【カムカムエヴリバディ】るいが錠一郎との結婚を決意も、婚姻届を出せない恐れが!?

 ついにるいと錠一郎が結婚することに! しかしそこに大きな障害が隠されていたという。

 1月19日放送のNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第55回では、関西ナンバーワンのトランぺッターを決める「関西ジャズトランペットニューセッション」にて見事、錠一郎(オダギリジョー)が優勝。東京の大手音楽事務所であるササプロからレコードデビューできることが決まった。

 その優勝決定後、ヒロインのるい(深津絵里)を抱きしめて「結婚しよう」とプロポーズした錠一郎。翌日、るいが住み込みで働く竹村クリーニング店を訪れた錠一郎は、店主夫婦にプロポーズについて伝え、「おじさんとおばさんのお許しをもらえたら、二人で東京で暮らすつもりです」と申し込んだのだった。

「いったんはるいから『やめて』と止められるも、るいを実の娘のようにかわいがっていた店主夫婦は快く、るいを送り出すことに。店主の平助(村田雄浩)は『大月くん、娘をよろしゅう頼みます』と頭を下げ、おかみさんの和子(濱田マリ)はきっと唇を噛みしめながら嬉しさと悲しさがないまぜになった表情を見せていました。この場面に多くの視聴者が涙をガマンできなかったようです」(テレビ誌ライター)

 結婚を認めてくれた店主に、三つ指を突いて頭を下げたるい。何かを言いだそうとするが言葉にならない姿は視聴者の感動を誘っていた。だがこの場面に不安を抱く視聴者もいたというのである。

「高校を中退して大阪に出てきたるいは昭和19年9月14日生まれ。一方で関西ジャズセッションが開催されたのは昭和38年8月なので、物語の時点でるいはまだ18歳の未成年者です。そうなると、るいと錠一郎が結婚するにしても、未成年者のるいには民法の規定により父母の同意が必要となるはず。しかし父親の稔は戦争で亡くなっており、母親の安子は進駐軍将校のロバートと再婚してアメリカに行ってしまいましたから、るいは親の同意を取ることができません。これでは彼女は結婚することができないというのです」(婚姻問題に詳しい女性誌ライター)

コンテストで見事優勝した錠一郎はるいにプロポーズしたが…。ドラマ「カムカムエヴリバディ」公式インスタグラム(@asadora_bk_nhk)より。

 錠一郎は店主夫婦の許しを得ていたが、法律面で言うと彼らは単なる雇用主であり、決してるいの親権者ではない。そうなるとるいが二十歳を迎える翌年9月まで、るいと錠一郎は結婚することができないのだろうか。

「結論から言うと、るいは問題なく婚姻届を提出できるはずです。民法737条では未成年者の結婚に際して父母の同意を定めており、片方が同意しない場合でも同二項にて『他の一方の同意だけで足りる』と規定されています。それでは父母が共に同意の意思を示せないるいのような場合はどうなるかというと、基本的に父母の同意は不要というのが通説。ただるいの場合、母親の安子がアメリカにいて連絡を取れない状態にあることは、役所に対して説明する必要があるでしょう」(前出・女性誌ライター)

 仮にすぐに結婚できないとしても、約1年後には二十歳になり、父母の同意も不要となる。ともあれ年齢の問題はるいと錠一郎の結婚にとって、さほどの障害ではなさそうだ。