新宿カレー店の“美女店員”が明かした「アイドルのセカンドライフ」とは?

 長引くコロナ禍のなかでも新しいグループが生まれるなど、未だ勢いの衰えないアイドル業界。その一方で様々な理由から活動を辞める者も後を絶たず、業界では「アイドルのセカンドライフ」が重要なテーマとなってきている。

 そんな「元アイドル」たちには自らアイドルグループをプロデュースしたり、振付師に転身するなど引き続きアイドル業界に留まるケースが少なくない。それに対して元アイドルというキャリアを捨て、飲食店のような他業種で活躍している女性もいるという。

「ライブアイドルグループ『ワンダーウィード』のリーダーを務めていた滝沢あきなさんが、東京・新宿で昨年9月に開店した『SEPSE』というスープカレー屋で働いていると話題になっています。同店は駅から遠く、通りから一本入った分かりづらい場所にあるのですが、あまりの美貌にフラフラと吸い寄せられる男性客も多いようです」(かつてのファン男性)

滝沢さん在籍時のラストシングル「Parallel world」はオリコン13位を記録。

 2015年のグループ結成時から3年間にわたって活動し、ワンマンライブには800人を動員するなど活躍していた滝沢さん。その彼女がなぜスープカレー屋の店員に転身したのか。

 記者が同店を直撃すると、アイドル時代よりも大人びているものの、思わず見惚れてしまうほどの美女が手際よくドリンクを作っているところだった。

「私のことを知ってくださっているんですか? ありがとうございます。アイドルを卒業してからは、知り合いに紹介してもらった新宿のダーツバーで働いています。ここはバーの系列のカレー屋さんで、たまにお手伝いに来ているんです」(滝沢さん)

 さすがは元アイドル、突然の取材にも神対応で応えてくれた。

 そこで気になってくるのが元アイドルの懐事情。アイドル時代はチェキやグッズの売上に応じて歩合給も稼げていたはずだが、飲食店勤務の現在はコロナ禍の直撃を受け、相当厳しいことになっているのでは。失礼を承知で訊ねてみると…。

「いえ、そんなこともないんです。元バンドマンのオーナーは『お店はステージであり、自分たちは演者』というスタンスで、『来てくださるお客様に対して常に格好良くあるべき。決してお金がないことをアピールしたりしないように』という考え。それもあって普通の会社員の方よりも少し多めにお給料をいただいているんです」(滝沢さん)

 しかも彼女、アイドル時代からブランド物などには興味がなく、自分に対してさほどお金をかけないことから普通に暮らしていたという。そんな滝沢さんに、芸能界への未練について訊いてみた。

「実は少し前に、芸能プロダクションの方がいらっしゃって『もう一度デビューしないか?』ってスカウトされたんです。でも最近はカレーのメニュー開発にも関わったりイベントを企画してお客様に喜んでもらえることが嬉しくて、この仕事をずっと続けていきたいですし、芸能界に戻るつもりはまったくなくて、お断りしました。これからも、このお店を盛り上げていく予定です!」(滝沢さん)

 アイドルという特別な存在を一度経験すると、引退後に普通の仕事に戻ることは難しくなるという。そのなかでも滝沢さんのようにしっかりとしたビジョンを持っていれば、ステージを降りたあとも永遠に輝き続けるのだろう。

(佐藤ちひろ)

※トップ画像は滝沢あきなさんツイッター(@tkzw32akn)より。