須田亜香里、おじさんに初キスを奪われた性被害を告白【2021年プレイバック】

 2021年の芸能ニュースを振り返るプレイバック企画。11月には現役のアイドルが、一般の女子高生だったころに遭った性的被害を打ち明け、世間をザワつかせていた。

 その被害に遭っていたのはSKE48の須田亜香里。11月26日放送の「バイキングMORE」(フジテレビ系)にて彼女は、「なんか自分の経験談なんですけど…。可哀想と思わないで聞いてくださいね」と前置きしつつ、ゆっくりと過去の衝撃的な出来事を語り出したのだった。

 この日の番組では、20代女性に対する性犯罪事件で逮捕されたバンドマンについて特集。同被告は2004年にも被害者9人に対する性犯罪事件で逮捕され、懲役12年の実刑判決を受けていた。仮釈放されることなく2016年に刑期満了で出所していたが再び犯罪を犯し、今回は未遂だったこともあり判決は懲役1年2カ月の実刑判決となっていた。

 その量刑に対して異議を唱えたのが番組ゲストの須田。「未遂だから罪が軽くなったっていうのが、私、腑に落ちなくて…」と首を傾げた彼女は、おもむろに自らの性犯罪被害について振り返ったのである。

「須田は高三の11月にSKE48に合格していますが、事件が起きたのはそれより前の高校生の時。男性に道を訊かれた須田は『連れて行って』と頼まれ、人のいい彼女は男性を道案内することに。ところがその親切心がアダとなり『人気のないところで「ありがとう」って握手の手を出されて、そのまま襲われて、その時にキスされて…』と明かしました。その事件について『引き剥がすので精一杯だし、その場から逃げなきゃいけないと思って、一生懸命に逃げて、怖くて親にも言えなかった』と告白。この一件については誰にも話すことができず、5年くらい経ってやっと人に話せるようになったと、心に大きな傷を残していたことを明かしていたのです」(アイドル誌ライター)

 間一髪で逃げ切り、最悪の事態からは免れることができた須田だが、その時の心情については「『私、どうなっちゃうんだろう? 死んじゃうのかな?』と思うくらい本当に怖いです」と語っていた。

性被害のトラウマを乗り越え、ステージでは明るく振る舞う須田。須田亜香里公式インスタグラム(@akarisuda)より。

 そんなトラウマがあることから、番組で取り上げた性犯罪事件に関しても「『してないから』とか『反省したから』とか、そういう問題じゃないっていうことを真剣に考えてもらいたい」と訴えたのも当然だったと言えよう。

 ファンからは<握手が絶対トラウマになってたはず。なのに、頑張ってたんだね><須田さんの心の重しが少しでも軽くなりますように>といった応援の声が続出。また、<そんな怖い思いをした過去があるのに、今は元気印で生きていて尊敬する>という反響も寄せられている。

「須田がこの件について語ったのは『バイキングMORE』が初めてではなく、10月25日放送の『ABEMA的ニュースショー』(ABEMA)では『思わず固まってしまうまさかの体験』として明かしていました。その時は『手をガッと引き寄せられて“接吻“をされて…』と説明しており、『私のファーストキスはもうないです』と語っていたのです」(前出・アイドル誌ライター)

 須田は“交際経験ゼロ“を公言しており、アイドルになってからのキス経験は皆無。それゆえこれらの告白に際して相当な勇気が必要だったことは想像に難くないだろう。

(木村慎吾)