みちょぱ、コロナ治療の最前線に「こういう映像ってテレビでしか観れない」

 新型コロナウイルスの新規感染者が全国的に急増し、第5波の到来に危機感が高まるいま、モデルでタレントの「みちょぱ」こと池田美優が感染防止対策への意識が低い若年層に対する警鐘を鳴らした。

 8月12日放送の情報番組「スッキリ」(日本テレビ系)では、自宅療養者の現状を特集。訪問診療を手掛ける医師のもとには先週金曜日あたりから依頼が急増しており、そのほとんどがワクチン接種していない状況を紹介した。

 30代男性の訪問診療に同行した取材では、患者に対して医師が「僕たちがやる治療って全力を尽くすんだけど、予測できないことが起こったりして助けられないかもしれない」という厳しい言葉を投げかける場面も。その医師の体感として、ワクチン接種をした人には酸素投与の必要な中等症IIの患者がいないことも紹介されていた。

「ここでMCの加藤浩次は『30代、20代の人もあそこまで重症化している』として、若者代表的な立場のみちょぱに話を振ることに。ここでみちょぱは、知人がSNSにBBQの動画をあげているのを見たと語り、『ちょっとガマンしてほしいな』との想いを口にしていました」(医療系ライター)

4月から木曜コメンテーターを務めているみちょぱ。「スッキリ」公式ツイッター(@ntv_sukkiri)より。

 みちょぱのコメントを受けて加藤は、若い人の間では若者は重症化しないとの誤解が広まっていると指摘。中等症であっても相当にツラい状況だとの懸念を示した。

 ここでみちょぱは「こういう映像とかってテレビでしか観れない」ときっぱり。「ネットでさすがにここまでの映像ってないので、テレビを観てない20代とか若い子とかがこういうのを観たら変わってくれるのかと思う」との期待感を示していた。

「みちょぱの指摘は決してネット軽視でもなければ、テレビに媚を売ったものでもないでしょう。もちろんテレビならではの取材力も重要なポイントですが、新型コロナのような社会問題に際してはネットユーザーにありがちな《見たいものしか見ない》という行動が大きく影響してきます。ネットにはネットの長所があるのと同様に、テレビというメディアにもテレビならではの強みがあり、今回のような医師に密着した取材映像はネット発では見当たらないもの。その点を踏まえたうえでみちょぱは、ネットとテレビを使い分けるメディアリテラシーの重要性を指摘したかったのではないでしょうか」(前出・医療系ライター)

 SNSを使いこなす一方でテレビ出演も数多いみちょぱならではの指摘が、若い人に刺さることが期待されてやまないだろう。