【カムカムエヴリバディ】ひなたの通勤シーンで「回転焼 大月」の場所がついに分かった!?

 やはりその辺りだったのか! これには視聴者も納得していたのではないだろうか。

 2月17日放送のNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第76話では、条映太秦映画村に併設された条映京都撮影所にて、ヒロインの大月ひなた(川栄李奈)が夏休みのアルバイトに勤しむ姿が描かれた。

 そのひなたを巡っては、実家であり母親のるい(深津絵里)が営む「回転焼 大月」の場所が、視聴者のあいだで考察の対象になってきた。京都市内にある大月を巡っては「天神さん」や「賀茂川」に注目する向きも多かったが、第76話には場所を特定するための重要なキーワードが出てきたというのである。

 撮影所のアルバイトから帰宅するひなたが電車に乗っていると、「次は北野白梅町、北野白梅町です」という車内アナウンスが。これは京福電気鉄道(嵐電)北野線の終点に当たる駅名で、大きなヒントになることは明らかだ。

「2月11日放送の第72話では、母親に叱られたひなたが家を飛び出してとぼとぼ歩く場面があり、彼女が歩いていた道は『上七軒通』でした。その上七軒通は北野白梅町駅から800メートルほどの徒歩圏内なので、ひなたの通勤ルートに合致します。しかもひなたの家の近所にある『天神さん』(北野天満宮)も、上七軒通のほど近く。すなわち『回転焼 大月』は上七軒通から少し路地を入ったところで、住所で言えば上京区にあるのでしょう」(京都に詳しいライター)

 ただ上七軒通から賀茂川までは3キロほどあり、草野球などで気軽に向かう距離ではない。また2月10日放送の第71話ではひなたが嵐電の北野線ではなく、嵐山線に乗って映画村に向かう場面があるなど、矛盾した描写も少なくないようだ。

第71話では嵐電嵐山線に乗っていたひなた。帷子ノ辻駅で北野線に乗り換え、撮影所前駅に向かったのだろうか。ドラマ「カムカムエヴリバディ」公式ツイッター(@asadora_bk_nhk)より。

「嵐電に関しては、家から直接映画村に向かったという描写がないので、どこかに寄り道してから向かったと無理やり解釈するしかなさそう。また賀茂川に関しては、草野球や自転車の練習ができそうな都合のいい空き地という意味で、記号的に使われたと解釈するのが妥当でしょう。ともあれ嵐電の北野白梅町駅から上七軒通に向かって歩いていけば、ひなたの気分を少しは味わえるのではないでしょうか」(前出・ライター)

 ドラマの設定に正確性を求めるのは野暮かもしれない。それでも視聴者としては考察を楽しみたいというものだ。