向けて「みんな今日からぜひやってね!」と可愛らしさ全開で呼びかけた。

 ステージの最後は『ワタシイロ光る』で締めくくり。グループの軸である高いバラエティ力に加え、たゆまぬ努力で築き上げてきた歌とダンスの確かな実力も発揮したステージとなっていた。

ラフ×ラフ

◆アップアップガールズ(2)

 運動量と笑顔の多さでファンを魅了するアップアップガールズ(2)のステージでは、開始直前に多くのファンが走って集まってきた姿が印象的だった。1曲目には、昨年リリースの『正解ですっ!(にきちゃんver.)』を披露。キャッチーな振り付けに、観客も振りコピやジャンプで応える。

アップアップガールズ(2)

 リーダーの高萩千夏が「にきちゃん初めて見たよって人~?」と呼びかけると、会場ではお約束の全員挙手。「そんなみんなのハートを掴みにきました!」と盛り上げると、『世界で一番かわいいアイドル』を披露。キュートでハッピーな楽曲にハートを捕まれる。

 続けてデビュー曲にして代表曲の『二の足Dancing』を熱く歌い上げる。曲中に鍛治島彩が特技の鼻リコーダーを響かせ、大きな歓声を浴びる場面も。最後は爽快なサマーチューンの『ナツメグ』で会場を沸かせ、まだ肌寒さの残る会場をアプガ(2)らしい夏色に染めていた。

アップアップガールズ(2)

(取材:はせいあい、渡辺梨子、須田真輝絵/撮影:Issey Nakanishi)