乃木坂46久保史緒里、10年ぶりのピアノ挑戦に垣間見えた、極限まで自分を追い込む生田絵梨花の姿!

 ファンにとっても震えがくるようなチャレンジであったことは間違いないだろう。

 乃木坂46の久保史緒里が2月21日~23日に生配信されたネット番組「乃木坂46時間TV」にて、ピアノの弾き語りを披露した。

 5回目の開催となる同番組では、メンバーそれぞれが独自の企画に挑戦する「乃木坂電視台」と題したコーナーが人気。そのコーナーでピアノの弾き語りに挑戦した久保は2年前にピアノを購入していたものの、まったく弾けていなかったという。それでもピアノを購入した理由については「乃木坂でこの先もピアノの文化が続いたらいいなぁって思っていて…」と説明していた。

「もちろんその真意は、昨年末にグループを卒業した生田絵梨花を想ってのこと。久保にとって憧れの先輩でもあり、グループのライブに加えて『NHK紅白歌合戦』の大舞台でもピアノ演奏を披露してきた生田の想いを受け継ぎ、乃木坂46のピアノ文化を守るために今回のチャレンジを決断したのでしょう」(アイドル誌ライター)

 本番20日前から練習に取りかかった久保だが、10年ほどのブランクがあったため練習初日には思うように弾くことができなかったという。それでも練習7日目には「もちろん苦戦してるんですけど、調子が思ったよりも良い気がして」というところまで復活。ただ久保自身はそのままだと安定が見えてきてしまい、「これでいいのか」と思うようになったと語っていた。

 それもあって、追い込めるところまで追い込むことで、極限の状態で本番を迎えたいと決意。本番で使用する楽譜のレベルを上げてもらえないかと、自らハードルを上げる提案をしていたことも明かされた。

「2020年6月の『乃木坂46時間TV』では生田が、まったくの未経験だったバイオリンをわずか2カ月で生演奏を披露できるレベルにまで仕上げていました。音をまともに出すだけでも難しいバイオリンにチャレンジするだけでも大変なことなのに、生田はバイオリン演奏を終えると今度は、やはり触ったことがなかったというアコースティックギターの弾き語りまで披露。そんなストイックの権化とさえ言える生田の背中を見続けていた久保だからこそ、生ぬるいチャレンジにしたくないという気持ちが強かったのかもしれません」(前出・アイドル誌ライター)

 本番で久保は、隠れた名曲とファンから評されている乃木坂46の「羽根の記憶」を見事な弾き語りで披露。本人としては納得のいく演奏とはならなかったようだが、涙を浮かべながらも精一杯演奏する姿にはチャレンジを見守っていたメンバーも感動し、涙を流す姿が続出していた。

2月16日には「乃木坂46のオールナイトニッポン」で二代目パーソナリティに就任した久保史緒里。乃木坂46公式ツイッター(@nogizaka46)より。

 同様にファンのほうも心を打たれ、<泣けたわ! 受け継がれる思いってこういうことだよな><ここまで世代交代に成功したアイドルグループ他にあるかよ>といった感動の声が続出していたのである。

 さらには<乃木坂のライブは締めるところでいくちゃんのピアノ生演奏があったよね>と振り返りつつ、<久保ちゃん、期待しているよ>との声も出るなど、久保の想いはファンにもしっかりと伝わっていたようだ。

「乃木坂楽曲のイントロクイズでは絶対に負けないとの自信を見せるなど、加入前から乃木坂46のことが大好き過ぎる久保。彼女だからこそ、生田のピアノ演奏がどれほどのストロングポイントなのかを痛感していたのであり、ピアノ文化を終わらせてはいけないという思いが強かったのでしょう」(前出アイドル誌ライター)

 ピアノ演奏があれば、ライブパフォーマンスのバリエーションが増すのは確実。ファンとしても久保の挑戦は嬉しいばかりであり、今後のライブでピアノ演奏を披露した際には盛り上がることは間違いないだろう。

 そして生田も今回の46時間配信にて、久保の勇姿を見届けていてくれたのではないだろうか。

(石田安竹)