【@JAM EXPO初日レポート】乃木坂46・4期生は観る側も楽しく温かい気持ちに!

 アイドル夏フェスの「@JAM EXPO 2020-2021」が8月27~29日の3日間にわたって神奈川・横浜アリーナで開催された。2年ぶりの有観客ライブとなった今回、初日のステージを大きく盛り上げたのが、2年ぶり2回目の出場となった「乃木坂46 4期生」だ。

 いかにも乃木坂46らしいワンピース衣装で登場した瞬間から、広大な横浜アリーナのメインステージを支配した彼女たち。そのライブの模様を女子大生ライターの目線でレポートする。

■4期生メンバー16人でのパワーアップしたパフォーマンス

 坂道グループとして唯一参加した「乃木坂46 4期生」。Overtureに合わせて、メンバー1人1人の顔と名前がモニターに映し出されると、会場はまるで“乃木坂46の単独ライブ”のような雰囲気に。暗くなったアリーナに光る様々な色をしたペンライトの数々は、4期生1人1人が愛されている証のようにも感じられました。

 淡い紫の清楚なロングワンピースを纏った彼女たちが登場した瞬間、会場はその世界観に引き込まれました。2年前の「@JAM EXPO 2019」には11名で参加していた4期生。今回は昨年に坂道研修生から昇格した5名を加えての16名で、さらにパワーアップしてのパフォーマンスです。まだ初々しさも残りつつ、彼女たちのたくましく成長したパフォーマンスに胸を打たれました。

@JAM EXPOのメインステージ「ストロベリーステージに」に登場した乃木坂46 4期生。

 最初に披露したのは夏にぴったりな「ガールズルール」。ライブでは必ず盛り上がるこの曲で、ファンの心を一気に鷲掴みにします。、9月22日発売の28thシングル「君に叱られた」で初センターを務める賀喜遥香さんが堂々とセンターを務め、夏らしく弾ける笑顔が印象的でした。

 次に披露したのはカップリング曲でありながら、ファンから高い支持を受けている4期生の楽曲「i see…」。1曲目から続けてセンターは賀喜遥香さんです。一度聴いたら頭から離れない印象的なメロディーとチャーミングなダンスを、仲良さげな雰囲気で披露してくれました。

 次も4期生楽曲の「キスの手裏剣」が続き、こちらのセンターは“乃木坂の次世代エース”との呼び声も高い遠藤さくらさん。歌詞に合わせた手裏剣を投げる振り付けや、終盤の指ハートの振り付けは思わず真似したくなる可愛らしさにあふれていて、観ているほうも思わず笑顔になってしまう曲です。

この日の衣装は「MUSIC STATION SUPER LIVE 2018」(2018年12月21日)の時と同じもの。軽く大きく広がるスカートが、ダンスをより魅力的に見せてくれます

 4曲目は4期生楽曲で最新の「猫舌カモミールティー」。センターを務めたのは4期生のお姉さん的存在な田村真佑さんです。バラエティ番組ではお茶目な姿を見せることが多い田村さんですが、この楽曲ではセンターとして他のメンバーを引っ張り、いつもとは違ったクールな表情を見ることができました。

 次の曲も4期生楽曲の「図書室の君へ」で、センターは掛橋沙耶香さんです。この曲では冒頭、<君を好きになって、初めて分かった…>という掛橋さんのセリフで始まるのが特徴。そのセリフを恥ずかしそうに口にする彼女の笑顔と優しい声に会場全体が惹きつけられました。

 ここまで5曲を駆け抜けてきて、MCの時間に。「乃木坂46 4期生です!」と揃って挨拶をし、「ここからもっともっと盛り上げていきますので、皆さんも最後まで一緒に盛り上がっていきましょう!」と呼びかけると、声援は出せずとも、ペンライトや拍手でその想いに応えようとするファンの皆さんの様子が印象的でした。ステージ上ではメンバー同士の息のあったやり取りや、仲の良さが垣間見える言動にはファンのほうもほっこりです。

登場前にはメンバー全員の紹介ビデオが大型スクリーンに映し出されていた。

 後半戦の一曲目は、「4期生にとってとても大切な曲です。精一杯披露します」というセンター遠藤さくらさんの挨拶で始まった「4番目の光」。儚さがありながら芯の強い美しさも備えた遠藤さんのパフォーマンスは、乃木坂46卒業生の西野七瀬さんを彷彿することに。魂のこもったパフォーマンスは、乃木坂46で活動することへの期待や喜び、そして覚悟を感じることができたといっても過言ではないでしょう。

 最後の楽曲は可愛い振り付けが印象的な「Out of the blue」。センターは早川聖来さんでした。サビで見せるネコパンチのような振り付けはとても可愛らしく、見入ってしまいました。メンバーが心からの笑顔で和気あいあいとしながらパフォーマンスする姿はファンにとってはたまらない時間だったと思います。そして左右に袖のあるステージを存分に生かしたフォーメーションの変化には感銘を覚えました。

 全7曲を息のあったパフォーマンスで駆け抜けた4期生たち。歌唱後に1列に並んで「ありがとうございました!」と深い礼をした後、会場の隅々に手を振りながら、最後まで笑顔を絶やさなかった彼女たちの姿は、乃木坂46の“明るい未来”を感じさせました。

 メンバー同士で目を合わせて笑ったり、楽しそうに踊る姿は4期生の仲の良さと固い絆を表していて、観ている私たちまでが楽しく温かい気持ちになれました。スポットライトが当たっていない時にも歌を口ずさんでいたり、笑顔を絶やさない姿は本当にチャーミングで、4期生だけのステージがこんなにも楽しく素晴らしいものなのかと、あらためて感銘を覚えることができました。

【セットリスト】
M1. ガールズルール
M2. I see…
M3. キスの手裏剣
M4. 猫舌カモミールティー
M5. 図書室の君へ
M6. 4番目の光
M7. Out of the blue

(梅田陽菜、森田聖子)