8月28~29日に9時間にわたって生放送されたフジテレビ系の特番「FNSラフ&ミュージック~歌と笑いの祭典~」。総合司会を今年度入社の新人女子アナが担当したことでも話題となったが、果たして新人3人のなかで次代のエースアナを期待されているのは誰なのか。番組中でそのヒントが提示されていたという。
フジテレビの新人女子アナは竹俣紅アナ、小室瑛莉子アナ、小山内鈴奈アナの3人。それぞれ元女流棋士、準ミス青学、国立大卒のリケジョという特色を持つなか、次世代エースとして期待されているのはやはりタレント経験でも知られる竹俣アナだという。
「第一夜の冒頭、3人があいさつする場面では竹俣アナが『さあ始まりました。フジテレビが総力を挙げてお届けします。歌と笑いの祭典「FNSラフ&ミュージック」』という紹介を担当。ここをまかされた時点で、彼女が3人の中で序列トップだとみなしていいでしょう。しかもその直後に3人それぞれが自己紹介し、小室アナ、小山内アナと続いたのち、竹俣アナの番になると松本人志が横やりを入れて中断。このくだりも、竹俣アナにはトラブルへの対応力があるとみなされている証拠だと言えそうです」(女子アナウォッチャー)
番組ではスタジオの中央に総合司会の女子アナ3人が陣取り、手前に一人、2列目に二人が座るという布陣に。最初は小室アナが前列に座ってコーナー司会を務め、およそ20分毎くらいをめどに前列が入れ替わるという構成になっていた。なお同期で唯一の男性アナである山本賢太アナも、生中継に何度も登場する機会に恵まれていたようだ。
「新人の3人がひとつの画面に収まると、それぞれの違いがより目立つことに。竹俣アナはすでに中堅感を醸し出しており、言葉少ないなかもカメラを見つめる視線には落ち着きを感じさせます。意外に手堅いところを見せたのは小室アナ。首をかしげて笑顔を見せる姿は実に可愛らしく、さすがは青学出身という感じです。第二夜には髪型をアップにまとめており、その姿が元TBSの宇垣美里アナを彷彿させる感じで、子供っぽい笑顔とのギャップが印象的でした。最も一所懸命な雰囲気だったのは小山内アナ。後列に座っている時もヒザに台本を置いている場面が多く、頑張って進行を務めようとする気概にあふれる姿は好感を持てました」(前出・女子アナウォッチャー)
ただ番組では総合司会の3人を映す場面が少なく、会話は番組サポーターの松本人志や中居正広、ナインティナイン矢部浩之らをメインに進行。時おり、女子アナ陣が「ミキさんは先輩松本さんに初めて会ったときのことが印象的だとお伺いして」といったセリフで場の進行を促す場面はあったものの、カメラは手前側に並ぶ芸人らを映したままなので、女子アナ3人のうち誰がしゃべっているのかを把握できない場面も多かった。
「浜崎あゆみの出演シーンでは、彼女が大好きだという芸人4人が『神4(カミフォー)』として登場。千鳥・大悟、かまいたち・山内と話が続き、女子アナの誰かが『続いては粗品さんのどんなところが?』と促すものの、当の浜崎が『まだ山内さんの話が』と進行をストップする場面もありました。この辺は制作陣の仕切りが悪かったのは明らかで、まだ入社5カ月に満たない新人女子アナたちにとっては酷な現場でしたね」(前出・女子アナウォッチャー)
そんな状況でも一所懸命に4時間半にわたる第一夜をこなしていた新人女子アナたち。そんな第一夜の終盤でも、竹俣アナの重用ぶりが垣間見える場面があったという。
「番組のラストでは後列に座っていた竹俣紅アナが『すいません、すいません! 参ります』といきなり進行を担当することに。『先ほど生ブッキングコーナーでオファーして来てくださることになったのが、笑福亭鶴瓶さんと山田孝之さんです。みなさん、あらためていかがですか?』と場を仕切っていたのです。本来ならその役目は前列に座るコーナー司会の女子アナがやるべきところ、おそらく台本上では竹俣アナの担当になっていたのでしょう。番組中盤でも竹俣アナがアップになって『直電、生ブッキング! 明日来てくれませんかあ?』とタイトルコールをする場面がありました」(前出・女子アナウォッチャー)
局側としては元女流棋士という華のある竹俣アナを推したいというのは無理もないところ。ただ今回の「ラフ&ミュージック」では3人それぞれの良さが視聴者に伝わったことで、次期エース争いはむしろ混とんとする結果になったのかもしれない。