【@JAM EXPO初日レポート】NGT48、NMB48、AKB48がそろい踏み!夏の恋は誰とする?

 8月27~29日の3日間にわたって神奈川・横浜アリーナで開催された、アイドル夏フェスの「@JAM EXPO 2020-2021」。初日のステージにはNGT48、NMB48、AKB48の48グループが大挙出演し、それぞれのグループカラーを存分に感じさせる熱いパフォーマンスを披露した。

 今回は各48グループのステージを、アイドル好きな女子大生ライターの視点でレポートする。

【NGT48】

 最初に登場したのは6th シングル「Awesome」の衣装を纏ったNGT48。高校のブレザー制服を彷彿させる衣装で、ダイナミックなパフォーマンスを展開しました。

 披露した楽曲は「MAXとき315号」「みどりと森の運動公園」「#好きなんだ」「世界はどこまで青空なのか?」「世界の人へ」「シャーベットピンク」、そして最新曲となる「Awesome」の7曲。NGT48の本拠地である新潟を想起させるような楽曲から、明るくポップな夏ソングまで幅広く、彼女たちのことを詳しく知らないファンでも存分に楽しめるセットリストとなっていました。

 印象的だった楽曲は「世界はどこまで青空なのか」。先日卒業を発表した荻野由佳さんがセンターを務める楽曲なことから、これまでとは違った視点で楽曲を堪能することができました。つま先から指先まで力のこもった全身全霊のダンスと、勇気をくれるような情熱的な歌詞を通じて、新たなステージに進む荻野さんと、彼女を送り出し今後もグループを守る他のメンバーの覚悟が垣間見えた気がしました。

全16人の大人数で出演したNGT48。

最新シングル「Awesome」のブレザー風衣装が鮮烈だった。

【NMB48】

 次に登場したのはNMB48。安部若菜さん、梅山恋和さん、小嶋花梨さん、貞野遥香さん、塩月希依音さん、上西怜さん、新澤菜央さん、出口結菜さん、原かれんさんの9名が、NMB48の10周年記念ライブ「NMB48 10th Anniversary LIVE ~心を一つに、One for all, All for one~」でお馴染みの衣装で登場。回った時にひらりと舞うビニール素材のスカートが可愛らしく、赤と白のパキッとした色合いがレッドカーペットのような赤い床に映えていました。

 披露した楽曲は「シダレヤナギ」「だってだってだって」「ワロタピーポー」「落とし穴」「ナギイチ」、「僕らのユリイカ」「ドリアン少年」の7曲。

 なかでもとくに印象的だったのは、ステージ袖にメンバーが登場してより一層の盛り上がりを見せた「ワロタピーポー」、青色のペンライトに会場が染まった「ナギイチ」、メンバーをおんぶして歩き回るなど仲の良さあふれるわちゃわちゃ感がポップな曲調にマッチしていた「ドリアン少年」でした。

 今回出演した48/坂道系グループの中では最少人数でしたが、人数の少なさを一切感じさせないエネルギッシュなパフォーマンスで会場全体を虜にしました。

脚線美をアピールする衣装でお姉さんっぽさを感じさせたNMB48。

紅い衣装と白い衣装の対比が鮮やかだった。

【AKB48】

 AKB48は白を基調とした夏らしい爽やかなワンピースで登場。今回のセットリストは、彼女たちのこの10年を振り返るかのような選曲が印象的でした。

 約10年前に一世を風靡した「Everyday、カチューシャ」(2011年)に始まり、「君のことが好きだから」(2009年)、「サステナブル」(2019年)、「清純フィロソフィ」(2013年)、「ずっと ずっと」(2013年)、「オネストマン」(2013年)、「彼女になれますか?」(2013年)、「#好きなんだ」(2017年)と、AKB48の各チームごとに盛り上がる曲を全8曲並べてきました。このセットリストに感動したファンも多かったのではないでしょうか。

 次世代のフレッシュなメンバーが、AKB48の長い歴史を思い出させるような楽曲や雰囲気を踏襲し、パフォーマンスする姿にはエモーショナルな気持ちになりました。

若いメンバーメインで華やいだ印象だったAKB48。

 小学生でAKB48を初めて見た時に「なんて輝いているんだ!」と強い衝撃を受けましたが、今回のパフォーマンスではその感覚が蘇るようでした。絶えることのない笑顔、弾けるようなダンス、誰もが引き込まれる楽曲、そしてファンに対する温かい対応。進化しつつも、変わらない良さに再び魅了された時間でした。

 コロナ禍のなか、声援の禁止をはじめ様々な制限があるなかで開催された『@JAM EXPO』。そんな環境でも彼女たちの輝きは衰えることを知りません。今回、各48グループ(さらに乃木坂46の4期生も!)を一気見できたことで、新たな“推し”が見つかった人もいたのではないでしょうか。

ステージ袖を目いっぱい使った演出が印象的だった。

(梅田陽菜、森田聖子)