【カムカムエヴリバディ】るいの号泣シーンに「時代考証ミス」を発見!?

 ヒロインが上白石萌音から深津絵里に交代! 12月23日の放送から「るい編」が始まったNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」の展開に、視聴者が手に汗を握っている。そのるいがまだ子供だった最後の場面で、思わぬミスが映し出されたという。

 12月22日放送の第38回では、寝込んでいた安子(上白石萌音)がロバート(村雨辰剛)の見守るなか、目を覚ますことに。安子は前回、大阪で失踪した兄の算太(濱田岳)を雨のなかで探している途中に倒れてしまい、ロバートに助けられていた。

「アメリカに帰国しなければならなくなったロバートは、安子に一緒に来てくれるように懇願。『アイラブユー』と言いながら安子を抱きしめました。ロバートは安子の娘・るいもアメリカに連れていくつもりでしたが、安子はるいを亡夫の実家である雉真家から引き離すことはできないと主張。自分の幸せを一番に考えるべきと説得するロバートに対して『るいが私の幸せです』と力強く告げたのでした」(テレビ誌ライター)

 しかしここで大問題が発生。大阪に行った安子が小学校の入学式になっても戻ってこないことから、るいはひとりで鉄道に乗って大阪まで行き、安子を探していた。そこでるいが見たのは、ロバートに抱きしめられている安子。自分の入学式よりもアメリカ人との恋愛を優先したと勘違いしたるいは、雨のなかあてどもなく走り出したのであった。

 この場面に視聴者は、母娘の心が行き違う様に心を痛めていたはず。その一方で、NHKらしからぬ時代考証のミスもまた、ここで露呈していたというのだ。

「黄色い傘を手に雨のなかを走りだしたるい。昭和26年の設定にしてはずいぶんと派手な色の傘だなと感じたのですが、驚いたのは傘を差す彼女がアップになったシーンです。なんと、骨を支える部品の“ロクロ”が明らかに白いプラスチック製ではないですか。昭和26年にプラスチック素材など日用品には存在しませんでしたから、この場面で使われていたのは現代の傘そのもの。戦後を描いたドラマでまさか令和の製品をそのまま使うなど、時代考証の甘さには驚かざるをえませんでしたね」(テレビ誌ライター)

昭和26年の場面で明らかに現代の傘が使われていた。「カムカムエヴリバディ」公式ツイッター(@asadora_bk_nhk)より。

 翌23日の放送では、大人になったるいが歩く大阪の街を昭和30年代そのままに再現。セットに相当なコストを掛けている様子がありありと伝わってきた。それならば傘の一本にも気を遣ってほしかったというのが視聴者の正直な印象だったのではないだろうか。