宇垣美里、女優としての適度な存在感で田中みな実を追い抜く?

 連続ドラマで初のレギュラーに挑戦している宇垣美里が、その存在感で注目度を高めている。ドラマ「彼女はキレイだった」(フジテレビ系)では日増しに出演パートが増えているのである。

 ファッション誌「THE MOST」編集部のビューティー班に在籍する須田絵里花役を務める宇垣は、玉の輿を夢見て婚活に精を出すアラサー女子を好演。8月17日放送の第6話では、これまでで最も長時間の出演パートが視聴者の興味を惹いていたという。

 勤務する文講出版のエレベーターホールにて「この前の商社マンも外れだったしなあ」と愚痴を漏らす宇垣。すると社長の妹でもあるMOST編集長(LiLiCo)がスマホで通話しながら登場し、自身の甥が同じ編集部にいるとの話を漏れ聞いた宇垣は「編集長の甥っ子? ってことは!」と驚く様子を見せていた。

 エレベーター内でヒロインの佐藤愛(小芝風花)と二人きりになった絵里花(宇垣)は、「ここだけの話なんだけど、うちの編集部に会長の息子がいるらしいのよね。誰だと思う?」と質問。急な話題に愛が生返事を返すと「ちょっと〜、真剣に考えてよ!私の幸せがかかってるんだから!」と絶叫し、「玉の輿のチャンス! 狙っていくから私。わかった?」と宣言していたのである。

小芝風花と共演の宇垣美里。少々ワザとらしい演技はむしろ役柄にハマっているようだ。ドラマ「彼女はキレイだった」公式ツイッター(@kanokire)より。

「新米女優にしては長尺となった場面で宇垣は、婚活中のアラサー女子を的確に演じていました。決して演技が上手いわけではなく、小芝とのやり取りでは女優としての実力差を露呈するも、いわゆるモブキャラとしては十分な存在感を発揮。元局アナならではの美人度とオシャレさはファッション誌の編集者という役柄にピッタリですし、初連ドラでハマリ役を引き当てた印象です」(テレビ誌ライター)

 ポワーンとした雰囲気が、仕事よりも婚活に精を出すアラサー女子の役柄にハマっている宇垣。そんな連ドラ初挑戦の彼女が、元TBSアナとしても女優としても先輩にあたる田中みな実に追いつき追い抜く可能性を秘めているというのだ。

 この7月期ドラマでは田中も「ボクの殺意が恋をした」(日本テレビ系)に、人気マンガ家のチーフアシスタント役でレギュラー出演中。こちらも婚活に精を出す役柄で、アラサー女子らしさを発揮している。その田中は女優歴が2年となり、演技面では宇垣をはるかに凌駕しているが、視聴者から見ると<いつ見ても田中みな実そのもの>というアクの強さが気になるというのだ。

「それに対して宇垣は他の女性編集部員から浮くこともなく、いい意味でモブキャラとして埋没できています。今後、主役レベルを狙っていけるかどうかは微妙なところですが、元局アナらしい美人度を活かしたバイプレーヤーとしての活躍は期待できそう。女優業に精を出すのであれば、適度な存在感を持つ宇垣は制作側としても使いやすいはず。アクの強さと知名度の高さゆえに中途半端な役柄にハメづらい田中よりも、活躍の場が増えていく可能性も秘めていそうです」(前出・テレビ誌ライター)

 絶対的エースよりもユーティリティープレーヤーのほうが長い選手生活を送れるというのはよくある話。宇垣も女優として意外に長生きできるのかもしれない。