AKB48の新番組、もはや「MCひろゆき」は不要となっていた?

 AKB48の冠番組が模様替え! 1月18日に「AKB48、最近聞いた?~一緒になんかやってみませんか?~」(テレビ東京系)の第1回が放送された。その番組でMCを務めるひろゆきの扱いに驚きの声が出ていたという。

 同番組は昨年7~9月に放送されていた「乃木坂に、越されました〜AKB48、色々あってテレ東からの大逆襲!〜」の続編に相当。前作ではAKB48がかつての輝きを取り戻すためにいろんなチャレンジを続けていたが、今作ではAKB48が一般企業や地方自治体、学生らと楽曲を通じてコラボしていくのが特徴となっている。

 その一回目で訪れたのは群馬県庁。なんと山本一太群馬県知事を訪問し、群馬県とAKB48の楽曲でタイアップを行うというのである。山本知事の前のめりな姿勢で話はトントン拍子に進み、片品村のオグナほたかスキー場にて「始まりの雪」のMVを撮影する流れになった。

「スキー場では片品村の村長が出迎えるなど、冒頭の知事訪問も含めてまだまだAKB48ブランドには神通力があることを実感させました。また、前作の『乃木坂に~』ではバラエティ感を強めるためか出演人数が多く、それが散漫なイメージを醸し出していましたが、今回のロケでは参加者を岡田奈々・小栗有以・村山彩希・千葉恵里の4人に限定。おかげで進行もキビキビとしており、MVも突貫で作ったわりにはなかなかの出来栄えだったようです」(アイドル誌ライター)

実際にスキー場でMVが撮影された。トップ画像ともに「AKB48、最近聞いた?」公式ツイッター(@akb48_tvtokyo)より。

 視聴者にとっても、なんともやっつけ感にあふれていた「乃木坂に~」に比べると、今回のほうが番組のテーマも明確で、内容に没入しやすそうだ。今後の展開も楽しみな初回放送となっていたが、その一方で前作からの変化に驚く声もあったという。

「この『AKB48、最近聞いた?』では前作から引き続いて、“ひろゆき”こと西村博之がMCを担当。海外からのリモートで番組に参加しています。しかし前作ではひろゆきの存在感が大きかったのに対し、今回はせいぜいコメンテーター程度の立ち位置。実際の進行は『ひろゆこ』という、ひろゆきのイラストにうさぎ風の耳を付けたアニメキャラが担当しており、ひろゆこが実質的なMCと言える番組に様変わりしていました」(前出・アイドル誌ライター)

 そのひろゆこは「これから群馬県知事に会ってもらいます」とAKBメンバーに指示を出したり、山本知事に対して「群馬県って観光大使いますか?」と質問するなど、現場を完全に仕切ることに。彼の存在なしには番組が回らないほど、八面六臂の活躍を見せていたのである。

「もはや『ひろゆき要らないんじゃね?』と思わせるような内容になっていましたが、これも番組の内容がロケメインに変容したことによる必然の変化なのは明らか。とは言えひろゆきを外してしまうと前作からの連続性がブチッと途切れてしまうので、ご意見番的な立ち位置で留任してもらったというところでしょう」(前出・アイドル誌ライター)

右上のモニターにリモート出演のひろゆきが。番組内でもこの程度の扱いだったようだ。「AKB48、最近聞いた?」公式ツイッター(@akb48_tvtokyo)より。

 今回のロケ場所となったオグナほたかスキー場では、AKB48の楽曲を集中的に流す時間帯も設けられる様子。果たしてAKB48には集客効果があるのか。前回よりも結果が明確に現れるという意味で、メンバーの番組に対する取り組み方もより真剣になっていきそうだ。