るいとジョーはついに恋仲になるのか? 1月11日放送のNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」49回にて二人の接近シーンが描かれるなか、作中に登場したアイテムに視聴者から疑惑の目が向けられているという。
49回ではヒロインのるい(深津絵里)が、トランぺッターのジョー(オダギリジョー)からジャズ専門誌を貸してもらうことに。その後、洗濯物を届けた際に、ジョーから感想を問われる場面があった。
ここでジョーは「吹いてみる?」と、るいにトランペットを渡すことに。背後からハグするように構え方を指示すると、るいが振り返ったことでキス寸前まで顔が近づいた二人。視聴者が手に汗を握るなか、それ以上に進むことはなくるいはジョーを振り払っていた。
そんな青春の恋模様が描かれるなか、一部の視聴者は冒頭に登場したレコードプレーヤーに注目していたという。
「クリーニング屋の住み込みで得た給料を手に、るいはレコード店にてルイ・アームストロングのレコードを購入。さらに『レコードプレーヤーも買わんといけん』と電気屋のショーウインドーに赴くも、3万3600円という値段(当時の大卒初任給が1万円前後)に『うわぁ、たけぇ』と諦めていました。ここで大映しになったレコードプレーヤーに怪しげな箇所があったのです」(テレビ誌ライター)
画面に映し出されたのは手前に取っ手がついた、持ち運び可能なレコードプレーヤー。アンプとスピーカーも内蔵しており、昭和30年代には一般的な製品だ。実際にはナショナルなどの製品と思われるが、作中では「FIRE AFTER FI』と読める銘板がハメこまれていた。そのブランド名が問題だというのである。
「この場面に音楽好きな視聴者は、デーモン閣下が率いるヘヴィメタルバンド・聖飢魔IIのヒット曲『FIRE AFTER FIRE』を思い出すことに。とはいっても“FIRE AFTER”だけならほかの意味もいくらでもありそうなものですが、この『カムカム』にはほかにも聖飢魔IIをイメージさせる描写があるのです。るいが働くクリーニング店に置かれたラジオは明らかに松下電器製で、本来なら『MATSUSHITA』となっているべき銘板が『X-ISHIKAWA』となっています。これは聖飢魔IIのベーシスト、ゼノン石川(Xenon Ishikawa)のことではないかと一部で噂になっていたのですが、今回『FIRE AFTER FIRE』も被ったことで、いよいよ本作と聖飢魔IIの関わりが怪しさを増すことになりました」(前出・テレビ誌ライター)
果たして今後、「カムカムエヴリバディ」と聖飢魔IIがどう関わっていくのか。よもや昭和30年代の物語にデーモン閣下が悪魔の姿で登場するとは思えないが、もしかしたらジャズ喫茶のステージに聖飢魔IIのメンバーたちが“世を忍ぶ仮の姿”で出演するのかもしれない。