松たか子の主演ドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」(フジテレビ系)が、6月1日放送の第8話にて急展開を見せた。そこで見せたとわ子(松)の繊細な変化に視聴者がキュンキュンしているという。
この回は、とわ子が外資系ファンドの本部長・小鳥遊(オダギリジョー)と接近していく様子を中心に描かれることに。その外資系ファンドはとわ子が社長を務めるしろくまハウジングを買収し、交渉の席上、小鳥遊は厳しい調子でとわ子に社長辞任を迫っていた。
その一方で小鳥遊は、朝のラジオ体操で出会ったとわ子に好意を抱き、仕事とプライベートを完全に分けることを提案。戸惑いながらもそんな小鳥遊を受け入れたとわ子は、社長から娘と結婚するよう指示された小鳥遊に、女性との付き合い方を指南していくこととなった。
「女性と付き合った経験がほとんどないという小鳥遊に、とわ子は相手をどう褒めたらいいかなど初歩の初歩から懇切丁寧に説明。そんなアドバイスの一つ一つをメモる小鳥遊は、とわ子相手にそれらのテクニックを試していきました。ある日、朝食を共にしたレストランで小鳥遊は、とわ子のピアスと口紅をベタ褒め。そんな小鳥遊の言葉に心をくすぐられたとわ子でしたが、彼女はこの時、ピアスを着けていなければ、口紅も塗っていなかったのです」(女性誌ライター)
ここで不快な表情を見せるかと思いきや、とわ子は若干の困惑と驚きがないまぜになった微妙な顔つきに。その表情の変化は、注意していないと気づかない程度のわずかなものだった。
「物語の終盤でとわ子はピアスを着け、口紅も小鳥遊に褒められた赤い色を塗っていました。その姿に視聴者は、とわ子が見せていた表情の意味を知ることとなったのです。とわ子は3回の結婚と離婚を繰り返した恋多き女ですが、ここにきて4回目すら予感させる“恋多すぎ”ぶりは、むしろ視聴者には可愛らしさとして受け止められたはず。なにより表情をほんの少しだけ変化させることで、心のひだを絶妙に表現してみせた松の演技力には脱帽ですね」(前出・女性誌ライター)
最後には自宅を訪れた三人の元夫を追い出し、庭に隠れていた小鳥遊に抱き寄せられたとわ子。人はこうやって誰かを好きになっていくのかと、視聴者も4回目の恋の予感に胸が高鳴るのを抑えられなかったようだ。