【カムカムエヴリバディ】上白石萌音が狙われている?重要な台詞が翌日に変更されていた!

 たったひとつの単語に、視聴者を驚かすようなインパクトがこもっていたようだ。

 NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」の第34回が12月16日に放送。そのなかに、ヒロインの安子(上白石萌音)を巡って驚きの台詞があったという。

 この回では冒頭、安子と娘のるいが5年間聴き続けてきたラジオ英語講座「カムカム英語」が最終回を迎えることに。喪失感を抱いた安子だったが、神社の境内で出会った元進駐軍将校のロバート(村雨辰剛)から、英語教室を始めるのでテキスト作りを手伝ってほしいとお願いされ、前向きな気持ちが芽生えることとなった。

 ロバートの申し出に「私で良かったらお手伝いします」と頭を下げた安子。するとロバートは「イエス!」とガッツポーズを取り、その場でけんけんぱを始めた。そのシーンに驚くべき台詞があったというのである。

「ロバートは安子に『Come on, Miss Kijima. You too!』(ほら 雉真さん あなたも!)と呼びかけました。この場面、何度聞き直してみても明らかに『Miss』と言っているのです。しかし安子は戦争で夫を失った未亡人で、本来ならミセスと呼ばれるべき立場。そんな安子にあえてミスと呼びかけたロバートを巡り、安子のことを狙っているのではないかとの疑念が沸き起こることになりました」(アメリカ在住経験を持つライター)

 未亡人をどんな肩書きで呼ぶかについては英語でも定まったルールはないものの、基本的には「ミセス」と呼ぶのがマナー。あえて「ミス」と呼ぶのは本人がそう呼ばれるのを望む場合に限定されるというのが一般的な認識だ。なかには未婚でも未亡人でも夫のいない女性はミスと呼ぶとの考え方もあるが、これはかなりの少数派意見。その一方で、あえて「ミス」で呼ぶケースもあるという。

「それは男性側が、その未亡人に好意を抱いている場合です。あえてミスと呼ぶことで、相手を魅力的な女性に感じていることを示すワケですね。ロバートは戦争中に妻を亡くしており、再婚を考えてもおかしくない立場。日本文化に通じ、日本語にも堪能な彼が、英語を熱心に勉強している安子に惹かれても不思議ではないでしょう」(前出・ライター)

神社の境内で一人けんけんぱで遊ぶ安子を見つめていたロバート。「カムカムエヴリバディ」公式ツイッター(@asadora_bk_nhk)より。

 しかも翌17日放送の第35回では、ロバートと安子が英語教室の開設準備に取り掛かるなか、ロバートは自分のことをローズウッドさんではなく「ロバート」と呼んでくれと提案。安子のこともミス雉真ではなく「安子」と呼びたいと語るなど、距離を縮めようとする様子が見受けられた。

 その一方でこの回では、肝心の台詞が変更されていたというのである。

「第35回の冒頭、ロバートは安子に対し『Shall we start, Ms. Kijima』(始めましょうか 雉真さん)と呼びかけています。つまり前回の『ミス』から、未婚者にも既婚者にも使える『ミズ』という肩書きに変更されていたのです。よもや前回の放送で『ミス』を使ってしまったことに気づいた制作側が表現を修正したのか、変更の理由は定かではありません。これで二人の間に何も起こらないのであれば、第34回での『ミス』は文字通り単なるミスだったのかもしれませんね」(前出・ライター)

 なお「ミズ」(Ms.)という表現は20世紀初頭には出現していたものの、1950年代にはまだほとんど使われていなかったという。当時、未亡人は基本的にミセスと呼ばれていたはずで、今回のカムカムであえてミズを使ったのは、時代考証的にはそぐわないという点もまた覚えておきたいところだろう。