芸能界の荒波を22年にもわたって乗り切ってきた秘訣に、ベテラン芸人たちも興味津々だったようだ。
3月23日放送の「あちこちオードリー」(テレビ東京系)には、お笑いコンビの「ナイツ」と磯山さやかの2組がゲストとして登場。MCのオードリーと共にいずれも2000年デビューの同期が顔を揃える形となった。
高二の17歳でオーディションに合格した磯山は、翌年2月には早くも木村拓哉の主演ドラマ「HERO」(フジテレビ系)に女子高生役で出演し、テレビデビュー。オードリーとナイツがまだぺいぺいの若手だったころにはすでに雑誌やテレビで活躍しており、ナイツ塙は「めちゃめちゃ早く出てたんですよね」、オードリー若林も「すぐ売れたんだ!?」と驚いていたようだ。
そこから22年経ったいまでも「ロンドンハーツ」(テレビ朝日系)などのテレビ出演でおなじみの磯山。そんな彼女が売れっ子であり続ける秘訣が、今回の出演シーンにもしっかり表れていたというのである。
「番組序盤では、オードリー若林が対して『グラビア続けるよねえ』と感心。磯山は辞める時は結婚する時と決めているそうで、グラビアを続けるのはカレンダーや写真集を出したら買ってくれる人がいるからだと謙遜していました。すると若林は『磯山さんが思っている以上に、磯山さんの身体、男たち好きだからね』と、彼には珍しく下ネタ風味の意見を披露。これにはナイツ塙が『どんどん良くなってる』、オードリー春日も『辞めないでほしい、結婚しても』と同調していたのです」(グラビア誌ライター)
38歳の今でもそのマシュマロボディで男性ファンを魅了し続けている磯山。一方でテレビではバラエティ番組からコント番組、ボートレース番組のMCまで、様々なシーンで活躍を続けている。
この日は前半の20分がまるまるナイツの話題に費やされていたが、番組中盤で若林はふと「磯山さん、偉いね。ナイツのターンは出過ぎないね」と感心した様子を見せることに。そんな控えめの磯山に「いろんなMCにハマるわけだわ」との感想を口にした若林は、なぜ芸能界に残り続けていられるかについて質問。その答えにオードリーとナイツの全員が大いに感心していたようだ。
「磯山は『自分の立場を知る』ことが大事だと明言。年齢や芸歴で変わってはくるものの、『自分のいるべきところを把握して、出過ぎず』との秘訣を明かしていました。さらに浮き沈みを自分で把握することが重要だと指摘し、ちょっと落ちてきたと実感した際には『ここでどう立ち回ったらいいのかとか、どう出てったらいいのかとか』を考えていると告白。そうすることで『ストレスなくなって、周りも扱いやすくなる』と、一石二鳥の効果があることを語っていたのです」(前出・グラビア誌ライター)
グラビアでは若林が指摘したように男性ファンをそのボディで魅了しつつ、現場では自分の“立場”を常に観測することで、使う側にとって扱いが難しいタレントにならないことを心掛けている磯山。そんな彼女のことを若林は「おじさんばっちり掴んでる」と評していたのである。
「磯山は今後の展開について『足りないところに磯山呼んどけばいっか、みたいな感じで思われてればいいなと思ってるくらいです』と説明していました。そのしゃべり口はよどみなく、若林らの意図をすぐさま理解して言葉を返していたのはさすが。ナイツ塙から林家パー子のものまねを無茶振りされても、即座に『ハーッハッハ!』とかん高い笑い声で返した姿には、当の塙自身がカウンターパンチを食らって圧倒されていました」(前出・グラビア誌ライター)
そのわがままボディではバストが前に出て主張しているのに対し、態度の面では「出過ぎない」ことをモットーにしている磯山。メリハリボディというのは身体のことだけではないようで、彼女のように体と心の両方で実現するものなのかもしれない。