テレ朝・大下容子アナ、政界から熱視線も出馬しないワケ

 6月16日に通常国会が閉幕し、政界では来たるべき衆議院選挙に向けた動きが加速化しているようだ。

 早ければ東京五輪・パラ五輪後の9月に、遅くとも任期満了により11月には総選挙が開催されるスケジュールのなか、国民民主党の山尾志桜里議員が次期衆院選に出馬しない意向を明らかにするなど、選挙をにらんだ動きが活発化。8月22日には横浜市長選挙もあり、有権者の興味は高まる一方だ。

 そういった選挙のたびに話題となるのが、テレビキャスターの出馬。今回も横浜市長選では元TBSでフリーアナの渡辺真理に白羽の矢が立ったと報じられているほか、鹿児島で衆院選出馬を予定する三反園訓・前鹿児島県知事はテレビ朝日在籍時に「ニュースステーション」の政治担当キャスターを務めていた。そしていま、政界から熱視線を浴びているのが「ワイド!スクランブル」メインキャスターの大下容子アナだというのである。

「大下容子アナは控えめで柔らかい物腰ながら、堅実さにあふれるキャスターぶりが政界から大きな支持を得ています。テレビ朝日で同期入社の丸川珠代氏はいまや、自民党所属の五輪担当大臣へと出世。これで大下アナも政界入りとなれば、丸川大臣以上の活躍が期待できるとの声もあるほどです」(業界関係者)

 しかし政界が盛り上がる一方で、当の大下アナには政界に転身するつもりはまったくないというのだ。

「大下アナは昨年、役員待遇のエグゼクティブアナウンサーに昇進。社内での評価は高く、テレビ朝日の社長候補として推す声もあるほどです。女性アナウンサーから社長となればキー局全体を通して初めてのケースになりますし、ただでさえテレビ業界では女性役員が少ないと批判されていることもあり、局側も大下アナの引き留めには最大限配慮するのは明らか。それに加えてテレビ朝日では昨年、彼女よりも4歳若い40代の取締役が誕生していますので、大下アナも役員待遇から本物の役員に昇進する可能性も高そうです」(前出・業界関係者)

 女子アナ界から初の「キー局社長」は誕生するのか。ある意味、衆議院選挙よりも注目を集めることになりそうだ。

(浦山信一)