BiSHのアイナ・ジ・エンド、一発撮りの歌唱映像で圧倒的な歌声を披露!

 YouTubeチャンネルの「THE FIRST TAKE」第86回と第89回に、6人組ガールズグループ「BiSH」のアイナ・ジ・エンドが登場した。これまで延べ90組のアーティストが登場するなか、アイドルの枠組みからはアイナが初の出演となった。

「THE FIRST TAKE」は、アーティストの一発撮りパフォーマンスを鮮明に切り取るYouTubeチャンネル。チャンネル登録者数350万人を超え、総再生回数は8億回に迫る人気チャンネルだ。1月22日公開の第86回ではBiSHの代表曲「オーケストラ」を、メンバー1人1人の名前を挙げた後に披露。原曲はバンドサウンドにストリングスを載せた厚みのある演奏だが、ここではピアノ1台のみが伴奏するなか、BiSHのサウンド面を支えるアイナの歌声を存分に聴かせるアレンジとなっていた。

「この動画は公開後3週間で再生回数が約547万回に達しており、THE FIRST TAKE全体でも20番目という高位置にランクイン。前後がLiSAと北村匠海と言えば、そのすごさが伝わるでしょうか。ファンからは<全身全霊ってこんな感じなんだ感動した><すごくカッコよくて涙が止まらない>といったコメントが続出。そして外国人からと思われる英語のコメントも多数投稿されており、<なんてすばらしい才能なんだ!><私の心を奪っていった>といった声からは、彼女の歌声が言語の壁を超えて世界に広がっていることを実感します」(音楽ライター)

「オーケストラ」を披露したアイナ・ジ・エンド。THE FIRST TAKE公式ツイッター(@The_FirstTake)より。

 2月3日公開の第89回では、同日に発売された全曲アイナ本人の作詞作曲による初ソロアルバム「THE END」から、リード曲の「金木犀」を一発撮りにて歌唱している。こちらも英語、日本語両方のコメントが1400件以上も寄せられており、<唄の芸術の神なのか><この人は世界で闘える!>とリスナーをすっかり魅了しているようだ。

「アイドル界ではすでに確固たるポジションを築いているアイナですが、世間的にはまだ、『水曜日のダウンタウン』(TBS系)でクロちゃんがプロデュースした『豆柴の大群』に歌とダンスを指導した先輩というイメージで捉えている人も多いはず。アイドル界にはほかにも高い歌唱力を持つメンバーは少なくないものの、音楽ファンから評価を受けるのはなかなか難しいものです。一方で現在の音楽シーンをリードする若者たちは古い枠組みにとらわれることなく、アイドルであろうと《良いものは良い》と認める柔軟性を備えています。それゆえ350万人超の登録者を持つ人気チャンネルで二度にわたってアイナの歌が披露されたのは、彼女にとってもアイドル業界全体にとっても朗報ではないでしょうか」(前出・音楽ライター)

 昨年、爆発的な人気を呼んだDISH//の「猫」も、ボーカルの北村匠海が3月20日にこのTHE FIRST TAKEで披露したアコースティックverが1億回超えのメガヒットを記録し、広く知られるキッカケとなった。アイドル業界では「令和の歌姫」と評されるアイナも、この動画を機にその魅力がますます広がっていくのかもしれない。

(青木千聖)